Oracle® Auto Service Request

Oracle Exadata Database Machineクイック・インストレーション・ガイド

リリース5.7

F13426-02(原本部品番号:E97669-03)

2019年2月

このドキュメントでは、Oracle Exadata Database Machine用にOracle Auto Service Request (ASR)をインストールして構成する方法を説明します。

内容は次のとおりです。

Oracle ASRの概要

Oracle Auto Service Request (ASR)は、セキュアでスケーラブルな、ユーザーによるインストールが可能な保証およびオラクル社カスタマ・サポートのソフトウェア機能です。Oracle ASRは、一般的なハードウェア・コンポーネント障害の際に自動ケース生成を提供します。

Oracle ASRは、一般的なコンポーネント障害に関するサポート・レコードを自動的に作成することで、サポートの操作を簡素化します。また、Oracle ASRの自動ケース生成によって、一般的な障害についてオラクル社カスタマ・サポートに問い合せる必要がなくなるため、問題の解決が速まります。自動ケース生成は、電話によるサポートへの問合せ回数と、問題の解決に必要な通話時間の両方を減らします。Oracle ASRは、システム管理または監視を提供しません。Oracle ASRは、Oracle ASRに適格なOracle製品で特定のタイプの障害が検出された場合、自動的にOracleサービス・リクエストを生成するように設計されています。

Oracle ASRは、特定のコンポーネントの障害に対してのみ動作します。ディスク、ファン、電源など、ほとんどのコンポーネントの障害が対象となります。ただし、一部のコンポーネントは対象外です。たとえば、Oracle ASRInfiniBandイベントに対応していません。特定のイメージおよび特定のInfiniBandスイッチ・ファームウェアがあり、それらを使用する必要があります。これらのコンポーネントを個別にアップグレードすることはできません。

Oracle ASRは、簡単にインストールしてデプロイできます。セキュリティ確保のため、Oracle ASRを完全に制御できます。

注意:

Oracle ASRに加えて、Oracle Enterprise Manager Cloud ControlOracle Enterprise Manager Ops Centerなどのシステム管理および監視ソリューションを実装することをお薦めします。

注意:

このドキュメントでは便宜上コマンドが示されています。ただし、コピーと貼り付けの機能を使用すると、このガイドで公開されているものとは異なる内容が貼り付けられる場合があります。コピーしたテキストと貼り付けるコマンド・テキストが一致するように、UTF-8としてデータを受け取るようにコンソール・セッションが設定されていることを確認してください。

Oracle ASRの推奨構成

この項では、Oracle ASRの構成について説明します。

外部のスタンドアロン・サーバーにOracle ASRマネージャをインストールすることをお薦めします。このサーバーは、Oracle Exadata Database Machineサーバーから障害テレメトリの情報を受信します。このサーバーでは、オペレーティング・システムとしてOracle SolarisまたはOracle Linuxを実行する必要があります。

注意:

Oracle Exadata Database MachineサーバーのいずれかにOracle ASRマネージャをインストールすることもできますが、これはお薦めしません。

Oracle ASRの前提条件

この項では、Oracle Auto Service Request (ASR)の前提条件について説明します。

内容は次のとおりです。

Oracle ASRのサーバー要件とネットワーク要件

Oracle Auto Service Request (ASR)をインストールする前に、次の条件を満たしていることを確認します。

  • My Oracle Supportにアクセスできることを確認します。また、自分の連絡先情報が最新かつ正確なものであることも確認します。

  • すべてのアセットに連絡先が割り当てられ、その連絡先情報が最新かつ正確であることを確認します。

  • Oracle ASRマネージャとして機能するシステムを特定し、指定します。

  • すべてのOracle ASRアセットを識別および確認します。

  • HTTPSを使用してインターネットへの接続を確認します。

  • オペレーティング・システムから指定のOracle ASRマネージャへのネットワーク接続を確認します。ネットワーク接続は、Oracle Exadataのアセット、ILOMおよびeth0で必要です。

  • IPv6の場合、Oracle ASRマネージャ・サーバーでIPv6IPv4のデュアル・スタックを有効にします。Oracle ASRマネージャは、Oracle ASR用に構成されたアセットとの間のIPv6を使用した接続をサポートしています。Oracle ASRマネージャからtransport.oracle.comへのアウトバウンド・トラフィックでは、現在IPv4トラフィックのみがサポートされています。

  • SNMP V3を使用している場合、Oracle ASRリリース4.3以上を使用する必要があります。

関連トピック

Oracle Auto Service Request (ASR)のソフトウェア要件

ソフトウェアをインストールしてOracle ASRマネージャを設定するには、rootアクセスが必要です。

  • Oracle ASRマネージャ: Oracle ASRマネージャをLinuxまたはSolarisを実行しているスタンドアロン・サーバーにインストールするには、Oracle Auto Service Request (ASR)マネージャ・ユーザーズ・ガイドOracle ASRマネージャ・ソフトウェアのインストールと登録に関する項を参照してください。

  • データベース・サーバー: Oracle Exadata System Softwareリリース11.2.1.3.1以降。

  • Oracle Exadata System Software:

    • リリース12.1.2.1.1以上

    • リリース11.2.1.3.1以上

  • トラップ送信先を構成するには、次のいずれかのオプションを使用します。

    • Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA): OEDAによって、Oracle ASRの構成に使用する情報が求められます。OEDAでは、Oracle ASRアセットのトラップおよびアクティビティを構成します。

