Oracle® Auto Service Request
Oracle Exadata Database Machineクイック・インストレーション・ガイド
リリース5.7
F13426-02(原本部品番号:E97669-03)
2019年2月
このドキュメントでは、Oracle Exadata Database Machine用にOracle Auto Service Request (ASR)をインストールして構成する方法を説明します。
内容は次のとおりです。
- Oracle ASRについて
Oracle Auto Service Request (ASR)は、セキュアでスケーラブルな、ユーザーによるインストールが可能な保証およびオラクル社カスタマ・サポートのソフトウェア機能です。Oracle ASRは、一般的なハードウェア・コンポーネント障害の際に自動ケース生成を提供します。 - Oracle ASRの推奨される構成
この項では、Oracle ASRの構成について説明します。 - Oracle ASRの前提条件
この項では、Oracle Auto Service Request (ASR)の前提条件について説明します。 - 障害通知の送信先の構成
Oracle Exadata Storage ServerおよびOracle Exadata Database Serverで障害テレメトリの送信先を構成するには、次の手順を使用します。 - Oracle ASRの自動Diagpackアップロードの有効化
診断パッケージはASRに自動的にアップロードできます。 - Oracle ASRマネージャでのノードのアクティブ化
Oracle ASRマネージャでノードをアクティブ化するには、この手順を使用します。 - Oracle ASR SNMP v3へのアップグレード
Simple Network Management Protocol (SNMP) v3は、Oracle Exadata System Softwareリリース12.1.2.1.0以上のOracle Exadata Storage ServerおよびOracle Exadata Database Serverでサポートされます。 - Oracle Exadata Database MachineのSNMPトラップ構成の検証
次のコマンドを実行して、SNMPトラップ構成を検証します。 - Oracle ASRのスイッチの構成およびアクティブ化
このトピックでは、Oracle ASRのスイッチを構成してアクティブ化する方法について説明します。 - Oracle Auto Service Request (ASR)のための追加リソース
Oracle ASRを構成して実行するための追加リソースについては、次の項を参照してください。 - Oracle ASRのサード・パーティ・ライセンス
Oracle Auto Service Request (ASR)にはサード・パーティ製品が含まれています。 - ドキュメントのアクセシビリティについて
Oracle ASRの概要
Oracle Auto Service Request (ASR)は、セキュアでスケーラブルな、ユーザーによるインストールが可能な保証およびオラクル社カスタマ・サポートのソフトウェア機能です。Oracle ASRは、一般的なハードウェア・コンポーネント障害の際に自動ケース生成を提供します。
Oracle ASRは、一般的なコンポーネント障害に関するサポート・レコードを自動的に作成することで、サポートの操作を簡素化します。また、Oracle ASRの自動ケース生成によって、一般的な障害についてオラクル社カスタマ・サポートに問い合せる必要がなくなるため、問題の解決が速まります。自動ケース生成は、電話によるサポートへの問合せ回数と、問題の解決に必要な通話時間の両方を減らします。Oracle ASRは、システム管理または監視を提供しません。Oracle ASRは、Oracle ASRに適格なOracle製品で特定のタイプの障害が検出された場合、自動的にOracleサービス・リクエストを生成するように設計されています。
Oracle ASRは、特定のコンポーネントの障害に対してのみ動作します。ディスク、ファン、電源など、ほとんどのコンポーネントの障害が対象となります。ただし、一部のコンポーネントは対象外です。たとえば、Oracle ASRはInfiniBandイベントに対応していません。特定のイメージおよび特定のInfiniBandスイッチ・ファームウェアがあり、それらを使用する必要があります。これらのコンポーネントを個別にアップグレードすることはできません。
Oracle ASRは、簡単にインストールしてデプロイできます。セキュリティ確保のため、Oracle ASRを完全に制御できます。
注意:
Oracle ASRに加えて、Oracle Enterprise Manager Cloud Control、Oracle Enterprise Manager Ops Centerなどのシステム管理および監視ソリューションを実装することをお薦めします。
注意:
このドキュメントでは便宜上コマンドが示されています。ただし、コピーと貼り付けの機能を使用すると、このガイドで公開されているものとは異なる内容が貼り付けられる場合があります。コピーしたテキストと貼り付けるコマンド・テキストが一致するように、UTF-8としてデータを受け取るようにコンソール・セッションが設定されていることを確認してください。
Oracle ASRの推奨構成
この項では、Oracle ASRの構成について説明します。
注意:
Oracle Exadata Database MachineサーバーのいずれかにOracle ASRマネージャをインストールすることもできますが、これはお薦めしません。Oracle ASRの前提条件
この項では、Oracle Auto Service Request (ASR)の前提条件について説明します。
内容は次のとおりです。
