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SQL*Plus®

リリース・ノート

19c

F16152-02(原本部品番号:E96455-02)

2019年4月

このリリース・ノートについて

このドキュメントでは、要件、SQL*Plusとそのドキュメントに記述されている機能との違い、今回のリリースの新機能およびサポート情報について説明します。

次の項目が含まれます。

ドキュメントのアクセシビリティ

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

お客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info、聴覚に障害があるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。

動作保証

SQL*Plusは、オペレーティング・システム固有のOracle Databaseドキュメントに記載されているオペレーティング・システムで動作保証されています。

SQL*Plusは、Oracle Database 18cおよびサポート対象のすべてのOracle Serverで動作保証されています。

SQL*Plusリリース19cの新機能

この項では、19cのSQL*Plusで導入された新機能について説明します。

新機能

  • Oracle Databaseに接続するためにアプリケーションで使用される簡易接続構文が機能拡張され、簡易接続プラスと呼ばれます。

サポート対象外となった機能

  • PRODUCT_USER_PROFILE表のサポート終了

    Oracle Database 19c以降では、SQL*Plus表PRODUCT_USER_PROFILE (PUP表)はサポートされなくなりました。

    SQL*Plusの製品レベルのセキュリティ機能は、Oracle Database 19cでは使用できません。すべてのクライアント・アプリケーション間で一貫性のあるセキュリティを確保できるように、Oracle Databaseの設定を使用してデータを保護することをお薦めします。

SQL*Plusリリース18c バージョン18.3の新機能

このリリースには、新機能はありません。

非推奨となった機能

  • PRODUCT_USER_PROFILE表の非推奨

    Oracle Database 18c以降、SQL*Plusの表であるPRODUCT_USER_PROFILE (PUP)表は非推奨です。

    PRODUCT_USER_PROFILE (PUP)表は、SQL*Plusの製品レベルのセキュリティを制御するメカニズムを提供する場合にのみ使用します。Oracle Database 18c以降、このメカニズムは関連しなくなりました。このSQL*Plusの製品レベルのセキュリティ機能は、Oracle Database 19cでは使用できません。すべてのクライアント・アプリケーション間で一貫性のあるセキュリティを確保できるように、Oracle Databaseの設定を使用してデータを保護することをお薦めします。

SQL*Plusリリース18c バージョン18.1の新機能

この項では、18cのSQL*Plusで導入された新機能について説明します。

  • 問合せのsql_idの表示

    問合せのsql_idを表示するSET FEEDBACKコマンドをサポートします。SET FEEDBACKコマンドの新規SQL_IDオプションは、現在実行されているSQL文またはPL/SQL文のsql_idを表示します。sql_idは事前定義済変数_SQL_IDに割り当てられます。

  • 問合せに表示される行数の設定

    SET ROWLIMITコマンドによって、問合せで表示される行数の制限を設定できます。

  • 画面サイズに合わせた出力表示の動的変更

    SET LINESIZEコマンドには、画面の幅および高さに応じてフォーマットされた出力のために行サイズとページサイズを自動的に変更するWINDOWオプションがあります。

旧リリースの新機能

この項では、以前のリリースのSQL*Plusで導入された新機能を示します。

SQL*Plus 12.2.0.1.0製品版の新機能

SQL*Plusリリース12.2.0.1は、SQL*Plusリリース12.1のスーパーセットです。

この項では、今回のリリースのSQL*Plusで導入された新機能について説明します。一部の機能は、SQLPLUSCOMPATIBILITY設定によって影響を受ける場合があります。SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンスの第12章「SQL*Plusコマンド・リファレンス」の「SET SQLPLUSCOMPATIBILITYのマトリックス」を参照してください。

  • コマンド履歴のサポート

    コマンド履歴機能によって、ユーザーは以前使用したSQL*Plus、SQLまたはPL/SQLのコマンドを現在のセッションの履歴リストから実行、編集または削除できます。

  • 長い識別子のサポート

    SQL*Plusでは、オブジェクトの長さが128バイトまでサポートされます。以前のリリースでは、オブジェクトの長さの制限は30バイトでした。

  • パフォーマンスを向上させるコマンド

    SET LOBPREF[ETCH]、SET ROWPREF[ETCH]およびSET STATEMENTC[ACHE]は、文キャッシュに加えて行プリフェッチおよびLOBプリフェッチを制御する新規コマンドです。

  • 新しい管理権限

    SQLPLUSコマンドおよびCONNECTコマンドでは、既存のSYSBACKUP |SYSDG |SYSKM |SYSASM |SYSDBA |SYSOPER権限に加えて、新たにSYSRACユーザー権限がサポートされます。