    • dcliユーティリティ: dcliユーティリティでSSHを有効にする手順は、『Oracle Exadata System Softwareユーザーズ・ガイド』dcliユーティリティに関する章を参照してください。

  • ポート162の使用: ポート162はSNMPポートです。SNMPポートを使用して、障害テレメトリの宛先を構成します。このポートは、ネットワーク要件に応じて別のポート・アドレスに割り当てることもできます。管理対象の環境では、Oracle ASRが正常に動作するよう、デフォルトのポート割当てからポートを変更することが必要になる場合があります。

  • dcliユーティリティ: Oracle ASRでは必要ありませんが、dcliユーティリティを使用すると、すべてのサーバーを同時に構成できます。dcliを使用して、ストレージ・サーバーを同時に構成することもできます。

dcliユーティリティでSSHを有効にする手順は、Oracle Exadata Database Machine拡張およびマルチラック・ケーブリング・ガイドの「ユーザー等価の設定」のトピックを参照してください。環境の制約に応じて、dcliユーティリティを構成しないことも可能です。dcliユーティリティの詳細は、『Oracle Exadata System Softwareユーザーズ・ガイド』を参照してください。

このドキュメントのdcliユーティリティ・コマンドでは、コマンドに応じてrootまたはcelladminユーザーとの等価が必要なコマンドが実行されます。dcliユーティリティのコマンドを実行するユーザー・アカウントが適切な等価を使用して構成されていることを確認してください。

適格なExadata製品

Oracle Exadata Database Machineは、Oracle Auto Service Request (ASR)に適格です。

次の追加のOracle Exadata Database Machine製品は、Oracle ASRに適格です。

  • Oracle Exadata Storage拡張ラックX2-2、X2-8、X2-2

  • Oracle Exadata Storage拡張ラックX3-2、X3-8、X3-2

  • Oracle Exadata Storage拡張ラックX4-2、X4-8、X4-2、Oracle Zero Data Loss Recovery Appliance X4

  • Oracle Exadata Storage拡張ラックX5-2、X5-8、X5-2、Oracle Zero Data Loss Recovery Appliance X5

  • 新しいバージョンのすべてのOracle Exadata Database MachineOracle Exadata Storage拡張ラックおよびOracle Zero Data Loss Recovery Appliance

InfiniBandスイッチは、次のOracle Exadata System Softwareリリースでサポートされます。

  • 11.2.3.3.0以上

  • 12.1.1.1.0以上

障害通知の送信先の構成

Oracle Exadata Storage ServerおよびOracle Exadata Database Serverで障害テレメトリの送信先を構成するには、次の手順を使用します。

内容は次のとおりです。

障害テレメトリのオプション

様々な方法を使用して、障害通知の送信先を構成できます。

Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用したSNMPトラップ送信先の追加は、新規インストールの場合に推奨される方法です。OEDAによる初期構成後、DBMCLI、CellCLI、dcliexadcliなどのコマンドライン・ユーティリティを使用して、障害通知の送信先を変更または新規追加できます。

障害通知の送信先を構成するには、データベース・サーバーまたはストレージ・サーバーでSNMPサブスクライバ属性を変更します。指定した情報によって、SNMPトラップの送信先が定義されます。

注意:

Oracle ASRでは管理ネットワークのみを使用できます。Oracle ASRをインタフェース上のeth0またはサーバーの背面にあるnet0で実行できるように、管理ネットワークが構成されていることを確認します。

SNMPサブスクライバ・オプション

SNMPサブスクライバの構成時には、次のオプションの一部またはすべてを設定します。

  • host=[ASR Manager host nameまたはIP]は、Oracle ASRマネージャのホスト名またはIPアドレスです。Oracle ASRマネージャのホスト名は、サイトでDNSが有効になっている場合に使用できます。DNSが実行されていない場合は、IPアドレスが使用されます。ただし、/etc/hostsファイルにエントリが追加されている場合は、Oracle ASRマネージャのホスト名を使用できます。
  • type=asrは、特殊なタイプのSNMPサブスクライバであるOracle ASRマネージャを表します。
  • community=publicは、コミュニティ文字列の必須値です。この値は、ネットワーク要件に応じて異なる文字列に変更できるため、実装ごとに異なります。
  • port=162は、SNMPポートです。このポート値はお客様に依存します。このポートは、ネットワーク要件に応じて別のポートとして構成できます。または、管理対象の環境でOracle ASRが正常に動作するよう、ポート値を変更することが必要になる場合もあります。
  • asrmPortは、サービス・リクエスト(SR)用に診断パッケージの自動アップロードをサポートする、オプションの要素です。デフォルトの値は16161です。アップロードにHTTPを使用する予定の場合、この値はOracle ASRマネージャに構成されているHTTPポートと一致している必要があります。アップロードにHTTPSを使用する予定の場合、この値はOracle ASRマネージャに構成されているHTTPSポートと一致している必要があります。この値は、Oracle ASRマネージャ・ホストでasr show_http_receiverコマンドの出力内の「HTTP Port」または「HTTPS/SSL Port」に表示される値と同じに設定する必要があります。
  • fromIPを使用すると、トラップの送信元となるIPアドレスを指定できます。このフィールドが指定されていない場合、eth0に関連付けられているIPアドレスにデフォルト設定されます。自動診断パッケージ・アップロードをサポートするには、データベース・ノードのfromIPeth0ネットワーク・インタフェースのIPアドレスの値に設定する必要があります。それ以外の場合、Oracle ASRマネージャにデフォルトのIPアドレスが登録されていなければ、このフィールドを使用します。Oracle ASRマネージャは、それ自体が認識しているIPアドレスから送信されたSNMPトラップのみを処理します。

    fromIPフィールドは、タイプがASRまたはv3ASRsnmpSubscribersに対してのみ使用できます。

OEDAを使用したSNMPトラップ送信先の追加

Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用して、SNMPトラップ送信先を追加できます。

これがOracle Exadata Database Machineの初期デプロイメントである場合、最新バージョンのOEDAを実行すると、OEDAによってSNMP設定が自動的に構成されます。

