1 Oracle Data Integrator SAP BWナレッジ・モジュールの概要
この章では、Oracle Data Integrator SAP BWナレッジ・モジュールの概要を説明します。
概要
Oracle Data Integrator SAP BWナレッジ・モジュールでは、SAP JCoライブラリを使用したSAP BWシステムからの統合が可能です。このKMのセットには、次の機能があります。
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SAPデータをSAP BWシステムから読み取る
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このSAPデータをOracle/非Oracleステージング領域にロードする
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ウェアハウスのメタデータをリバース・エンジニアリングしてツリー・ブラウザを提示する(ここから必要なメタデータのみを選択できる)
このアダプタには、次の2つのナレッジ・モジュールが含まれています。
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RKM SAP BW: この主な役割は、カスタマイズ済のリバース・エンジニアリングをSAP BWデータ・ターゲットに対して実行してODIのデータストア(モデル)を生成することです。SAP BW RKMの担当範囲は、SAP BWシステム(このシステムがSAP BWデータ・ターゲットのメタデータ情報を保持しています)に接続し、得られたメタデータを変換してOracle Data Integratorのリポジトリに書き込むことです。
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LKM SAP BW to Oracle (SQLLDR)/LKM SAP BW to SQLは、SAP BWに接続して、SAPモデル内で定義されているデータ・ターゲットを取り出します。これはマッピングで使用されます。LKMの担当範囲は、ソース・データをSAP BWシステムからOracle/非Oracleステージング領域にロードすることです。