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フル・トランスポータブル・エクスポート/インポートに関する制限事項

フル・トランスポータブル・エクスポート/インポートには制限事項があります。

フル・トランスポータブル・エクスポート/インポートに関する次の制限事項に注意してください。

  • フル・トランスポータブル・エクスポート/インポートには、「データのトランスポートに関する一般的な制限事項」で説明されている一般的な制限事項が適用されます。

  • 暗号化された表領域は、endiannessが異なるプラットフォームにはトランスポートできません。

    暗号化された表領域をendiannessが同じプラットフォームにトランスポートするには、エクスポート時にENCRYPTION_PWD_PROMPTエクスポート・ユーティリティ・パラメータをYESに設定するか、ENCRYPTION_PASSWORDエクスポート・ユーティリティ・パラメータを使用します。インポート時は、同等のインポート・ユーティリティ・パラメータを使用し、値をエクスポートに使用されたものと同じパスワードに設定します。

  • フル・トランスポータブル・エクスポート/インポートでは、ダイレクト・パスや外部表などの従来のデータ・ポンプ・エクスポート/インポートを使用して、管理表領域内のユーザー定義のデータベース・オブジェクトをエクスポートおよびインポートできます。管理表領域は、Oracle Databaseに用意されたSYSTEM表領域やSYSAUX表領域などの非ユーザー表領域です。

  • フル・トランスポータブル・エクスポート/インポートでは、管理表領域(SYSTEMSYSAUXなど)とユーザー定義表領域の両方で定義されているデータベース・オブジェクトはトランスポートできません。たとえば、パーティション表は、ユーザー定義表領域と管理表領域の両方に格納されることがあります。データベースにこのようなデータベース・オブジェクトがある場合は、それらのすべてのデータベース・オブジェクトが、管理表領域またはユーザー定義表領域のいずれかに格納されるように再定義した後、トランスポートできます。データベース・オブジェクトを再定義できない場合は、従来のデータ・ポンプ・エクスポート/インポートを使用できます。

  • フル・トランスポータブル・エクスポート/インポートを使用して、ネットワーク経由でデータベースをトランスポートする場合に、監査証跡情報自体がユーザー定義表領域に格納されていると、管理表領域(SYSTEMSYSAUXなど)に格納されている表に対して監査を有効にできません。詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。