Oracle GoldenGate CDR機能の概要
Oracle GoldenGateの競合検出および解決(CDR)には、競合検出および競合解決の2つの部分があります。競合解決を開始する前に、競合検出を調査して完了することが重要です。
Oracle GoldenGateの競合検出および解決(CDR)は、次の処理を行う基本的な競合解決ルーチンを備えています。
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INSERT
の一意性競合を解決します。 -
行は存在するが、1つ以上の列の変更前イメージがデータベースの現行値と異なる場合に発生する、
UPDATE
の「データが見つからない」競合を解決します。 -
行が存在しない場合に発生する、
UPDATE
の「データが見つからない」競合を解決します。 -
行は存在するが、1つ以上の列の変更前イメージがデータベースの現行値と異なる場合に発生する、
DELETE
の「データが見つからない」競合を解決します。 -
行が存在しない場合に発生する、
DELETE
の「データが見つからない」競合を解決します。
競合検出および解決(CDR)を使用するには、ターゲット・データベースがWindows、Linux、UNIXのいずれかのシステムに配置されている必要があります。これは、NonStopプラットフォーム上のデータベースに対してはサポートされません。
CDRは、次のようなスカラー・データ型をサポートしています。
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NUMERIC
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BOOLEAN
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DATE
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TIMESTAMP
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CHAR/NCHAR
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VARCHAR/ NVARCHAR
つまり、これらの列タイプは、COMPARECOLS
パラメータで使用でき、RESOLVECONFLICT
パラメータのUSEMIN
およびUSEMAX
オプションの解決列として使用できます。RESOLVECONFLICT
のUSEDELTA
オプションに使用できるのは、NUMERIC
列のみです。USEMAX
、USEMIN
では、TIMESTAMP
およびNUMBER
のみがサポートされます。
ReplicatがBATCHSQL
モードで動作する場合、競合解決は実行されません。BATCHSQL
モードで競合が発生すると、ReplicatはGROUPTRANSOPS
モードに戻り、さらに単一トランザクション・モードに戻ります。競合検出は3つのモードすべてで行われます。