  • 入力バインドのサポート

    VARIABLEコマンドでは、SQL文およびPL/SQL文で使用できる入力バインドがサポートされます。

  • CSV形式でのデータ抽出のサポート

    SET MARKUPコマンドにより、CSV形式でのデータの表示がサポートされます。

  • 問合せで返されたデータの抑制のサポート

    SET FEEDBACKコマンドのONLYオプションは、問合せで返されたデータの表示を抑制します。選択され問合せにより返された行の数が表示されます。

  • アプリケーション・コンティニュイティのサポート

    SQL*Plusコマンドライン・オプション–ACは、セッション内のアプリケーション・コンティニュイティを有効にします。アプリケーション・コンティニュイティの詳細は、Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイドを参照してください。

  • 一般パフォーマンスの向上

    SQL*Plusコマンドライン・オプション –F[ast]により、一般パフォーマンスが向上します。

SQL*Plus 12.1製品版の新機能

  • 暗黙的結果のサポート

  • 最終ログイン時間

  • 非表示列の表示

  • プラガブル・データベースのサポート

  • 新しい管理権限

既知の問題

バグ24602051 - アプリケーション・コンテナ・ルートに接続しているとき、STARTUP OPEN RESTRICTEDは構文エラーを返す必要がありします。かわりに、PDBが標準モードで開きます。

回避策: STARTUP OPEN RESTRICTまたはALTER PLUGGABLE DATABASE <pdb name> OPEN RESTRICTEDを使用します。

修正されたバグ

次の項では、SQL*Plusで修正されたバグについて説明します。問題の説明の後にあるカッコ内の番号は、Oracleバグ・データベース内のバグ番号です。

SQL*Plusリリース18c バージョン18.1で修正されたバグ

  • STARTUPコマンドで無効なオプションRESTRICTEDを使用すると、アプリケーション・コンテナ・ルートへの接続時にエラーが返されるようになりました(24602051)。

  • SET FEEDBACK ONLYでは、-F[ast]コマンドライン・オプションと同じ設定を持つようになりました(24642116)。

  • DBMSパッケージを説明する際にSQL*Plusがクラッシュしなくなりました(25097640)。

  • マルチバイト・キャラクタ・セットでLONGデータ列を問い合せる際、不完全なデータが返された場合に正しいエラー・メッセージが表示されるようになりました(25668186)。

  • SQL*Plusが先頭のコメントを適切に処理するようになりました(17419163)。

  • SQL*Plus Instant Clientが、メモリーをリークしなくなりました(25127228)。

  • ファイルへの引数としてディレクトリ・パスを渡せるようになりました(25699321)。

  • SQL*Plusでは、Windows上でレジストリ内またはlogin.sqlの環境変数としてSQLPATHを監視するようになりました(25804573)。

  • SQLPATH環境変数では、256文字を超えて保持できるようになりました(25997107)。

  • DBMS_OUTPUT.PUT_LINEでは、値が適切に返されるようになりました(26163790)。

  • 内部修正(25361890、25390622、25475326、25475334)

SQL*Plus 12.2.0.1.0製品版で修正されたバグ

  • SQL*Plusでは、Passwordコマンドの使用時に二重引用符(")を含むユーザー名が指定された場合に、ORA-1005エラーをスローしなくなりました(17613757)。

  • SQL*Plusでは、コマンドラインで指定されたオブジェクトの名前が46文字を超える場合に、パッケージ本体をコンパイルしてもエラーでクラッシュしなくなりました(18389912)。

  • 表の説明で長い列名がジャンク文字として表示されることがなくなりました(20453052)。

  • セッションのNLS_SORTパラメータの変更後にforceオプションを使用してビューを作成しても、クラッシュが発生しなくなりました(20592522)。

  • 内部修正(17830524、17847776、18925904、19655924、19674161、19953173、21609521)

SQL*Plusリリース12.1で修正されたバグ

  • SQL*PlusでWHENEVER SQLERROR EXIT句を含むsqlスクリプトが正常に実行されるようになりました(10375866)

  • SPERRORLOGで文全体が表示されるようになりました(9559937)

  • SQL*PlusコマンドがPRODUCT_USER_PROFILEで正常に表示されるようになりました(9298298)

  • セッションに障害が起きてもSHUTDOWN IMMEDIATEがハングしなくなりました(8299200)

  • INSERTで挿入したすべての行が正常に報告されるようになりました(7047565)

  • 内部修正(9587813、9575131、8832471、8670263、8244438、7629280、6862613)

サポート

SQL*Plusのサポートについては、地域のOracleサポート・サービス・センターにご連絡ください。


SQL*Plusリリース・ノート, 19c

F16152-02

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