サーバー・リソースの管理
Extractはソース・データベース内の基になるログマイニング・サーバーと対話し、Replicatはターゲット・データベース内のインバウンド・サーバーと対話します。この項では、これらのサーバーで消費される共有メモリーを管理するためのガイドラインについて説明します。
サーバーで使用される共有メモリーは、データベースのシステム・グローバル領域(SGA)のStreamsプール部分です。したがって、統合モードで実行されるExtractおよびReplicatプロセスで使用できるメモリーを十分に保持するには、データベース初期化パラメータのSTREAMS_POOL_SIZE
を十分に高い値に設定する必要があります。Streamsプールは、データベースの他のコンポーネント(Oracle Streams、アドバンスト・キューイング、データポンプ・エクスポート/インポートなど)でも使用されるため、Oracle GoldenGateのStreamsプールのサイズを設定する際、このことを必ず考慮に入れてください。
デフォルトでは、1つのExtractは、ログマイニング・サーバーに1GBのMAX_SGA_SIZE
で実行するように要求します。そのため、同じデータベース・インスタンスで3つのExtractを実行する場合は、Streamsプールに3GB以上のメモリーを割り当てる必要があります。ベスト・プラクティスとしては、Streamsプールの25パーセントが使用可能であるようにします。たとえば、3つのExtractがある場合は、データベースのSTREAMS_POOL_SIZE
を次の値に設定します。
3 GB * 1.25 = 3.75 GB