プラガブル・データベース(PDB)の順次アップグレードの概要

PDBをアップグレードするには、PDBを以前のリリースCDBから切断して新しいリリースのCDBに接続し、そのPDBを新しいリリースにアップグレードします。

CDBには、0 (ゼロ)、1またはそれ以上のプラガブル・データベース(PDB)を含めることができます。新しいOracle Databaseリリースをインストールするか、またはCDB (CDB$ROOT)をアップグレードすると、CDBのすべてのPDBをアップグレードしなくても1つ以上のPDBをアップグレードできます。

サービス配信のニーズを満たすアップグレード計画を選択できます。たとえば、Oracle Database Upgrade Assistant (DBUA)を使用してPDBのセットをアップグレードしたり、手動アップグレードを使用してPDBを個別にあるいは包含リストまたは除外リストを使用してアップグレードすることもできます。CDBとすべてのPDBをアップグレードすることも(パラレル手動アップグレード)、CDBをアップグレードしてからPDBを順番に、個別にあるいは包含リストまたは除外リストを使用してセットでアップグレードすることもできます。

次に、PDBの順次アップグレードに必要なステップの概要を示します。

以前のリリースのPDBを以前のリリースのCDBから切断します。
CDBからPDBを削除します。
以前のリリースのPDBを新しいリリースのCDBに接続します。
以前のリリースのPDBを新しいリリースにアップグレードします。

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降のリリースでは、パラレル・アップグレード・ユーティリティにリストを指定してPDBをアップグレードできます。

優先度リスト: PDBのアップグレード順序を設定します
包含リスト: 優先度リストに指定されたPDBがアップグレードされた後にアップグレードするPDBのセットを指定できます
除外リスト: アップグレードしないPDBのセットを指定できます

注意:

PDBは、バックアップしないとリカバリできません。CDBを作成してPDBに接続する方法でアップグレードした後は、必ずPDBをバックアップしてください。