7 Oracle Databaseのアップグレード後のアプリケーションのアップグレード
新機能を最大限に利用する場合は、新しいリリースで実行されているアプリケーションをアップグレードする必要があります。
新しいリリースのOracle Databaseにアップグレードすると、多くの新機能および拡張機能を使用できます。各アプリケーションのアップグレード計画のガイダンスについては、これらのトピックを参照してください。
- 新しいOracle Databaseリリースでのアプリケーションのアップグレードの概要
Oracle Databaseの新しいリリースで使用可能になった機能を使用しない既存のアプリケーションは、変更する必要がありません。 - Oracle Databaseの異なるリリースでのアプリケーションの互換性の問題
Oracle Databaseの異なるリリース間で、アプリケーションに影響を与える可能性のある互換性の問題が発生する場合があります。 - Oracle Databaseでのソフトウェアのアップグレードおよびクライアントとサーバー構成
実行するソフトウェアのアップグレードのタイプとクライアントおよびサーバー構成に応じて、プリコンパイラおよびOracle Call Interface (OCI)アプリケーションのアップグレードのオプションを理解するには、これらのトピックを使用してください。 - Oracle Databaseクライアントまたはサーバー・ソフトウェアをアップグレードする場合のアプリケーションの互換性規則
Oracle Databaseクライアントまたはサーバー・ソフトウェアのアップグレード時に、互換性規則が適用されます。 - Oracle DatabaseでのプリコンパイラおよびOCIアプリケーションのアップグレードについて
プリコンパイラおよびOracle Call Interface (OCI)アプリケーションをアップグレードする場合、この情報を参照してください。 - スキーマ専用アカウントおよびEXPIREDパスワード・アカウントのアップグレード
アップグレードを開始する前に、パスワードがEXPIRED
ステータスであり、そのアカウントがLOCKED
ステータスになっている場合にデフォルトのOracle Databaseアカウントにパスワード認証を使用するかどうかを判断します - OracleプリコンパイラおよびOCIアプリケーションのアップグレード・オプションについて
Oracle Databaseの新しいリリース上で実行するプリコンパイラおよびOracle Call Interface (OCI)アプリケーションのアップグレード用に、いくつかのオプションが提供されています。 - Oracle Databaseのアップグレード後のSQL*PlusスクリプトおよびPL/SQLのアップグレード
新しいOracle Databaseリリースの機能およびファンクションを使用するには、新しいOracle Databaseリリースの構文を使用するように既存のSQLスクリプトを変更する必要があります。 - Oracle FormsまたはOracle Developerアプリケーションのアップグレードについて
Oracle FormsおよびOracle Developerの新機能を確認して、それらの機能の恩恵を受けるアプリケーションがあるかどうか調べます。
スキーマ専用アカウントおよびEXPIREDパスワード・アカウントのアップグレード
アップグレードを開始する前に、パスワードがEXPIRED
ステータスであり、そのアカウントがLOCKED
ステータスになっている場合にデフォルトのOracle Databaseアカウントにパスワード認証を使用するかどうかを判断します
Oracle Database 19c以降のリリースへのアップグレード中に、アップグレード前にパスワードがリセットされておらず(EXPIRED
ステータスに設定され)、さらにLOCKED
ステータスにも設定されているデフォルトのOracleアカウントは、アップグレードの完了後にNO AUTHENTICATION
に設定されます。
この新機能により、スキーマ専用アカウントに変更されたデフォルトのアカウントは、パスワード認証に使用できなくなります。この機能の利点は、管理者がこれらのOracle Database提供のスキーマのパスワードを定期的にローテーションする必要がなくなったことです。この機能により、攻撃者がデフォルトのパスワードを使用してこれらのアカウントにハッキングするセキュリティ・リスクも削減されます。
アップグレード時にこれらのOracleアカウントがスキーマ専用アカウントに設定されないようにする場合、アップグレードの開始前にアカウントに有効な強力なパスワードを設定するか、アップグレード後にこれらのアカウントに有効な強力なパスワードを設定するか、アップグレードされたOracle Databaseにログインする前にアカウントのロックを解除する必要があります。
アップグレード後、管理者はスキーマ専用アカウントのパスワード認証を有効にすることもできます。ただし、セキュリティを強化するために、これらのアカウントをスキーマ専用のアカウントとして保持することをお薦めします。