- Oracle ASRのサーバーおよびネットワーク要件
Oracle Auto Service Request (ASR)をインストールする前に、次の条件を満たしていることを確認します。 - Oracle Auto Service Request (ASR)のソフトウェア要件
ソフトウェアをインストールしてOracle ASRマネージャを設定するには、root
アクセスが必要です。 - 適格なExadata製品
Oracle Exadata Database Machineは、Oracle Auto Service Request (ASR)に適格です。
Oracle ASRのサーバー要件とネットワーク要件
Oracle Auto Service Request (ASR)をインストールする前に、次の条件を満たしていることを確認します。
-
My Oracle Supportにアクセスできることを確認します。また、自分の連絡先情報が最新かつ正確なものであることも確認します。
-
すべてのアセットに連絡先が割り当てられ、その連絡先情報が最新かつ正確であることを確認します。
-
Oracle ASRマネージャとして機能するシステムを特定し、指定します。
-
すべてのOracle ASRアセットを識別および確認します。
-
HTTPSを使用してインターネットへの接続を確認します。
-
オペレーティング・システムから指定のOracle ASRマネージャへのネットワーク接続を確認します。ネットワーク接続は、Oracle Exadataのアセット、ILOMおよび
eth0
で必要です。 -
IPv6
の場合、Oracle ASRマネージャ・サーバーでIPv6
とIPv4
のデュアル・スタックを有効にします。Oracle ASRマネージャは、Oracle ASR用に構成されたアセットとの間のIPv6
を使用した接続をサポートしています。Oracle ASRマネージャからtransport.oracle.com
へのアウトバウンド・トラフィックでは、現在IPv4
トラフィックのみがサポートされています。 -
SNMP V3を使用している場合、Oracle ASRリリース4.3以上を使用する必要があります。
関連トピック
親トピック: Oracle ASRの前提条件
Oracle Auto Service Request (ASR)のソフトウェア要件
ソフトウェアをインストールしてOracle ASRマネージャを設定するには、root
アクセスが必要です。
-
Oracle ASRマネージャ: Oracle ASRマネージャをLinuxまたはSolarisを実行しているスタンドアロン・サーバーにインストールするには、Oracle Auto Service Request (ASR)マネージャ・ユーザーズ・ガイドのOracle ASRマネージャ・ソフトウェアのインストールと登録に関する項を参照してください。
-
データベース・サーバー: Oracle Exadata System Softwareリリース11.2.1.3.1以降。
-
Oracle Exadata System Software:
-
リリース12.1.2.1.1以上
-
リリース11.2.1.3.1以上
-
-
トラップ送信先を構成するには、次のいずれかのオプションを使用します。
-
Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA): OEDAによって、Oracle ASRの構成に使用する情報が求められます。OEDAでは、Oracle ASRアセットのトラップおよびアクティビティを構成します。
-
dcli
ユーティリティ:dcli
ユーティリティでSSHを有効にする手順は、『Oracle Exadata System Softwareユーザーズ・ガイド』のdcli
ユーティリティに関する章を参照してください。
-
-
ポート162の使用: ポート162はSNMPポートです。SNMPポートを使用して、障害テレメトリの宛先を構成します。このポートは、ネットワーク要件に応じて別のポート・アドレスに割り当てることもできます。管理対象の環境では、Oracle ASRが正常に動作するよう、デフォルトのポート割当てからポートを変更することが必要になる場合があります。
-
dcli
ユーティリティ: Oracle ASRでは必要ありませんが、dcli
ユーティリティを使用すると、すべてのサーバーを同時に構成できます。dcli
を使用して、ストレージ・サーバーを同時に構成することもできます。
dcli
ユーティリティでSSHを有効にする手順は、Oracle Exadata Database Machine拡張およびマルチラック・ケーブリング・ガイドの「ユーザー等価の設定」のトピックを参照してください。環境の制約に応じて、dcli
ユーティリティを構成しないことも可能です。dcli
ユーティリティの詳細は、『Oracle Exadata System Softwareユーザーズ・ガイド』を参照してください。
このドキュメントのdcli
ユーティリティ・コマンドでは、コマンドに応じてroot
またはcelladmin
ユーザーとの等価が必要なコマンドが実行されます。dcli
ユーティリティのコマンドを実行するユーザー・アカウントが適切な等価を使用して構成されていることを確認してください。
適格なExadata製品
Oracle Exadata Database Machineは、Oracle Auto Service Request (ASR)に適格です。
次の追加のOracle Exadata Database Machine製品は、Oracle ASRに適格です。
-
Oracle Exadata Storage拡張ラックX2-2、X2-8、X2-2
-
Oracle Exadata Storage拡張ラックX3-2、X3-8、X3-2
-
Oracle Exadata Storage拡張ラックX4-2、X4-8、X4-2、Oracle Zero Data Loss Recovery Appliance X4
