削除を常時優先するタイムスタンプのCDR
DELETE ALWAYS WINS
は、DBMS_GOLDENGATE_ADM
プロシージャのADD_AUTO_CDR()
とALTER_AUTO_CDR()
の両方のフィールドADDITIONAL_OPTIONS
によって有効化します。これも削除の競合解決の方法ですが、最新のタイムスタンプの解決を使用していないことからバージョニングが必要になります。DELETE ALWAYS WINS
をオンにすると、自動的にバージョニングがオンになり、タイムスタンプ型の新しい非表示列KEYVER$$
(バージョン番号)が追加されます。DELETE ALWAYS WINS
の使用を示すために、新しいフラグ値がacdrflags_kqldtvc
に追加されます。このフィールドは、DELETE TOMBSTONE
表にも追加されます。EARLIEST TIMESTAMPの解決と同様にバージョニングの問題が存在します。
例:
キー・バージョンがkv
、タイムスタンプがts
データベース1: insert tab1 key1 kv1 ts1
データベース2: delete tab1 key1 kv1 ts1
DELETE TOMBSTONE
表への挿入key1 kv1 ts1
データベース1: insert tab1 key1 kv2 ts2
キー・バージョンを使用しない場合は、挿入が無視され、削除が常時優先されます。キー・バージョンが使用されているため、kv2
は削除された行のバージョンでないことがわかり、挿入が成功します。