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CVUデータベース・アップグレード検証コマンドのオプションの使用

Oracle RACインストールのアップグレードの準備状況を確認するには、クラスタ検証ユーティリティ(CVU)のコマンドcluvfy stage -pre dbinst -upgradeを使用します。

-predbinst -upgradeオプションを指定してcluvfyを実行すると、システム・チェックが実行され、クラスタが既存のOracle RACインストールからのアップグレードに適した状態にあるかどうかが確認されます。

このコマンドでは次の構文を使用します。可変的な内容はイタリック体で示されています。

cluvfy stage -pre dbinst -upgrade -src_dbhome src_RAChome [-dbname
db_names_list] -dest_dbhome dest_RAChome -dest_version dest_version 
[-fixup] [-fixupnoexec][-method root|-method sudo -user user_name
[-location dir_path ]] [-verbose]

このコマンドによって、Oracle RAC Databaseを設定する前にクラスタのすべてのノードで適切なチェックが実行されます。次の表に、コマンドのオプションを示します。

表C-1 Oracle RAC Databasesのクラスタ検証ユーティリティ・コマンド・オプション

オプション 説明
-src_dbhome src_RAChome アップグレード中のソースOracle RACホームの場所。ここでsrc_RAChomeはアップグレードするホームのパスです。
-dest_dbhome dest_RAChome アップグレード用のOracle RACホームの場所。ここで、dest_RAChomeはOracle RACホームへのパスです。
-dest_version dest_version アップグレードのリリース番号(パッチセットがある場合にはパッチセットを含む)。リリース番号には、リリースをプラットフォーム固有のパッチのレベルに指定する5つの数字を含める必要があります。たとえば、12.2.0.1.0です。
—user user_name すべてのノードにルート権限でアクセスするためのユーザー名。
-location dir_path sudo実行可能ファイルのためのファイル・システムの完全なパス。
-dbname db_names_list アップグレードされているデータベース名の一意のリスト。
–verbose 個々のチェックの詳細出力を表示します。
-fixup 指定すると、検証が失敗した際に、修正操作を実行します。
-fixupnoexec 指定すると、検証が失敗した際に、データの修正が生成され、生成された修正を手動で実行する手順が表示されます。

関連項目:

リリース番号の形式については、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。