-
Oracle Exadata Storage拡張ラックX5-2、X5-8、X5-2、Oracle Zero Data Loss Recovery Appliance X5
-
新しいバージョンのすべてのOracle Exadata Database Machine、Oracle Exadata Storage拡張ラックおよびOracle Zero Data Loss Recovery Appliance
InfiniBandスイッチは、次のOracle Exadata System Softwareリリースでサポートされます。
-
11.2.3.3.0以上
-
12.1.1.1.0以上
親トピック: Oracle ASRの前提条件
障害通知の送信先の構成
Oracle Exadata Storage ServerおよびOracle Exadata Database Serverで障害テレメトリの送信先を構成するには、次の手順を使用します。
内容は次のとおりです。
- 障害テレメトリのオプション
様々な方法を使用して、障害通知の送信先を構成できます。 - OEDAを使用したSNMPトラップ送信先の追加
Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用して、SNMPトラップ送信先を追加できます。 - リリース12.x以降での障害通知用のSNMPサブスクライバの構成
Oracle Exadata System Softwareリリース12.x以降を実行しているサーバーにSNMPトラップの送信先を構成するには、ALTER CELL
コマンドまたはALTER DBSERVER
コマンドを使用します。 - リリース11.xでのSNMPサブスクライバの構成
Oracle Exadata System Softwareリリース11.xを実行しているサーバーにSNMPトラップの送信先を構成するには、dcli
ユーティリティを使用します。
障害テレメトリのオプション
様々な方法を使用して、障害通知の送信先を構成できます。
Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用したSNMPトラップ送信先の追加は、新規インストールの場合に推奨される方法です。OEDAによる初期構成後、DBMCLI、CellCLI、dcli
、exadcli
などのコマンドライン・ユーティリティを使用して、障害通知の送信先を変更または新規追加できます。
障害通知の送信先を構成するには、データベース・サーバーまたはストレージ・サーバーでSNMPサブスクライバ属性を変更します。指定した情報によって、SNMPトラップの送信先が定義されます。
注意:
Oracle ASRでは管理ネットワークのみを使用できます。Oracle ASRをインタフェース上のeth0
またはサーバーの背面にあるnet0
で実行できるように、管理ネットワークが構成されていることを確認します。
SNMPサブスクライバ・オプション
SNMPサブスクライバの構成時には、次のオプションの一部またはすべてを設定します。
- host=[ASR Manager host nameまたはIP]は、Oracle ASRマネージャのホスト名またはIPアドレスです。Oracle ASRマネージャのホスト名は、サイトでDNSが有効になっている場合に使用できます。DNSが実行されていない場合は、IPアドレスが使用されます。ただし、
/etc/hosts
ファイルにエントリが追加されている場合は、Oracle ASRマネージャのホスト名を使用できます。 - type=asrは、特殊なタイプのSNMPサブスクライバであるOracle ASRマネージャを表します。
- community=publicは、コミュニティ文字列の必須値です。この値は、ネットワーク要件に応じて異なる文字列に変更できるため、実装ごとに異なります。
- port=162は、SNMPポートです。このポート値はお客様に依存します。このポートは、ネットワーク要件に応じて別のポートとして構成できます。または、管理対象の環境でOracle ASRが正常に動作するよう、ポート値を変更することが必要になる場合もあります。
- asrmPortは、サービス・リクエスト(SR)用に診断パッケージの自動アップロードをサポートする、オプションの要素です。デフォルトの値は16161です。アップロードにHTTPを使用する予定の場合、この値はOracle ASRマネージャに構成されているHTTPポートと一致している必要があります。アップロードにHTTPSを使用する予定の場合、この値はOracle ASRマネージャに構成されているHTTPSポートと一致している必要があります。この値は、Oracle ASRマネージャ・ホストで
asr show_http_receiver
コマンドの出力内の「HTTP Port」または「HTTPS/SSL Port」に表示される値と同じに設定する必要があります。 -
fromIPを使用すると、トラップの送信元となるIPアドレスを指定できます。このフィールドが指定されていない場合、
eth0
に関連付けられているIPアドレスにデフォルト設定されます。自動診断パッケージ・アップロードをサポートするには、データベース・ノードのfromIP
をeth0
ネットワーク・インタフェースのIPアドレスの値に設定する必要があります。それ以外の場合、Oracle ASRマネージャにデフォルトのIPアドレスが登録されていなければ、このフィールドを使用します。Oracle ASRマネージャは、それ自体が認識しているIPアドレスから送信されたSNMPトラップのみを処理します。fromIPフィールドは、タイプが
ASR
またはv3ASR
のsnmpSubscribers
に対してのみ使用できます。
OEDAを使用したSNMPトラップ送信先の追加
Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用して、SNMPトラップ送信先を追加できます。
