5.1.2 サーバー・プールおよびポリシーベース管理
ポリシーベース管理では、データベース管理者は、データベース・リソースを実行するサーバー・プール(汎用および空きを除く)を指定します。
ポリシー・ベース管理の特徴は次のとおりです。
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必要時に動的な容量の割当てが可能で、ポリシーで設定した優先度に従ってサーバーの容量を指定できます。
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重要度ごとにリソースの割当てが可能で、アプリケーションが可能なかぎり必要最小限のリソースを取得できます。また、優先度が低いアプリケーションが、より重要なアプリケーションのリソースを消費しないようにすることもできます。
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必要時には分離が保証され、アプリケーションとデータベースについて、クラスタの専用サーバーを指定できます。
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ビジネスのニーズまたはアプリケーションの要求に従ってプールを変更するようにポリシーを構成して、適切なときに適切なサービスをプールから得られるようにします。
サーバー・プールで実行しているアプリケーションとデータベースは、リソースを共有しません。サーバー・プールはリソースを共有しないため、必要に応じてリソースを分離しますが、必要に応じた動的容量割当ては可能になります。ロール別管理を併用すると、この機能は標準化されたクラスタ環境がある組織のニーズに対応しますが、複数の管理者グループが、一般的なクラスタ・インフラストラクチャを共有できるようになってしまいます。
Oracle Clusterwareは、異なるリソースをクラスタに効率的に割り当てます。ノードで実行される各リソースの重要度のレベルと組み合せて、リソースが実行できるノードの最小数および最大数のみを指定する必要があります。
関連項目:
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Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイドのOracle Clusterwareリソース・リファレンスに関する項
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ビジネスまたはアプリケーションの要求に対応するためのサーバー・プールの管理の詳細は、Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイドを参照してください。
親トピック: ポリシー管理型のクラスタおよび容量管理