6 マッピングの作成および実行
この章の内容は次のとおりです。
マッピングの作成
ソースおよびターゲットのデータ・モデルが作成された結果、T005TおよびT005U SAP表からWS_GEO_DS Oracle表にデータを統合するマッピングを作成できるようになりました。
マッピングを作成するには、次のステップを実行します。
マッピングの作成
-
デザイナを開きます。
-
「プロジェクト」ツリー・ビューで、
SAP Demoプロジェクトを開きます。 -
SDE_SAP_GeoDimensionフォルダを開きます。 -
マッピング・ノードを選択します。
-
右クリックして「新規マッピング」を選択します。
-
マッピング定義タブで、マッピング名として
SDE_SAP_GeoDimension.W_GEO_DSを入力します。 -
マッピングを保存します。
ソースおよびターゲットのデータストアの定義
ソースおよびターゲットのデータストアを定義するには:
-
「モデル」ツリー・ビューで、
Oracleターゲット・モデルからWS_GEO_DSデータストアを選択します。 -
このデータストアを、論理ダイアグラムの「ターゲット・データストア」領域にドラッグします。(論理ダイアグラムの右側)
-
「モデル」ツリー・ビューで、
SAP ERPソース・モデルから「T005T Country Names」データストアを選択します。 -
このデータストアを、論理ダイアグラムの
「ソース」領域にドラッグします。 -
SAP ERPソース・モデルからの「T005U Taxes: Region Key」データストアでも同じ操作を実行します。論理ダイアグラムの「ソース」領域には次のように表示されます。
ソース間の結合の定義
マッピングのソース・データストア間の結合を作成するには:
-
論理ダイアグラムの「ソース」領域で、
T005T Country NameデータストアのSPRAS属性をT005U Taxes: Region KeyデータストアのSPRAS属性にドラッグします。 -
「ルックアップまたは結合の作成」ポップアップで、「結合」を選択して「OK」をクリックします。これにより、次のようにLanguage Key識別子での最初の結合が定義されます。
-
T005T Country NameデータストアのLAND1属性を、T005U Taxes: Region KeyデータストアのLAND1属性にドラッグします。結合が新しい属性で拡張されます。「プロパティ」パネルに、次の結合句が表示されます:T005T.SPRAS=T005U.SPRAS AND T005T.LAND1=T005U.LAND1 -
「プロパティ」パネルで、「ANSI構文の生成」オプションおよび「結合順序」オプションを選択して、「実行ヒント」オプションが次に示すように「ソース」に設定されていることを確認します。
-
T005Uの表番号がT005Tの表番号よりも小さいことを確認します。1:n関係では、親表が結合の最初に指定されている必要があります。
マッピングの作成
ターゲット・データストアのマッピングを作成するには:
-
ターゲット・データストアから
LANGUAGE KEY属性を選択します。 -
T005T Country Namesソース・データストアのSPRAS属性を、ターゲット・データストアのLANGUAGE KEY属性にドラッグします。 -
実行ヒント・オプションが「ソース」に設定されていることを確認します。マッピングは次のようになります。
-
この操作を繰り返して、次に示す単純マッピングを実行します。
-
W_GEO_DS.COUNTRY = T005T.LAND1 -
W_GEO_DS.COUNTY = T005T.LANDX -
W_GEO_DS.STATE_PROV = T005U.BLAND -
W_GEO_DS.NATIONALITY = T005T.NATIO
マッピング・フローの定義
マッピング・フローを定義するには:
-
「物理」ダイアグラムを選択します。「物理」のダイアグラムは次のように表示されます。
-
ターゲット・グループで、
T005TデータストアおよびT005Uデータストアの両方を含むソース・グループのアクセス・ポイントを選択します。このソース・グループが表すソース・データセットは、2つの統合されたSAP ERPデータストアで構成されています。 -
「ロード・ナレッジ・モジュール」にある「プロパティ」パネルで、
LKM SAP ERP to Oracle (SQLLDR)またはLKM SAP ERP to SQLを「ロード・ナレッジ・モジュール」ドロップダウン・リストから選択します。-
データ転送にFTPを使用している場合は、FTP_TRANSFER_METHODオプションを
FTPに設定します。FTPサーバーがODIエージェント・マシンにインストールされている場合は、NONEを選択します。 -
その他のオプションはそのままにします。
-
-
ターゲット・グループで、このマッピングのステージング領域としても使用される、ターゲットのOracleデータベースを選択します。
-
「統合ナレッジ・モジュール」にある「プロパティ」パネルで、「統合ナレッジ・モジュール」ドロップダウン・リストから
IKM Oracle Incremental Updateを選択します。 -
IKMのオプションを次のとおりに設定します。
-
FLOW_CONTROLオプションではNoを選択します。 -
その他のオプションはそのままにします。
-
-
「ファイル」メニューから、「保存」をクリックしてマッピングを閉じます。
マッピングの実行
この項では、次の項目について説明します。
マッピングの実行
マッピングを実行するには:
-
「プロジェクト」ツリー・ビューで
「SAP Demo」プロジェクトを開きます。 -
SDE_SAP_GeoDimensionフォルダを開きます。 -
「マッピング」ノードを開きます。
-
SDE_SAP_GeoDimension.W_GEO_DSマッピングを選択します。 -
右クリックして「実行」を選択します。
-
表示された「実行」ウィンドウの「OK」をクリックします。
-
「セッションを開始しました」ウィンドウの「OK」をクリックします。
マッピングを実行した場合の処理
最初に、Oracle Data IntegratorによってABAPプログラムが作成されます。このプログラムは、次の処理を実行します。
-
SAPエンジンでデータの抽出を実行します。この例では、抽出が2つのソース表を結合してから、結合された結果セットを抽出ファイルに返します。
-
抽出ファイルをFTPデータ・サーバーにアップロードします。このFTPホストは、
File Server for SAP ABAPと呼ばれるファイル論理スキーマによって指定されます。この論理スキーマは物理スキーマにマップされるため、指定されたコンテキストのデータ・サーバーにマップされます。このデータ・サーバーには、FTPホストに関する接続情報が含まれています。
次に、OdiSapAbapExecuteツールを使用してABAPコードがアップロードされます。ABAPプログラムは、SAP_FUNCTION_GROUP LKMオプションで指定されたSAP関数グループにプッシュされます。このフェーズを省略するには、UPLOAD_ABAP_CODE LKMオプションをNoに設定します。
このABAPコードは、OdiSapAbapExecuteツールでも実行されます。ABAPコードの実行が終了すると、抽出ファイルがFTPホスト内に作成されます。
Oracle Data Integratorエージェントは、この抽出ファイルをFTPホストからダウンロードすることも、直接アクセスすることもできます(IKMオプションで指定されたFTP_TRANSFER_METHODによって決まります)。
最後に、エージェントが抽出ファイルにアクセスしたときに、エージェントはSQL*LoaderまたはJDBC接続を使用してこのファイルをOracle/非Oracleステージング領域にロードします。統合プロセスの残りの部分は、Oracle/非Oracleエンジン内で実行されます。
マッピング実行の確認
マッピング実行を確認するには:
-
オペレータに接続します。
-
オペレータで、「セッション・リスト」ツリー・ビューを選択します。
-
このツリー・ビューの「すべての実行」ノードを開きます。
-
最新のセッションはこのリストの最初のエントリです。
-
SDE_SAP_GeoDimension.W_GEO_DSノードをダブルクリックして、セッション詳細および処理された行数を表示します。




