2.47 INFO EXTRACT
INFO EXTRACTでは、次の情報を表示します。
-
Extractのステータス(
STARTING、RUNNING、STOPPEDまたはABENDED)。STARTINGは、プロセスは開始していますが、処理用のチェックポイント・ファイルはまだロックされていないことを示します。 -
おおよそのExtractラグ。
-
チェックポイント情報。
-
プロセス実行履歴。
-
Extractの書込み先の証跡。
-
統合Extractのアップグレードまたはダウングレードのステータス
INFO EXTRACTを発行すると、Extractは実行中または停止になります。実行中のプロセスの場合、RUNNINGのステータスは、次のいずれかを意味します。
-
アクティブ: 実行中および処理中(または処理可能な)データ。これは、プロセス開始後のプロセスの通常の状態です。
-
一時停止: プロセスは実行中ですが、
EVENTACTIONS SUSPENDアクションにより一時停止しました。一時停止状態では、プロセスはアクティブではなく、データを処理できませんが、現在の実行の状態は保持され、RESUMEオプションを指定したSEND EXTRACTコマンドを発行すると続行できます。INFOコマンドでのRBAは、一時停止アクションの前の最新のチェックポイント位置を表します。状態がアクティブか一時停止かを確認するには、SEND EXTRACTコマンドをSTATUSオプションとともに発行します。
基本コマンドでは、オンライン(継続的な)Extractプロセスの情報のみを表示します。タスクは除外されます。
Extractのラグについて
INFO EXTRACT出力のCheckpoint Lagフィールドは、最新のチェックポイントがトレイルに書き込まれた時点での遅延(秒)を表します。次に例を示します。
-
現在の時刻 = 15:00:00
-
最新のチェックポイント = 14:59:00
-
最新の処理レコードのタイムスタンプ = 14:58:00
ラグは00:01:00 (1分、14:58と14:59の差異)とレポートされます。
UNKNOWNというラグ値は、プロセスは実行しているがレコードをまだ処理していないか、(タイムゾーンの差ではなくクロックが正確でないために)ソース・システムのクロックがターゲット・システムのクロックよりも進んでいることを示します。「LAG EXTRACT」を参照してください。ラグをより正確に計算し、全体的なラグを特定するには、ハートビート表を使用します。「ADD HEARTBEATTABLE」を参照してください。
構文
INFO EXTRACT group_name
[, SHOWCH [checkpoint_number]]
[, DETAIL]
[, TASKS | ALLPROCESSES]
[, UPGRADE | DOWNGRADE]
[, CONTAINERS]
-
group_name -
1つのExtractグループ名、または複数のグループを指定するワイルドカード(
*)。たとえば、T*と指定すると、名前がTから始まるすべてのExtractグループの情報が表示されます。指定したExtractグループ名に登録されているPDBをリストできます。 -
SHOWCH [checkpoint_number] -
基本コマンドでは、現在のExtractチェックポイントの情報を表示します。正確なチェックポイントの位置は、データ・ソースの読取りチェックポイントとトレイルの書込みチェックポイントで構成されます。証跡タイプ
RMTTRAILまたはEXTTRAILにも注意してください。オプションで、
checkpoint_numberの値を指定すると、指定した過去のチェックポイントの番号と現在の番号が含まれます。ノート:
出力に不規則なインデントおよび空白が表示されることがあります。これは正常な出力で、情報の正確性に影響はありません。各プロセスが作成するチェックポイントのタイプと表示に含まれる内部メタデータ・エントリの説明などは、「チェックポイントについて」を参照してください。
-
DETAIL -
次の情報を表示します。
-
データ・ソース内の開始位置および停止位置(時刻で表示)を含むExtract実行履歴。
-
Extractの書込み先トレイル。
-
-
TASKS -
Extractタスクのみを表示します。ワイルドカード引数で指定したタスクは、
INFO EXTRACTでは表示されません。 -
ALLPROCESSES -
タスクを含むすべてのExtractグループを表示します。
-
UPGRADE | DOWNGRADE -
Oracle Databaseにのみ有効です。
-
UPGRADEは、Extractをクラシック・キャプチャ・モードから統合キャプチャ・モードにアップグレードできるかどうかを表示します。 -
DOWNGRADEは、Extractを統合キャプチャ・モードからクラシック・キャプチャ・モードにダウングレードできるかどうかを表示します。
Extractをアップグレードまたはダウングレードできない場合、その理由が表示されます。
このオプションでは、ワイルドカードのExtract名は許可されていません。
このコマンドを使用する前に、
DBLOGINコマンドを発行します。 -
-
CONTAINERS -
指定したExtractグループに登録されているPDBをリストします。ただし、非CDBモードで実行された場合やExtractグループが存在していない場合、このコマンドでエラーが発生します。このオプションの使用前に、
DBLOGINコマンドを発行してください。
例
- 次の例は、Admin Clientから
INFO EXTRACTコマンドを使用する方法を示しています。OGG (https://localhost:15000 Atlanta) 6> info extract EXT_DEMO EXTRACT EXT_DEMO Initialized 2019-11-20 23:22 Status STOPPED Checkpoint Lag 00:00:00 (updated 00:00:09 ago) Log Read Checkpoint Oracle Redo Logs 2019-11-20 23:22:54 Seqno 0, RBA 0 SCN 0.0 (0) Auto Start Delay: 0 Encryption Profile LocalWallet - 次の例は、PostgreSQLで
DBLOGINを使用したコマンド出力を示しています。EXTRACT EDF_TC1 Last Started 2020-07-01 01:40 Status RUNNING Checkpoint Lag 00:00:00 (updated 00:00:09 ago) Process ID 101094 VAM Read Checkpoint 2020-07-01 01:40:15.170802 Replication Slot edf_tc1_2c59ae112747afa1 is active with PID 101120 in database postgres Slot Restart LSN 1/B982ED98 Slot Flush LSN 1/B982ED98 Current Log Position 1/B982EDD0 - 次の例は、PostgreSQLで
DBLOGINを使用しなかった場合のコマンド出力を示しています。EXTRACT EDF_TC1 Last Started 2020-07-01 01:40 Status RUNNING Checkpoint Lag 00:00:00 (updated 00:00:04 ago) Process ID 101094 VAM Read Checkpoint 2020-07-01 01:44:16.045693 LSN: 1/B99B7E60 Replication Slot Unavailable(requires DBLOGIN) Slot Restart LSN Unavailable(requires DBLOGIN) Slot Flush LSN Unavailable(requires DBLOGIN) Current Log Position Unavailable(requires DBLOGIN)
親トピック: 共通コマンドライン・インタフェースのコマンド