これを行うには、次の手順を実行します。

  1. 使用しているプラットフォーム用の最新のOEDA zip ファイルをダウンロードします。
  2. configプログラムを実行します。

    OEDAでは、OEDA自動サービス・リクエストページに指定した情報を使用して、Oracle ASRのSNMP構成を実行します。

    oeda_asr_screen.pngの説明が続きます
    図oeda_asr_screen.pngの説明
  3. 構成がExadataラックにデプロイされたら、OEDAによってトラップの送信先が正しく構成されたことを確認します。

    ホストとポートがOracle ASRサーバーを指していることを確認します。

    1. Oracle Exadata System Softwareリリース12.1.2.x以降を実行している場合は、次のコマンドを使用してデータベース・サーバーを確認します。

      すべてのデータベース・サーバーで、このコマンドをrootまたは同等のユーザーとして実行します。

      # dbmcli -e list dbserver attributes snmpSubscriber
    2. ストレージ・サーバーで構成を確認するには、dcliおよびLIST CELLコマンドを使用します。

      ストレージ・サーバーで、このコマンドをcelladminまたは同等のユーザーとして実行します。

      # dcli -g cell_group -l celladmin "cellcli -e list cell attributes snmpsubscriber"
リリース12.x以降での障害通知用のSNMPサブスクライバの構成

Oracle Exadata System Softwareリリース12.x以降を実行しているサーバーにSNMPトラップの送信先を構成するには、ALTER CELLコマンドまたはALTER DBSERVERコマンドを使用します。

  1. 各データベース・サーバーでSNMPサブスクライバを構成します。
    1. rootユーザーとして最初のデータベース・サーバーにログインします。
    2. サーバーの現在のSNMPサブスクライバ構成を取得します。

      SNMPサブスクライバが構成されていない場合は、何も情報が表示されずに、オペレーティング・システムのプロンプトが再表示されます。

      # dbmcli -e list dbserver attributes snmpsubscriber
      
      #

      注意:

      サーバーのsnmpSubscriber属性を変更すると、指定した値によって現在の値が置き換えられます。snmpSubscriberがすでに構成されていて、SNMPターゲットのリストに追加する場合は、すでに構成されている値をコマンドに含めてください。
    3. サーバーのsnmpSubscriber属性を変更します。

      単一のASR SNMPサブスクライバのみを追加する場合は、次のようなコマンドを入力します。

      # dbmcli -e alter dbserver snmpSubscriber=((host='asrm1.example.com',port=162,
      community=public,type=asr,fromIP=eth0_IP_addr, asrmPort=ASR_Mgr_http_or_https_port))

      注意:

      自動診断パッケージ・アップロードをサポートするには、データベース・ノードのfromIPeth0ネットワーク・インタフェースのIPアドレスの値に設定する必要があります。

      複数の障害通知の送信先を追加する必要がある場合は、カンマ区切りのリストを使用して複数のSNMPサブスクライバを指定します。

      # dbmcli -e alter dbserver snmpSubscriber=((host='asrm1.example.com',port=162,
      community=public,type=asr,fromIP=eth0_IP_addr,asrmPort=ASR_Mgr_http_or_https_port),
      (host='asrm2.example.com', port=162,community=public,type=asr,fromIP=eth0_IP_addr,
      asrmPort=ASR_Mgr_http_or_https_port))
    4. サーバーでSNMPサブスクライバ属性が更新されたことを確認します。
      
      # dbmcli -e list dbserver attributes snmpsubscriber
    5. 各データベース・サーバーで前述の一連のサブステップを繰り返します。
  2. Oracle Exadata Storage ServerにSNMPサブスクライバを構成します。
    1. ストレージ・サーバーにcelladminまたは同等のユーザーとしてログインします。
    2. サーバーの現在のSNMPサブスクライバ構成を取得します。

      SNMPサブスクライバが構成されていない場合は、何も情報が表示されずに、オペレーティング・システムのプロンプトが再表示されます。

      # cellcli -e list cell attributes snmpsubscriber
      
      #

      注意:

      サーバーのsnmpSubscriber属性を変更すると、指定した値によって現在の値が置き換えられます。snmpSubscriberがすでに構成されていて、SNMPターゲットのリストに追加する場合は、すでに構成されている値をコマンドに含めてください。
    3. サーバーのsnmpSubscriber属性を変更します。

      単一のASR SNMPサブスクライバのみを追加する場合は、次のようなコマンドを入力します。

      # cellcli -e alter cell snmpSubscriber=((host='asrm1.example.com',port=162,
      community=public,type=asr,fromIP=eth0_IP_addr, asrmPort=ASR_Mgr_http_or_https_port))

      注意:

