13 Oracle Shardingリファレンス

次のトピックでは、Oracle Shardingシャード・データベース構成の計画、構成、デプロイ、および管理に役立つ参照情報を示します。

Oracle ShardingでのGDSCTLの使用

Oracle Sharding構成の設定およびデプロイでは、Global Data ServicesのGDSCTLコマンドをいくつか使用します。次のトピックでは、GDSCTLコマンドライン・ツールおよびOracle Sharding関連のGDSCTLコマンドの使用方法を学習します。

GDSCTLの起動

GDSCTLを起動するには、オペレーティング・システムのプロンプトで、gdsctlを入力します。

$ gdsctl

GDSCTLが起動し、GDSCTLコマンド・プロンプトが表示されます。

GDSCTL>

GDSCTLコマンドの対話的な実行

GDSCTLコマンドは、オペレーティング・システム・プロンプトでもGDSCTLコマンド・プロンプトでも対話的に実行できます。

システム・プロンプトでGDSCTLコマンドを実行します。

$ gdsctl add gsm -gsm gsm1 -catalog 127.0.0.1:1521:db1

GDSCTLコマンド・プロンプトでGDSCTLコマンドを実行します。

GDSCTL> add gsm -gsm gsm1 -catalog 127.0.0.1:1521:db1

これらの方法のどちらでも同じ結果が得られます。このドキュメントのコマンド構文の例では、GDSCTLコマンド・プロンプトを使用します。

GDSCTLバッチ操作の実行

すべてのGDSCTLコマンドを1つのファイルにまとめ、バッチとして実行できます。

次のコマンドはGDSCTLを起動し、指定されたスクリプト・ファイルに含まれるコマンドを実行します。

$ gdsctl @script_file_name

GDSCTLのヘルプ・テキスト

GDSCTLおよびGDSCTLコマンドのヘルプを表示できます。

GDSCTL HELPコマンドでは、すべてのGDSCTLコマンドのサマリーが表示されます。

GDSCTL> help

HELPの後にコマンド名を指定すると、そのコマンドのヘルプ・テキストが表示されます。

GDSCTL> help start gsm

また、GDSCTLコマンドに-hオプションを使用すると、指定したコマンドのヘルプ・テキストを表示できます。

GDSCTL> start gsm -h

GDSCTL接続

一部のGDSCTLコマンドではシャード・カタログに接続する必要があり、特定の操作の場合、GDSCTLはシャード・ディレクタに接続する必要があります。

GDSCTLとシャード・カタログの接続

シャード・カタログへの接続が必要なGDSCTLコマンドを実行する場合は、接続が必要な最初のコマンドの前に、GDSCTLのCONNECTコマンドを実行する必要があります。

CONNECTコマンドは、GDSCTLセッションで1回実行するのみで済みます。

GDSCTLは、Oracle Net Servicesを使用して、Oracle Sharding構成のシャード・カタログ・データベースまたは他のデータベースに接続します。これらの接続の場合、必要なネットワーク構成を持つクライアントまたはホストからGDSCTLを実行できます。

指定がない場合、GDSCTLは現在の名前の解決方法(TNSNAMESなど)を使用して接続文字列を解決します。

シャード・カタログへの接続が必要なGDSCTL操作は、各コマンドの使用上のノートに示されています。

GDSCTLとシャード・ディレクタの接続

特定の操作では、GDSCTLはシャード・ディレクタ(グローバル・サービス・マネージャとも呼ばれます)に接続する必要があります。

指定がない場合、GDSCTLは現在の名前の解決方法(TNSNAMESなど)を使用して接続文字列を解決します。ただし、シャード・ディレクタ名を解決するために、GDSCTLはgsm.oraファイルを参照します。

シャード・ディレクタに接続するには、シャード・ディレクタと同じホストでGDSCTLが実行されている必要があります。シャード・ディレクタに接続するときに、GDSCTLはローカル・シャード・ディレクタに関連付けられているgsm.oraファイルを探します。

次に、シャード・ディレクタへの接続を必要とするGDSCTL操作を示します。

  • ADD GSMはシャード・ディレクタを追加します。

  • START GSMはシャード・ディレクタを起動します。

  • STOP GSMはシャード・ディレクタを停止します。

  • MODIFY GSMは、シャード・ディレクタの構成パラメータを変更します。

  • STATUS GSMは、シャード・ディレクタのステータスを返します。

  • SET INBOUND_CONNECT_LEVELでは、INBOUND_CONNECT_LEVELリスナー・パラメータを設定します。

  • SET TRACE_LEVELでは、指定されたシャード・ディレクタに関連付けられているリスナーのトレース・レベルを設定します。

  • SET OUTBOUND_CONNECT_LEVELでは、指定されたシャード・ディレクタに関連付けられているリスナーのアウトバウンド接続のタイムアウト値を設定します。

  • SET LOG_LEVELでは、特定のシャード・ディレクタに関連付けられているリスナーのログ・レベルを設定します。