これがOracle Exadata Database Machineの初期デプロイメントである場合、最新バージョンのOEDAを実行すると、OEDAによってSNMP設定が自動的に構成されます。
これを行うには、次の手順を実行します。
親トピック: 障害通知の送信先の構成
リリース12.x以降での障害通知用のSNMPサブスクライバの構成
Oracle Exadata System Softwareリリース12.x以降を実行しているサーバーにSNMPトラップの送信先を構成するには、ALTER CELL
コマンドまたはALTER DBSERVER
コマンドを使用します。
- 各データベース・サーバーでSNMPサブスクライバを構成します。
- 各Oracle Exadata Storage ServerにSNMPサブスクライバを構成します。
または、exadcli
ユーティリティを使用し、指定したサーバーのグループに対してこのコマンドを実行できます。exadcli
を今まで使用したことがない場合は、exadcliを初めて使用するを参照してください。
たとえば、次のexadcli
コマンドを使用すると、単一のコマンドですべてのデータベース・サーバーに対して問合せまたは更新を行うことができます。
# exadcli -c dbnode01,dbnode02 -l dbnodeadmin list dbserver attributes snmpsubscriber
# exadcli -c dbnode01,dbnode02 -l dbnodeadmin alter dbserver snmpSubscriber=
((host='asrm2.example.com',port=162,community=public,type=asr,
fromIP=10.1.1.1,asrmPort=16161),(host='asrm1.example.com',port=162,
community=public,type=asr,fromIP=10.1.1.1,asrmPort=16161))
# exadcli -c cell01,cell02,cell03 -l celladmin list cell attributes snmpsubscriber
# exadcli -c cell01,cell02,cell03 -l celladmin alter cell snmpSubscriber=
((host='asrm1.example.com',port=162,community=public,type=asr,
fromIP=10.1.1.1,asrmPort=16161),(host='asrm2.example.com',port=162,
community=public,type=asr,fromIP=10.1.1.1,asrmPort=16161))
親トピック: 障害通知の送信先の構成
リリース11.xでのSNMPサブスクライバの構成
Oracle Exadata System Softwareリリース11.xを実行しているサーバーにSNMPトラップの送信先を構成するには、dcli
ユーティリティを使用します。
関連トピック
親トピック: 障害通知の送信先の構成
Oracle ASRの自動DiagPackアップロードの有効化
診断パッケージはASRに自動的にアップロードできます。
Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0では、管理サーバー(MS)は、Oracle ASR Managerと通信し、Oracle ASRに関する情報を含む診断パッケージを自動的にアップロードします。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、MSはHTTPS経由でのDiagPackの自動的なアップロードをサポートしています。
Oracle ASR Managerリリース5.7以降の場合、デフォルトでhttp_receiver
が有効になりますが、HTTPS/SSL構成は有効にならないことがあります。HTTPを使用して診断パッケージをアップロードする場合は、HTTP Port
がデータベース・サーバーおよびストレージ・サーバーのasrmPort
と同じ値であることを確認します。HTTPSを使用して診断パッケージをアップロードする場合は、HTTPS/SSL構成が有効にされていて、HTTPS/SSL Port
がデータベース・サーバーおよびストレージ・サーバーのasrmPort
と同じ値であることを確認します。Oracle ASR Managerリリース5.7より前のリリースを使用している場合、自動DiagPackアップロード機能を使用するには、リリース5.7以降にアップグレードする必要があります。
- Oracle ASRマネージャでのHTTPアクセスの有効化
Oracle ASRマネージャに対してXML over HTTPを使用することによって、Oracle Auto Service Request (ASR)のイベントおよび障害テレメトリをオラクル社カスタマ・サポートに送信できます。 - Oracle ASRマネージャでのHTTPS/SSLの有効化
ルート署名証明書または自己署名証明書を使用して、Oracle ASRマネージャでHTTPS/SSLを有効にできます。
Oracle ASRマネージャでのHTTPアクセスの有効化
Oracle ASR Managerに対してXML over HTTPを使用することによって、Oracle Auto Service Request (ASR)のイベントおよび障害テレメトリをオラクル社カスタマ・サポートに送信できます。
HTTP受信機能用のポートには、ネットワーク環境に適した、他のネットワーク・サービスと競合しないポートを選択します。
Oracle ASRマネージャでのHTTPS/SSLの有効化
