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PDBのアップグレードに包含リストまたは除外リストを使用する

以前のリリースのPDBのサブセットをアップグレードする場合は、包含リストまたは除外リストを使用して、新しいリリース・レベルのCDBまたはPDBを再度アップグレードしないようにします。

アップグレードするコンテナを記録し、包含リストまたは除外リストを使用して、これらのコンテナが連続バルク・アップグレードから除外されるようにします。アップグレードしたコンテナを連続バルク・アップグレードから除外することで、アップグレードが必要なPDBでのみアップグレードが実行されることが保証されます。再アップグレードを回避することでアップグレード時間全体が短縮され、不要なダウン時間を避けることになります。

たとえば、マルチテナント・アーキテクチャ・デプロイメントを使用してOracle Databaseをインストールした場合は、コンテナCDB$ROOTPDB$SEED、およびCDBが作成されたときに作成された他のPDBは、新しいリリースのマルチテナント・アーキテクチャの一部です。CDBおよび、同時に一連のPDBを新しいリリースにアップグレードした場合は、CDBコンテナも、アップグレードしたPDBも再度アップグレードする必要はありません。

どちらの場合でも、以前のリリースのPDBに接続し、それらをアップグレードするときに、除外リストか包含リストを使用してPDBをアップグレードします。
  • アップグレードする一連のPDBのみを指定するには、包含リストを使用します。

  • すでにアップグレードしたCDBおよびPDBを除外するには、除外リストを使用します。

アップグレード範囲を制限するための包含リストも除外リストも使用しない場合、パラレル・アップグレード・ユーティリティ(catctl.pl)は、アップグレードが必要なPDBだけではなく、CDB全体をアップグレードしようとします。アップグレード処理中、システムには不要なダウンタイムがあります。包含リスト・オプションと除外リスト・オプションは相互に排他的です。