      自動診断パッケージ・アップロードをサポートするには、データベース・ノードのfromIPeth0ネットワーク・インタフェースのIPアドレスの値に設定する必要があります。

      複数の障害通知の送信先を追加する必要がある場合は、カンマ区切りのリストを使用して複数のSNMPサブスクライバを指定します。

      # cellcli -e alter cell snmpSubscriber=((host='asrm1.example.com',port=162,
      community=public,type=asr,fromIP=eth0_IP_addr,asrmPort=ASR_Mgr_http_or_https_port),
      (host='asrm2.example.com', port=162,community=public,type=asr,fromIP=eth0_IP_addr,
      asrmPort=ASR_Mgr_http_or_https_port))
    4. サーバーでSNMPサブスクライバ属性が更新されたことを確認します。
      
      # cellcli -e list cell attributes snmpsubscriber
    5. 各ストレージ・サーバーで前述の一連のサブステップを繰り返します。

または、exadcliユーティリティを使用し、指定したサーバーのグループに対してこのコマンドを実行できます。exadcliを今まで使用したことがない場合は、exadcliを初めて使用するを参照してください。

たとえば、次のexadcliコマンドを使用すると、単一のコマンドですべてのデータベース・サーバーに対して問合せまたは更新を行うことができます。

# exadcli -c dbnode01,dbnode02 -l dbnodeadmin list dbserver attributes snmpsubscriber

# exadcli -c dbnode01,dbnode02 -l dbnodeadmin alter dbserver snmpSubscriber=
((host='asrm2.example.com',port=162,community=public,type=asr,
fromIP=10.1.1.1,asrmPort=16161),(host='asrm1.example.com',port=162,
community=public,type=asr,fromIP=10.1.1.1,asrmPort=16161))

# exadcli -c cell01,cell02,cell03 -l celladmin list cell attributes snmpsubscriber

# exadcli -c cell01,cell02,cell03 -l celladmin alter cell snmpSubscriber=
((host='asrm1.example.com',port=162,community=public,type=asr,
fromIP=10.1.1.1,asrmPort=16161),(host='asrm2.example.com',port=162,
community=public,type=asr,fromIP=10.1.1.1,asrmPort=16161))
リリース11.xでのSNMPサブスクライバの構成

Oracle Exadata System Softwareリリース11.xを実行しているサーバーにSNMPトラップの送信先を構成するには、dcliユーティリティを使用します。

  1. データベース・サーバーにrootとしてログインします。
  2. 使用している環境に応じて、次のコマンドのいずれかを実行します。ここで、dbs_groupファイルは構成するデータベース・サーバーを識別します。
    • Oracle Exadata System Softwareリリース11.2.2.4.0以前:

      # dcli -g dbs_group -l root "/opt/oracle.cellos/compmon/
      exadata_mon_hw_asr.pl -set_snmp_subscribers \"\(type=asr,host=
      ASR Manager host name or IP,port=162,community=public\)\""
    • リリース11.2.2.4.0より後のOracle Exadata System Software:

      # dcli -g dbs_group -l root "fromip=\$(ifconfig eth0 | awk '/inet addr/
       {print \$2}' | cut -d: -f2);/opt/oracle.cellos/compmon
      /exadata_mon_hw_asr.pl -set_snmp_subscribers \"(type=asr,host=[ASR 
      Manager host name or IP],fromip=\$fromip,port=162,community=public)\""

    注意:

    ILOMはOracle Exadataユーティリティを使用して設定します。ILOMを手動で設定しないでください。
  3. ストレージ・サーバーにcelladminまたは同等のユーザーとしてログインします。
  4. すべてのストレージ・サーバーのsnmpSubscriber属性の現在の設定を確認します。

    次の例では、cell_groupファイルは構成するストレージ・サーバーを識別しています。

    # dcli -g cell_group -l celladmin "cellcli -e list cell attributes snmpSubscriber" 

    場合によっては、SNMPエントリが監視用にすでに構成されていることがあります。(たとえば、Oracle Enterprise Manager Cloud Control用に構成されたSNMPなど)。

  5. ストレージ・サーバーのsnmpSubscriber属性を変更します。

    snmpSubscriber属性がすでに構成されている場合は、以前の情報を次のコマンドに含めます。

    # dcli -g cell_group -l celladmin "cellcli -e alter cell snmpsubscriber=
    \(\(prior_configuration_information),\(host=\'ASR-Manager-host-name-or-IP\',
    port=162,community=public,type=asr\)\)"
  6. サーバーでsnmpSubscriber属性が変更されたことを確認します。

    ストレージ・サーバーの場合:

    # dcli -g cell_group -l celladmin "cellcli -e list cell attributes snmpSubscriber" 

Oracle ASRの自動DiagPackアップロードの有効化

診断パッケージはASRに自動的にアップロードできます。

Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0では、管理サーバー(MS)は、Oracle ASR Managerと通信し、Oracle ASRに関する情報を含む診断パッケージを自動的にアップロードします。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、MSはHTTPS経由でのDiagPackの自動的なアップロードをサポートしています。

Oracle ASR Managerリリース5.7以降の場合、デフォルトでhttp_receiverが有効になりますが、HTTPS/SSL構成は有効にならないことがあります。HTTPを使用して診断パッケージをアップロードする場合は、HTTP Portがデータベース・サーバーおよびストレージ・サーバーのasrmPortと同じ値であることを確認します。HTTPSを使用して診断パッケージをアップロードする場合は、HTTPS/SSL構成が有効にされていて、HTTPS/SSL Portがデータベース・サーバーおよびストレージ・サーバーのasrmPortと同じ値であることを確認します。Oracle ASR Managerリリース5.7より前のリリースを使用している場合、自動DiagPackアップロード機能を使用するには、リリース5.7以降にアップグレードする必要があります。