ルート署名証明書または自己署名証明書を使用して、Oracle ASRマネージャでHTTPS/SSLを有効にできます。
SSL証明書を生成し、Oracle ASRマネージャによって使用されるJava/JDKに固有のキー・ストアにインストールします。
Oracle ASRマネージャでのノードのアクティブ化
Oracle ASRマネージャでノードをアクティブ化するには、この手順を使用します。
注意:
-
この項に示すコマンドは、Oracle Exadata Database Machineホストではなく、Oracle ASRマネージャ・ホストでのみ実行してください。
-
Oracle ASRに接続するOracle Exadata Database Machineごとに、これらのコマンドを繰り返してください。
Oracle ASR SNMP v3へのアップグレード
Simple Network Management Protocol (SNMP) v3は、Oracle Exadata System Softwareリリース12.1.2.1.0以上のOracle Exadata Storage ServerおよびOracle Exadata Database Serverでサポートされます。
関連項目:
-
CellCLIのALTER CELLコマンドは、『Oracle Exadata System Softwareユーザーズ・ガイド』を参照してください
-
DBMCLIのALTER DBSERVERコマンドは、『Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド』を参照してください
-
Oracle Auto Service Request ASRマネージャ・ユーザーズ・ガイドfor Linux and Solaris
Oracle Exadata Database MachineのSNMPトラップ構成の検証
次のコマンドを実行してSNMPトラップの構成を検証します。
例 - データベース・ノード構成の検証
-
dcli
ユーティリティを使用してノード構成を検証するには、Oracle Exadata Database Serverホストで次のコマンドを実行します。このコマンドは、データベース・ノードのroot
ユーザーと等価のアカウントから実行します。-
Oracle Exadata System Softwareリリース12.1.2.x以上:
# dcli -g dbs_group -l root -n "dbmcli -e list dbserver attributes snmpSubscriber"
-
リリース12.1.2.xより前のOracle Exadata System Software:
# dcli -g dbs_group -l root –n "/opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -get_snmp_subscribers -type asr"
-
-
dcli
ユーティリティを使用できない場合に構成を検証するには、各Oracle Exadata Database Serverホストで次のコマンドを実行します。-
Oracle Exadata System Softwareがリリース12.1.2.x以上の場合:
# dbmcli -e list dbserver attributes snmpSubscriber
-
Oracle Exadata System Softwareがリリース12.1.2.xより前の場合:
# /opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -get_snmp_subscribers -type asr
-
例 - ストレージ・ノード構成の検証
-
dcli
ユーティリティを使用してノード構成を検証するには、最初のOracle Exadata Database Machineホストで次のコマンドを実行します。このコマンドは、該当セルのcelladmin
ユーザーと等価のアカウントから実行します。# dcli -g cell_group -l celladmin "cellcli -e list cell attributes snmpsubscriber"
-
dcli
ユーティリティを使用できない場合にノード構成を検証するには、celladmin
としてログインし、各Oracle Exadata Storage Serverホストで次のコマンドを実行します。# cellcli -e "list cell attributes snmpsubscriber"
例 - データベース・ノードのSNMPの検証
-
12.1.2.x以上のOracle Exadata System Softwareリリースのシステムの場合:
# dbmcli -e alter dbserver validate snmp type=asr
Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0の場合、
dbmcli
がSNMPトラップの構成を検証する際、snmpSubscriber
が自動診断パッケージ・アップロードをサポートしているかどうかについても検証します。snmpSubscriber
が自動診断パッケージ・アップロードにアクセスできない場合、またはサポートしていない場合、前のコマンドを実行すると、新しいメッセージが表示されます。メッセージは次のようになります。ASR Manager(s) on Host01 are not accessible or do not support automatic diagnostic package upload. Diagnostic packages will not be automatically uploaded for Service Requests. DBServer db01 successfully altered
-
12.1.2.xより前のOracle Exadata System Softwareのシステムの場合:
