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データベース間での表領域のトランスポート

表領域または表領域セットをデータベース間でトランスポートできます。

次のタスクのリストでは、表領域のトランスポート処理の概要を示します。各タスクの詳細は、後続の例で示します。

  1. 自己完結型の表領域セットの選択
  2. ソース・データベースで、表領域セットを読取り専用モードに構成してから、トランスポータブル表領域セットを生成します。

    トランスポータブル表領域セット(トランスポータブル・セット)は、トランスポートされる表領域セットのデータファイルと、そのセットの構造情報(メタデータ)を含むエクスポート・ダンプ・ファイルから構成されます。データ・ポンプを使用してエクスポートを実行します。

  3. エクスポート・ダンプ・ファイルをトランスポートします。

    エクスポート・ダンプ・ファイルをターゲット・データベースへアクセス可能な場所にコピーします。

  4. 表領域セットのトランスポート

    データファイルをターゲット・データベースへアクセス可能なディレクトリにコピーします。

    ソース・プラットフォームとターゲット・プラットフォームが異なる場合は、V$TRANSPORTABLE_PLATFORMビューに対して問合せを実行して、各プラットフォームのendian形式をチェックできます。

    ソース・プラットフォームのendian形式がターゲット・プラットフォームのendian形式と異なる場合は、次のいずれかの方法を使用してデータファイルを変換します。

    • DBMS_FILE_TRANSFERパッケージのGET_FILEまたはPUT_FILEプロシージャを使用して、データファイルを転送します。これらのプロシージャを使用すると、データファイルがターゲット・プラットフォームのendian形式に自動的に変換されます。

    • RMAN CONVERTコマンドを使用して、データファイルをターゲット・プラットフォームのendian形式に変換します。

      注意:

      UNDOセグメントを含むデータファイルでは、異なるendian形式間でのデータファイルの変換はサポートされていません。

  5. (オプション)ソース・データベースで表領域を読取り/書込みモードに戻します。
  6. ターゲット・データベースで、データベース・セットをインポートします。

    データ・ポンプ・ユーティリティを実行して、表領域セットのメタデータをインポートします。

例5-1 例

表領域をトランスポートするタスクについては、次のデータファイルと表領域を想定した例で詳細に説明します。

表領域 データファイル

sales_1

/u01/app/oracle/oradata/salesdb/sales_101.dbf

sales_2

/u01/app/oracle/oradata/salesdb/sales_201.dbf