  1. http_receiverが有効化されていることを確認し、使用されているポートを特定します。

    次のコマンドをOracle ASRマネージャから実行します。

    asr show_http_receiver

    次の例では、HTTPSを有効にした場合の出力を示します。

    
             HTTP Receiver configuration:
    
             HTTP Receiver Status: Enabled
             Host Name: exa-asr.example.com
             SFB forward: true
             HTTP Port: 16161
             HTTPS/SSL Port: 8701
             HTTPS/SSL: Enabled
    
             To register an ASR Manager or Solaris 11 server to this ASR Manager Relay, use:
             ASR Manager: asr register -e http://exa-asr.example.com:16161/asr        
             Solaris: asradm register -e http://exa-asr.example.com:16161/asr
    
             ASR Manager: asr register -e https://exa-asr.example.com:8701/asr
             Solaris: asradm register -e https://exa-asr.example.com:8701/asr
    

    次の例では、HTTPのみを有効にした場合の出力を示します。

          HTTP Receiver configuration:
    
          HTTP Receiver Status: Enabled
          Host Name: 10.65.41.141 
          HTTP Port: 16161    
          HTTPS/SSL configuration is not enabled. 
    
          To register an ASR Manager or Solaris 11 server to this ASR Manager 
    Relay, use:    
          ASR Manager: asr register -e http://10.65.41.141:16161/asr      
          Solaris: asradm register -e http://10.65.41.141:16161/asr
  2. http_receiverによってOracle ASRに使用されているポートが、データベース・サーバーとストレージ・サーバーのsnmpSubscriberに設定されているasrmPortと同じであることを確認します。
    1. データベース・サーバーでsnmpSubscriberasrmPortを確認します。
      dbmcli -e list dbserver attributes snmpSubscriber
      

      出力は、次のようなものです:

          ((host=engsys-asr1.example.com,port=162,community=public,
      type=asr,fromIP=10.242.00.55,asrmPort=16161))
    2. ストレージ・サーバーでsnmpSubscriberasrmPortを確認します。
      cellcli -e list cell attributes snmpSubscriber
      

      出力は、次のようなものです:

          ((host=engsys-asr1.example.com,port=162,community=public,
      type=asr,fromIP=10.242.00.55,asrmPort=16161))
  3. 必要に応じて、http_receiverを有効化するか、asrmPort値と一致するようにポートを変更します。

    Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)は、Oracle ASRマネージャでHTTPS/SSLを自動的に有効にして、データベース・サーバーおよびストレージ・サーバーの証明書をインポートします。ただし、一部の状況ではOracle ASRマネージャでHTTPS/SSLを手動で有効にする必要がある場合があります。Oracle ASRマネージャにHTTPSアップロードを構成する手順については、Oracle ASRマネージャでのHTTPS/SSLの有効化を参照してください。

    http_receiverポートが同じでない場合は、http_receiverを無効化して、asrmPortと同じポートを使用して再度有効化するか、http_receiverのポートと一致するように、snmpSubscriberasrmPortを設定できます。

    http_receiverを有効化するには、次のようなコマンドを使用します(portは、http_receiverがHTTPまたはHTTPSをリスニングするポートです)。

    asr enable_http_receiver -p port

    注意:

    自動DiagPackアップロード機能が動作するには、http_receiverに指定するポートが、データベース・サーバーとストレージ・サーバーのsnmpSubscriberに指定したasrmPortと同じである必要があります。
  4. Oracle ASRマネージャでHTTPS/SSLを有効にする前にsnmpSubscriberがデータベース・サーバーまたはストレージ・サーバーに構成されていた場合は、MSを再起動します。

    HTTPSを使用して診断パッケージをアップロードする前に、データベース・サーバーおよびストレージ・サーバーでMSを再起動する必要があります。データベース・サーバーおよびストレージ・サーバーでsnmpSubscriberを構成する前にOracle ASRマネージャでHTTPS/SSLが有効にされた場合は、MSを再起動する必要はありません。

Oracle ASRマネージャでのHTTPアクセスの有効化

Oracle ASR Managerに対してXML over HTTPを使用することによって、Oracle Auto Service Request (ASR)のイベントおよび障害テレメトリをオラクル社カスタマ・サポートに送信できます。

HTTP受信機能用のポートには、ネットワーク環境に適した、他のネットワーク・サービスと競合しないポートを選択します。

  1. 現在のHTTP受信機能構成のポートおよびステータスを表示します。
    asr> show_http_receiver
  2. HTTPがまだ構成されていない場合は、HTTP受信機能を有効にします。
    asr> enable_http_receiver -p port_number
    次のエラーが表示されてDNSを使用できない場合は、HTTP受信機能を手動で構成する必要があります。
    Unable to determine the fully qualified domain name for this ASR 
    Manager via DNS. Please refer to the Oracle ASR Installation and Operations 
    Guide for troubleshooting information.

