アクティブなデータベースの複製の概要
アクティブなデータベースの複製では、ソース・データベースのバックアップは必要ありません。ネットワークを介してデータベース・ファイルを補助インスタンスにコピーして、アクティブなソース・データベースを宛先ホストに複製します。RMANは、必要なファイルをイメージ・コピーまたはバックアップ・セットとしてコピーできます。
アクティブなデータベースの複製の場合、使用される複製方法によって、主な作業をどのチャネルが実行するかが決まります。バックアップ・セットを使用してアクティブなデータベース複製が実行される場合、複製に関する主な作業は補助チャネルによって実行されます。イメージ・コピーが使用される場合、主な作業はターゲット・チャネルによって実行されます。
アクティブなデータベースの複製を実行するには、ターゲット・データベースへの接続が必要です。ソース・ホストと宛先ホスト間のネットワーク帯域幅が制約にならないかぎり、通常は、アクティブなデータベースの複製を使用することをお薦めします。アクティブなデータベースの複製は、必要なセットアップが少なく、実行方法がよりシンプルです。
注意:
アクティブなデータベースの複製では、ソース・データベースでサーバー・パラメータ・ファイルを使用する必要があります。
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データベースの複製中に、マルチセクション・バックアップ、圧縮または暗号化を使用する場合。
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必要なデータベース・ファイルを複製データベースに転送するために、十分なネットワーク・リソースがソース・データベースにない場合。
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複製プロセスで使用されるリソースを最小限にする場合。
バックアップ・セットを使用したアクティブなデータベースの複製では、ソース・データベースで使用されるリソースが最小限に抑えられます。
親トピック: Oracle Databaseの移行およびアップグレード