Oracle DDLでサポートされているオブジェクトおよび操作
ソース・データベースがOracle 11.2.0.4以上でExtractが統合モードで動作する場合、DDLキャプチャ・サポートはデータベース・ログマイニング・サーバーに統合され、DDLトリガーを使用する必要はありません。データベース・パラメータの互換性を11.2.0.4.0に設定する必要があります。Extractは次のようなパスワード・ベースの列の暗号化を含むDDLをサポートします。
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CREATE TABLE t1 (a number, b varchar2(32) ENCRYPT IDENTIFIED BY my_password);
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ALTER TABLE t1 ADD COLUMN c varchar2(64) ENCRYPT IDENTIFIED BY my_password;
ノート:
DDLのパスワード・ベースの列の暗号化は、クラシック・キャプチャ・モードではサポートされません。
DDLサポートに関して、Extractに次の追加の文が適用されます。
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Oracle GoldenGateのすべてのトポロジ構成は、Oracle DDLレプリケーションでサポートされています。
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Oracle DDLのアクティブ/アクティブ(双方向)レプリケーションは、同一のメタデータが含まれている2つ(および2つだけ)のデータベース間でサポートされています。
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Oracle GoldenGateでは、次のオブジェクトでDDLはサポートされます。
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クラスタ
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ディレクトリ
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ファンクション
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索引
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パッケージ
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プロシージャ
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表
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表領域
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ロール
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順序
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シノニム
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トリガー
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型
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ビュー
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マテリアライズド・ビュー
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ユーザー
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非表示列
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Oracle DDLのOracle Edition-Based Redefinition (EBR)データベース・レプリケーションは、次のOracle Databaseオブジェクトの統合Extractでサポートされています。
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ファンクション
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ライブラリ
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パッケージ(仕様と本体)
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プロシージャ
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シノニム
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型(仕様と本体)
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ビュー
EBRは、DDLトリガーの使用をサポートしていません。
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Oracle GoldenGateでは、最大4MBのサイズのDDL操作がサポートされます。Oracle GoldenGateでは、DDL文のサイズが文字ではなくバイトで測定されます。このサイズ制限にはパッケージ、プロシージャおよび関数が含まれます。DDLサポートの実際のサイズには、文のテキストに加え、オブジェクト名の長さ、DDL型および内部でのDDLレコード保持のその他の特性に応じて異なるOracle GoldenGateのメンテナンス・オーバーヘッドも含まれるため、実際のサイズ制限は概算です。
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Oracle GoldenGateは、グローバル一時表(GTT) DDL操作をレプリケートできるように、Extractへのこの操作の表示をサポートしています。この操作はデフォルトでは設定されていないため、有効にするには
DDLOPTIONS
パラメータを設定する必要があります。 -
Oracle GoldenGateは、
NOUSERID
およびTRANLOGOPTIONS GETCTASDML
とともに使用する統合ディクショナリをサポートしています。これは、ExtractはDDLトリガーのかわりに、ディクショナリ・オブジェクトに問い合せずにLogMinerディクショナリからオブジェクト・メタデータ取得することを意味しています。Oracle GoldenGateは、ソース・データベース互換性パラメータが11.2.0.4以上で、統合Extractが使用されているときには、自動的に統合ディクショナリを使用します。統合ディクショナリの機能は、クラシックExtractではサポートされていません。
Oracle GoldenGate release 12.2.xで統合ディクショナリおよび証跡フォーマットを使用するときには、Oracle Databaseのリリースが12.1.0.2よりも前の場合、統合キャプチャではLogminerパッチがマイニング・データベース上で適用されることが必要になります。
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Oracle GoldenGateでは、統合キャプチャ・モードでの非表示列のレプリケーションがサポートされます。証跡フォーマット・リリース12.2が必要です。Replicatでは
MAPINVISIBLECOLUMNS
パラメータを指定するか、MAP
パラメータのCOLMAP
句で非表示列に明示的にマップする必要があります。SOURCEDEFS
またはTARGETDEFS
を使用する場合、Oracle表の定義ファイルのメタデータ・フォーマットは証跡フォーマットと互換性があることが必要です。メタデータ・フォーマット12.2は証跡フォーマット12.2と互換性があり、12.2より前のメタデータ・フォーマットは12.2より前の証跡フォーマットと互換性があります。定義ファイルのメタデータ・フォーマットを指定するには、DEFGENで定義ファイルが生成される際にDEFSFILE
パラメータのFORMAT RELEASE
オプションを使用します。 -
ネームスペース・コンテキストを作成するDDL文(
CREATE CONTEXT
)は、Extractによってキャプチャされ、Replicatによって適用されます。 -
ポンプ・モードのExtractは、次のDDLオプションをサポートしています。
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DDL INCLUDE ALL
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DDL EXCLUDE ALL
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DDL EXCLUDE OBJNAME
DDL EXCLUDE
のSOURCECATALOG
およびALLCATALOG
オプションもサポートされています。DDLパラメータが指定されていない場合、すべてのDDLが証跡に書き込まれます。
DDL EXCLUDE OBJNAME
が指定されている場合は、オブジェクト所有者が除外ルールに一致しないと証跡に書き込まれます。 -