    HTTP受信機能を手動で構成するには、次の手順を実行します。

    1. Oracle ASRマネージャのIPアドレスを設定します。
      /opt/asrmanager/bin/asr set_property org.osgi.service.http.host IP_address_of_ASR_manager
    2. HTTPポートを設定します。
      /opt/asrmanager/bin/asr set_property org.osgi.service.http.port http_port
    3. HTTPを有効にします。
      /opt/asrmanager/bin/asr set_property org.apache.felix.http.enable true
    4. Oracle ASRマネージャを再起動します。
  3. HTTP受信機能が動作していることを確認します。

    ブラウザに次のアドレスを入力します。

    http://asr_manager_host:port_number/asr

    HTTP受信機能が動作していることを示すメッセージが表示されます。

Oracle ASRマネージャでのHTTPS/SSLの有効化

ルート署名証明書または自己署名証明書を使用して、Oracle ASRマネージャでHTTPS/SSLを有効にできます。

SSL証明書を生成し、Oracle ASRマネージャによって使用されるJava/JDKに固有のキー・ストアにインストールします。

  1. 証明書署名リクエストを生成します。
    1. /java/binディレクトリに移動して、キーストア・ファイルを作成します。
      # keytool -genkey -alias aliasName -keyalg keyAlgorithm 
      -keysize keySize -sigalg signatureAlgorithm 
      -keystore keyStoreFile.jks
    2. 有効なキー・ストア・パスワードを入力し、キー・パスワードを指定します。
    3. 国、市区町村、組織およびコモンネームを入力します。
      氏名の入力を求めるプロンプトが表示されたら、Oracle ASRマネージャがインストールされているマシンのホスト名を入力します。
    4. 次のコマンドを入力します。
      # keytool -certreq -alias aliasName -keystore keyStoreFile.jks -sigalg signatureAlgorithm 
      -file certRequestFile.cer
    5. 有効なキー・ストア・パスワードを入力し、キー・パスワードを指定します。
    6. 証明書署名リクエストcertRequestFile.cerを認証局に送信し、証明書をリクエストします。
  2. 認証局から証明書を受け取ったら、それをインストールします。
    # keytool -import -trustcacerts -alias aliasName -file certFileFromCA 
    -keystore keyStoreFile.jks

    keytool -importコマンドの実行後、有効なキー・ストア・パスワードを入力し、キー・パスワードを指定します。

  3. 信頼できる認証局からのSSL証明書をキーストアにロードするときに、Oracle ASRマネージャで次のタスクを実行します。
    トラスト・ストア情報はキー・ストア情報と同じです。
    1. IPアドレスを設定します。
      # asr
      asr> set_property org.osgi.service.http.host IP_address_of_ASR_manager
      
    2. HTTPSポートを設定します。

      注意:

      org.osgi.service.http.port.secureの値は、Oracle ASRマネージャに構成されているHTTPSポートと一致している必要があります。この値は、コマンドの出力内の「HTTP Port」または「HTTPS/SSL Port」に表示される値と同じに設定する必要があります。

      asr show_http_receiver
      asr> set_property org.osgi.service.http.host set_property org.osgi.service.http.port.secure https_port
    3. キーストア・ファイルへのパスを設定します。
      asr> set_property org.apache.felix.https.keystore https_keystore
    4. キーストア・パスワードを設定します。
      asr> set_property org.apache.felix.https.keystore.password https_keystore_password
    5. キー・パスワードを設定します。
      asr> set_property org.apache.felix.https.keystore.key.password https_keystore_key_password
    6. トラストストアのパスにキーストア・ファイルと同じパスを設定します。
      asr> set_property org.apache.felix.https.truststore https_truststore
    7. トラストストアのパスワードにキーストアのパスワード値と同じ値を設定します。
      asr> set_property org.apache.felix.https.truststore.password https_truststore_password
    8. Oracle ASR ManagerでHTTPSを有効にします。
      asr> set_property org.apache.felix.https.enable true

    前述のコマンドのパスワードは、次の例に示すように平文にするか、不明瞭化できます。

    jar -xvf /opt/asrmanager/lib/com.oracle.asr.http.receiver.jar
    
    java -classpath org.apache.felix.http.bundle-2.2.0.jar  org.mortbay.jetty.security.Password plain-text-password

    これらのJavaコマンドを実行すると、出力に不明瞭化されたパスワードが表示されます。不明瞭化されたパスワード値は、接頭辞OBF:で示されています。OBF:で始まる出力行(テキスト「OBF:」を含む)をコピーし、平文のパスワードのかわりに前述のASRコマンドに貼り付けます。出力例を次に示します。

    2018-05-04 09:34:17.429:INFO::main: Logging initialized @118ms
    password
    OBF:1v2j20771x1b206z
    MD5:5f4dcc9ac6b3e1a84cebb7b40329cf99
  4. Oracle ASRマネージャを再起動します。
    $ service asrm restart
  5. ブラウザから次のURLにアクセスしてSSLの設定を確認します。
    https://<asr_manager_host>/asr
  6. 各データベース・サーバーおよびストレージ・サーバーでHTTPS/SSLを有効にするために使用した証明書をインポートします。
    keytool -import -trustcacerts -keystore /usr/java/default/jre/lib/security/cacerts 
    -storepass keystore_password -noprompt -alias cert_alias_name -file cert_file_path
  7. 証明書がインポートされたことを確認します。
    keytool -list -v -keystore /usr/java/default/jre/lib/security/cacerts 
    -storepass keystore_password