-
dcli
ユーティリティを使用してノード構成を検証するには、Oracle Exadata Database Serverホストで次のコマンドを実行します。# dcli -g dbs_group -l root "/opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -validate_snmp_subscriber -type asr"
-
dcli
ユーティリティを使用できない場合にノード構成を検証するには、各Oracle Exadata Database Serverホストで次のコマンドを実行します。# /opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl -validate_snmp_subscriber -type asr
-
例 - ストレージ・ノードのSNMPの検証
-
dcli
ユーティリティを使用してストレージ・ノードのSNMPを検証するには、各Oracle Exadata Storage Serverホストで次のコマンドを実行します。dcli -g cell_group -l celladmin "cellcli -e alter cell validate snmp type=asr"
-
dcli
ユーティリティを使用できない場合にストレージ・ノードのSNMPを検証するには、各Oracle Exadata Storage Serverホストで次のコマンドを実行します。# cellcli -e "alter cell validate snmp type=asr"
検証後、各ノードから電子メール通知が次の宛先に送信されます。
-
Oracle ASRマネージャの
asr register
コマンドで指定されたOracle ASRマネージャの登録ユーザー。 -
My Oracle Supportで割り当てられたアセット連絡先。
-
My Oracle Supportで割り当てられた配布電子メール・リスト(オプション)。
Oracle ASRをデプロイする場合、Oracle ASRデプロイメントを確認するためにMy Oracle Supportドキュメント2103715.1の説明に従って、asrexachck
スクリプトを実行する必要があります。
Oracle ASRのインストールがエンドツーエンドで適切であることを検証するには、オラクル社カスタマ・サポートに対してサービス・リクエスト(SR)を申請する必要があります。SRの申請時にasrexachck
スクリプトの出力を含めてください。
Oracle ASRのスイッチの構成およびアクティブ化
このトピックでは、Oracle ASRのスイッチを構成してアクティブ化する方法について説明します。
Oracle ASRに対してDatacenter InfiniBand Switch 36およびQDR InfiniBand Gateway Switchを構成するには、My Oracle Supportのドキュメント1902710.1の手順に従います。
Oracle Auto Service Request (ASR)の追加リソース
Oracle ASRを構成して実行するための追加リソースについては、次の項を参照してください。
Oracle ASR
-
Oracle ASR製品ページ:
-
Oracle ASRに適格なOracle Exadata製品:
-
Oracle ASRユーザー・ドキュメント:
Oracle ASRのドキュメント(
http://docs.oracle.com/cd/E37710_01/nav/products.htm
)を参照してください。 -
Oracle ASRソフトウェアのダウンロード(My Oracle Supportへのログインが必要): Oracle Auto Service Request (ASR) [My Oracle Supportノート1185493.1]
Oracle Exadata Database Machineドキュメント
-
CellCLIコマンド・リファレンス: Oracle Exadata System Softwareユーザーズ・ガイド
-
dcliコマンド・リファレンス: Oracle Exadata System Softwareユーザーズ・ガイド
-
DBMCLIコマンド・リファレンス: Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド
My Oracle Support
Oracle ASRのサード・パーティ・ライセンス
Oracle Auto Service Request (ASR)にはサード・パーティ製品が含まれています。
ライセンス供与されたすべてのサード・パーティ製品のリストは、Oracle Auto Service Request (ASR)マネージャ・ユーザーズ・ガイドの付録Cでサード・パーティ・ライセンスに関する説明を参照してください。
ドキュメントのアクセシビリティについて
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。
Oracle Supportへのアクセス
サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。
Oracle Auto Service Request Oracle Exadata Database Machineクイック・インストレーション・ガイド, リリース5.7
F13426-02
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原本著者: Janet Stern
原本協力著者: Mark Bauer、Thom Chumley、Vira Goorah、Ryan Zhang
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