日本語PDF

アクティブなデータベースの複製に固有の前提条件

FROM ACTIVE DATABASEを指定してDUPLICATEを実行する場合、1つ以上の通常のターゲット・チャネルおよび1つ以上のAUXILIARYチャネルが必要です。

チャネルを構成しない、または事前に割り当てない場合、RMANは必要なチャネルをデフォルトで割り当てます。バックアップ・セットによるアクティブな複製のために、チャネルを構成するか、または手動で割り当てる場合、補助チャネルの数がターゲット・チャネルの数以上であることを確認します。

RMANからTARGETとしてソース・データベースに接続するときは、RMANでオペレーティング・システム認証を使用している場合でも、ユーザー名とパスワードを指定する必要があります。補助インスタンスへの接続では、ソース・データベース接続と同じユーザー名およびパスワードを使用する必要があります。ソース・データベースはマウントまたはオープン状態である必要があります。ソース・データベースがオープン状態の場合は、アーカイブ処理を有効にする必要があります。ソース・データベースがオープンされていない場合は、一貫性を保った状態で停止されている必要があります。

RMANから補助インスタンスに接続する場合は、次の規則が適用されます。
  • 補助インスタンスと同じホストでRMANを実行している場合、ユーザー名とパスワードを使用して接続し、DUPLICATEコマンドにPASSWORD FILE句が含まれていないときは、ネット・サービス名なしでローカルに接続できます。接続するユーザーは、SYSDBA権限またはSYSBACKUP権限を持っている必要があります。

  • リモートで接続する場合、またはDUPLICATEコマンドでPASSWORD FILE句を使用する場合、ネット・サービス名を使用して接続する必要があります。最初に補助インスタンス用のパスワード・ファイルを作成する必要があります。

ソース・データベースと補助インスタンスは、同じSYSおよびSYSBACKUPパスワードを使用する必要があり、両方のインスタンスにはパスワード・ファイルが存在している必要があります。パスワード・ファイルには、SYSユーザーとSYSBACKUPユーザーのために、2つ以上のパスワードを含める必要があります。補助インスタンスを開始し、ソース・データベースから接続できるようにすることができます。

パスワード・ファイルに対するDUPLICATEの動作は、複製データベースがスタンバイ・データベースとして動作するかどうかで異なります。作成する複製データベースがスタンバイ・データベースでない場合、デフォルトでは、RMANはパスワード・ファイルをコピーしません。PASSWORD FILEオプションを使用すると、補助インスタンス上の既存のパスワード・ファイルを上書きするようにRMANに指定できます。スタンバイ・データベースを作成すると、デフォルトでは、RMANがパスワード・ファイルをスタンバイ・ホストにコピーするため、既存のパスワード・ファイルは上書きされます。その場合は、PASSWORD FILE句は必要ありません。

アクティブなデータベースの複製を実行する場合は、UNTIL句を使用できません。RMANは、データファイルを一貫性のある時点にリカバリできるように、オンライン・データファイルが完全にコピーされた時間に基づいて時間を選択します。