『Oracle Data Guard概要および管理』のこのリリースでの変更点
この序文では『Oracle Data Guard概要および管理』の変更をリストします。
Oracle Databaseリリース19cにおける変更点
Oracle Databaseリリース19cのOracle Data Guard概要および管理の変更点は、次のとおりです。
新機能
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プライマリで取得された時点までフィジカル・スタンバイをフラッシュバックするプロセスが、リストア・ポイントをプライマリからスタンバイに自動的にレプリケートすることによって簡略化されました。プライマリからスタンバイへのリストア・ポイントのレプリケートを参照してください。
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プライマリ・データベースでフラッシュバックまたはPoint-in-Timeリカバリが実行されると、マウント・モードのスタンバイは、プライマリで実行される同じリカバリ手順に従います。プライマリRESETLOGS操作の後のマウント済スタンバイの自動フラッシュバックを参照してください。
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Active Data Guardスタンバイ・データベースで、Oracle Databaseのインメモリー列ストアおよびData Guardの複数インスタンスのREDO Applyを同時に有効にできます。
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DML操作は、Active Data Guardスタンバイ・インスタンスで実行できます。無効なPL/SQLオブジェクトがADGスタンバイ・データベースで実行されると、そのオブジェクトは自動的に再コンパイルされます。Active Data Guardスタンバイ・データベースでのDML操作の実行 and Active Data Guardスタンバイ・データベースでの最上位のPL/SQL操作の実行を参照してください。
サポート対象外機能
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LOG_ARCHIVE_DEST_
n
初期化パラメータのMAX_CONNECTIONS
属性はサポートされなくなりました。 -
拡張データ型サポート(EDS)はサポートされなくなりました。EDSでサポートされているすべてのOracleデータ型がロジカル・スタンバイまたはOracle GoldenGateでネイティブにサポートされるようになりました。
Oracle Databaseリリース18c (バージョン18.1)での変更点
Oracle Databaseリリース18c (バージョン18.1)での変更点に対応するOracle Data Guard概要および管理の変更点は、次のとおりです。
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ロールの変更時にOracle Active Data Guardスタンバイでデータベース・バッファ・キャッシュの状態が保持されるようになりました。フィジカル・スタンバイ・データベースが関与するロールの推移を参照してください。
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Oracle Active Data Guardスタンバイ・データベースでグローバル一時表を動的に作成できるようになりました。Active Data Guardインスタンス上のグローバル一時表を参照してください。
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新しい初期化パラメータ
ADG_ACCOUNT_INFO_TRACKING
によって、ログイン攻撃に対するユーザー・アカウント・セキュリティの制御が本番データベースとすべてのOracle Active Data Guardスタンバイ・データベースに拡張されます。『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。 -
新しいビュー
V$DATAGUARD_PROCESS
(V$MANAGED_STANDBY
の置換え)に表示される情報を問い合せることで、REDOがプライマリ・データベースから送信され、スタンバイ・データベースに適用されることを確認できます。フィジカル・スタンバイの作成 タスク7: フィジカル・スタンバイ・データベースが正しく実行されているかどうかの確認を参照してください。 -
プライベート一時表(ローカル一時表とも呼ばれる)のメタデータをメモリーに格納できます。これにより、読取り専用データベースでプライベート一時テーブルを有効化できるため、Oracle Active Data Guardスタンバイ・データベースでレポート・アプリケーションを実行できます。Active Data Guardインスタンス上のプライベート一時表を参照してください。
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データベースのNOLOGGINGが、
Standby Nologging for Load Performance
とStandby Nologging for Data Availability
の2つの新しいモードで拡張されました。これらのモードにより、Oracle Active Data Guard環境で生成されるREDOの量を大幅に増やすことなくNOLOGGINGを使用できるようになりました。適切なロギング・モードの有効化を参照してください。 -
1つのRMANコマンド
RECOVER STANDBY DATABASE
を使用してネットワーク経由でスタンバイ・データベースをリフレッシュできるようになりました。1つコマンドを使用したスタンバイのロールフォワードを参照してください。 -
DBMS_ROLLING
PL/SQLパッケージを使用して実行されるアップグレードに対するData Guard Brokerのサポートが拡張されました。Data GuardブローカでのDBMS_ROLLINGアップグレードのサポートを参照してください。 -
複数インスタンスのREDO Applyでブロック・チェンジ・トラッキングがサポートされるようになりました。複数インスタンスREDO Applyの設定を参照してください。