Oracle ASRマネージャでのノードのアクティブ化

Oracle ASRマネージャでノードをアクティブ化するには、この手順を使用します。

注意:

  • この項に示すコマンドは、Oracle Exadata Database Machineホストではなく、Oracle ASRマネージャ・ホストでのみ実行してください。

  • Oracle ASRに接続するOracle Exadata Database Machineごとに、これらのコマンドを繰り返してください。

  1. 次のコマンドを実行して、ILOMの自動アクティブ化を検証します(つまり、ネットワークとILOMが正しく構成されているかどうかを判断します)。
    # asr list_asset

    出力は次のようになります。

    IP_ADDRESS      HOST_NAME       SERIAL_NUMBER   ASR       PROTOCOL    SOURCE          PRODUCT_NAME
    -------------   -------------   -------------   --------  ----------  --------------  ---------------
    10.111.44.111   scac01cel08-c   12345abcde      Enabled   SNMP        ILOM            SUN SERVER X4-2L
    10.222.33.111   scac01cel10-c   43315abcde      Enabled   SNMP        ILOM            SUN SERVER X4-2L
    10.333.11.111   scac01cel09-c   51423abcde      Enabled   SNMP        ILOM            SUN SERVER X4-2L
    10.133.22.111   scac01cel08     12345EDBCA      Enabled   SNMP,HTTP   EXADATA-SQ,ADR  SUN SERVER X4-2L
    10.133.11.111   scac01cel10     12345BACDE      Enabled   SNMP,HTTP   EXADATA-SQ,ADR  SUN SERVER X4-2L
    10.444.33.111   scac01db06      12345XXAAX      Enabled   SNMP,HTTP   EXADATA-SQ,ADR  SUN SERVER X4-2
    • Oracle Exadata Database MachineノードのすべてのILOMがリストにある場合は、ステップ3にスキップします。

    • リストにないILOMがある場合は、ステップ2に進みます。

  2. ILOMをアクティブ化し、次のいずれかのコマンドを実行します。
    • ILOMのIPアドレス

      # asr activate_asset -i Node ILOM IP
    • ILOMのホスト名

      # asr activate_asset -h Node ILOM host name

    注意:

    アクティブ化が機能しない場合は、サーバーではなく、ILOMのIPアドレスを使用していることを確認します。
  3. 次のいずれかのコマンドを実行して、Oracle ASROracle Exadata Database Machineオペレーティング・システム側をアクティブ化します。
    • # asr activate_exadata -i Node-IP-address -h Node-host-name -l Node-ILOM-IP
    • # asr activate_exadata -i Node-IP-address -h Node-host-name -n Node-ILOM-hostname
  4. 次のコマンドを実行し、すべてのOracle Exadata Database MachineノードがOracle ASRマネージャに表示されることを確認します。
    # asr list_asset
  5. Oracle Exadata Database Machineノードを承認して、連絡先を割り当てます。

Oracle ASR SNMP v3へのアップグレード

Simple Network Management Protocol (SNMP) v3は、Oracle Exadata System Softwareリリース12.1.2.1.0以上のOracle Exadata Storage ServerおよびOracle Exadata Database Serverでサポートされます。

SNMP V3を使用するには、Oracle ASRリリース4.3以上を使用する必要があります。
  1. ユーザーを選択するか、SNMP v3の新しいユーザーを定義します。
  2. ユーザーのSNMPサブスクライバ情報を変更します。
    • セル上で、次のようなCellCLIコマンドを使用します。

      alter cell snmpUser=((name=v3user,authprotocol=SHA,
      authpassword=*,privprotocol=AES,privpassword=*))
      
      alter cell snmpsubscriber=((host=asrhost, port=162, SnmpUser=
      v3user, type=v3asr))
    • 計算ノード上で、次のようなDBMCLIコマンドを使用します。

      alter dbserver snmpUser=((name=v3user,authprotocol=SHA,
      authpassword=*,privprotocol=AES,privpassword=*))
      
      alter dbserver snmpsubscriber=((host=asrhost, port=162, SnmpUser=
      v3user, type=v3asr))

    snmpUserを追加する場合、CellCLIまたはDBMCLIにより、パスワードを求められます。

    snmpSubscriberがタイプv3ASRを使用して追加される場合、ILOM SNMPのOracle ASRユーザーおよび通知ルールがセルILOMまたは計算ノードILOMに自動的に設定されます
  3. Oracle ASRマネージャから、同じユーザー名、プロトコルおよびパスワードを参照して、v3ユーザーを追加します。
    asr> add_snmpv3_user -u v3user_name -e engineId
    [,engineId2, ...] -pp AES

    サーバー(セルまたは計算)エンジンIDおよびILOMエンジンIDの両方を含める必要があります。デフォルトでは、エンジンIDはセル名または計算ノード名です。ILOMエンジンIDは、-m接尾辞を使用したセル名または計算ノード名です。たとえば、mycellおよびmycell-mなどです。

    v3ユーザーの認証およびプライバシ・パスワードの作成を求められます。指定するパスワードは、セルおよび計算ノードで設定したパスワードと一致する必要があります。

    Oracle ASRマネージャでは、認証用にはSHAプロトコル、およびILOMによるプライバシおよび暗号化用にはAESプロトコルのみがサポートされます。

関連項目:

