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プライマリ・データベースで行われた変更を使用してフィジカル・スタンバイ・データベースを更新するステップ

FROM SERVICE句を指定してRECOVER STANDBY DATABASEコマンドを使用し、プライマリ・データベースで行われた変更を使用してフィジカル・スタンバイ・データベースをリフレッシュします。

この例では、プライマリ・データベースのDB_UNIQUE_NAMEMAINで、そのネット・サービス名がprimary_dbであると仮定します。スタンバイ・データベースのDB_UNIQUE_NAMEは、STANDBYで、そのネット・サービス名はstandby_dbだとします。

プライマリ・データベースで行われた変更を使用してフィジカル・スタンバイ・データベースをリフレッシュする手順

  1. 次の前提条件が満たされていることを確認してください。

    • Oracle Net接続性が、フィジカル・スタンバイ・データベースとプライマリ・データベースとの間で確立されている。

      これは、フィジカル・スタンバイ・データベースのtnsnames.oraファイルに、プライマリ・データベースに対応するエントリを加えることによって行うことができます。

    • プライマリ・データベースとフィジカル・スタンバイ・データベースのパスワード・ファイルが同じである。

    • プライマリ・データベースおよびフィジカル・スタンバイ・データベースの初期化パラメータファイルの、COMPATIBLEパラメータが12.0に設定されている。

  2. RMANを起動して、ターゲットとしてフィジカル・スタンバイ・データベースに接続します。リカバリ・カタログにも接続することをお薦めします。

    次のコマンドでTARGETとしてフィジカル・スタンバイ・データベースに接続し、CATALOGとしてリカバリ・カタログに接続します。フィジカル・スタンバイ・データベースへの接続は、sbuユーザーを使用して確立されます。このユーザーにはSYSBACKUP権限が与えられています。フィジカル・スタンバイ・データベースのネット・サービス名はstandby_dbで、リカバリ・カタログのネット・サービス名はcatdbです。

    CONNECT TARGET "sbu@standby_db AS SYSBACKUP";
    CONNECT CATALOG rman@catdb;
    
  3. FROM SERVICE句を指定してRECOVER STANDBY DATABASEコマンドを使用し、フィジカル・スタンバイ・データベースをロールフォワードします。

    FROM SERVICE句は、使用してフィジカル・スタンバイをロールフォワードする必要があるプライマリ・データベースのサービス名を指定します。スタンバイ・データベースは、ロール・フォワード操作後に再起動されます。

    次の例では、サービス名がprimary_dbであるプライマリ・データベースを使用して、フィジカル・スタンバイ・データベースをロールフォワードします。

    RECOVER STANDBY DATABASE FROM SERVICE primary_db;
  4. (Active Data Guardの場合のみ)次のステップを実行して、REDOデータをリカバリし、フィジカル・スタンバイ・データベースを読取り専用モードでオープンします。

    ALTER DATABASE RECOVER MANAGED STANDBY DATABASE UNTIL CONSISTENT;
    ALTER DATABASE OPEN READ ONLY;
  5. フィジカル・スタンバイ・データベース上の管理リカバリ・プロセスを開始します。

    次のコマンドでは、管理リカバリ・プロセスを開始します。

    ALTER DATABASE RECOVER MANAGED STANDBY DATABASE DISCONNECT FROM SESSION;

    Data Guard Brokerを使用する場合、次のコマンドを使用して、管理リカバリ・プロセスを開始します。

    DGMGRL> edit database standby_db set state='APPLY-ON';

関連項目:

Oracle Netの接続確立の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。