Oracle Exadata Database MachineのSNMPトラップ構成の検証

次のコマンドを実行してSNMPトラップの構成を検証します。

例 - データベース・ノード構成の検証

  • dcliユーティリティを使用してノード構成を検証するには、Oracle Exadata Database Serverホストで次のコマンドを実行します。このコマンドは、データベース・ノードのrootユーザーと等価のアカウントから実行します。

    • Oracle Exadata System Softwareリリース12.1.2.x以上:

      # dcli -g dbs_group -l root -n "dbmcli -e list dbserver attributes snmpSubscriber"
    • リリース12.1.2.xより前のOracle Exadata System Software:

      # dcli -g dbs_group -l root –n "/opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -get_snmp_subscribers -type asr"
  • dcliユーティリティを使用できない場合に構成を検証するには、各Oracle Exadata Database Serverホストで次のコマンドを実行します。

    • Oracle Exadata System Softwareがリリース12.1.2.x以上の場合:

      # dbmcli -e list dbserver attributes snmpSubscriber
    • Oracle Exadata System Softwareがリリース12.1.2.xより前の場合:

      # /opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -get_snmp_subscribers -type asr

例 - ストレージ・ノード構成の検証

  • dcliユーティリティを使用してノード構成を検証するには、最初のOracle Exadata Database Machineホストで次のコマンドを実行します。このコマンドは、該当セルのcelladminユーザーと等価のアカウントから実行します。

    # dcli -g cell_group -l celladmin "cellcli -e list cell attributes snmpsubscriber"
  • dcliユーティリティを使用できない場合にノード構成を検証するには、celladminとしてログインし、Oracle Exadata Storage Serverホストで次のコマンドを実行します。

    # cellcli -e "list cell attributes snmpsubscriber"

例 - データベース・ノードのSNMPの検証

  • 12.1.2.x以上のOracle Exadata System Softwareリリースのシステムの場合:

    # dbmcli -e alter dbserver validate snmp type=asr

    Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0の場合、dbmcliがSNMPトラップの構成を検証する際、snmpSubscriberが自動診断パッケージ・アップロードをサポートしているかどうかについても検証します。snmpSubscriberが自動診断パッケージ・アップロードにアクセスできない場合、またはサポートしていない場合、前のコマンドを実行すると、新しいメッセージが表示されます。メッセージは次のようになります。

    ASR Manager(s) on Host01 are not accessible or do not support automatic diagnostic package upload. 
    Diagnostic packages will not be automatically uploaded for Service Requests.
    DBServer db01 successfully altered
  • 12.1.2.xよりOracle Exadata System Softwareのシステムの場合:

    • dcliユーティリティを使用してノード構成を検証するには、Oracle Exadata Database Serverホストで次のコマンドを実行します。

      # dcli -g dbs_group -l root "/opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -validate_snmp_subscriber -type asr"
    • dcliユーティリティを使用できない場合にノード構成を検証するには、Oracle Exadata Database Serverホストで次のコマンドを実行します。

      # /opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -validate_snmp_subscriber -type asr

例 - ストレージ・ノードのSNMPの検証

  • dcliユーティリティを使用してストレージ・ノードのSNMPを検証するには、Oracle Exadata Storage Serverホストで次のコマンドを実行します。

     dcli -g cell_group -l celladmin "cellcli -e alter cell validate snmp type=asr"
  • dcliユーティリティを使用できない場合にストレージ・ノードのSNMPを検証するには、Oracle Exadata Storage Serverホストで次のコマンドを実行します。

    # cellcli -e "alter cell validate snmp type=asr"

検証後、各ノードから電子メール通知が次の宛先に送信されます。

  • Oracle ASRマネージャasr registerコマンドで指定されたOracle ASRマネージャの登録ユーザー。

  • My Oracle Supportで割り当てられたアセット連絡先。

  • My Oracle Supportで割り当てられた配布電子メール・リスト(オプション)。

Oracle ASRをデプロイする場合、Oracle ASRデプロイメントを確認するためにMy Oracle Supportドキュメント2103715.1の説明に従って、asrexachckスクリプトを実行する必要があります

Oracle ASRのインストールがエンドツーエンドで適切であることを検証するには、オラクル社カスタマ・サポートに対してサービス・リクエスト(SR)を申請する必要があります。SRの申請時にasrexachckスクリプトの出力を含めてください。

Oracle ASRのスイッチの構成およびアクティブ化

このトピックでは、Oracle ASRのスイッチを構成してアクティブ化する方法について説明します。

Oracle ASRに対してDatacenter InfiniBand Switch 36およびQDR InfiniBand Gateway Switchを構成するには、My Oracle Supportのドキュメント1902710.1の手順に従います。

Oracle Auto Service Request (ASR)の追加リソース

Oracle ASRを構成して実行するための追加リソースについては、次の項を参照してください。

Oracle ASR

Oracle Exadata Database Machineドキュメント

My Oracle Support

Oracle ASRのサード・パーティ・ライセンス

Oracle Auto Service Request (ASR)にはサード・パーティ製品が含まれています。

ライセンス供与されたすべてのサード・パーティ製品のリストは、Oracle Auto Service Request (ASR)マネージャ・ユーザーズ・ガイドの付録Cでサード・パーティ・ライセンスに関する説明を参照してください。

ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。


Oracle Auto Service Request Oracle Exadata Database Machineクイック・インストレーション・ガイド, リリース5.7

F13426-02

Copyright © 2015, 2019, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.

原本著者: Janet Stern

原本協力著者: Mark Bauer、Thom Chumley、Vira Goorah、Ryan Zhang

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