Replicatの構成

プラガブル・データベース(PDB)にReplicatを構成するためにReplicatプロセスを構成します。Replicatは、Oracleマルチテナント・コンテナ・データベース内の使用可能な任意のモードで動作できます。

コマンドライン・インタフェースからReplicatを追加するには、GGSCIからのADD REPLICATの実行を参照してください。

次のステップを使用して、様々なReplicatモードのパラメータを構成します。

  1. ターゲット・システムで、GGSCIコマンドライン・インタフェースを使用してReplicatパラメータ・ファイルを作成します。
    EDIT PARAMS name

    説明: nameは、Replicatグループの名前です。

  2. 次に示す順序でReplicatパラメータを入力します。パラメータ文ごとに新しい行を開始します。

    非統合モードのReplicatグループの基本的なパラメータ:

    REPLICAT repe
    USERIDALIAS ggeast
    ASSUMETARGETDEFS
    MAP hr.*, TARGET hr2.*;
    

    統合ReplicatモードのReplicatグループの基本的なパラメータ:

    REPLICAT repw
    DBOPTIONS INTEGRATEDPARAMS(parallelism 6)
    USERIDALIAS ggwest
    ASSUMETARGETDEFS
    MAP hr.*, TARGET hr2.*;
    
    パラメータ 説明
    REPLICAT group

    groupは、Replicatグループの名前です。

    DBOPTIONS DEFERREFCONST

    非統合モードのReplicatに適用されます。DEFERREFCONSTでは、ターゲット・データベースによるカスケード制約の適用をReplicatトランザクションのコミットまで遅延させるDEFERRABLEに制約を設定します。その他の重要な情報については、DBOPTIONSを参照してください。

    DBOPTIONS INTEGRATEDPARAMS (parameter[, ...])

    このパラメータ指定は、統合モードのReplicatに適用されます。インバウンド・サーバーのオプション・パラメータを指定します。

    DBOPTIONSオプションのその他の重要情報の詳細は、「統合Replicat用のその他のパラメータ・オプション」を参照してください。

    USERIDALIAS alias

    Replicatに割り当てられているユーザーのデータベース・ログイン資格証明のエイリアスを指定します。この資格証明は、Oracle GoldenGate資格証明ストアに存在する必要があります。詳細は、「Oracle GoldenGate資格証明の確立」を参照してください

    MAP [container.]schema.object, TARGET schema.object;

    ソース表または順序、複数オブジェクト、および対応するターゲットオブジェクトの関係を指定します。

    • MAPは、ソース表または順序、またはオブジェクトのワイルドカード・セットを指定します。

    • TARGETは、ターゲット表または順序、またはオブジェクトのワイルドカード・セットを指定します。

    • containerは、コンテナの名前です(ソース・データベースがマルチテナント・コンテナ・データベースの場合)。

    • schemaは、スキーマ名またはスキーマのワイルドカード・セットです。

    • objectは、表または順序の名前、またはオブジェクトのワイルドカード・セットです。

    このパラメータ文はセミコロンで終了します。

    ワイルドカード指定からオブジェクトを除外するには、MAPEXCLUDEパラメータを使用します。

    データのフィルタリング、マッピングおよび操作を制御するその他のオプションとその詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンス』MAPに関する項を参照してください。

    並列ReplicatモードのReplicatグループの基本的なパラメータ:

    REPLICAT repe
    USERID ggadmin, PASSWORD ***
    MAP_PARALLELISM 3
    MIN_APPLY_PARALLELISM 2
    MAX_APPLY_PARALLELISM 10
    SPLIT_TRANS_RECS 60000
    MAP *.*, TARGET *.*;
    パラメータ 説明
    MAP_PARALLELISM

    マッパーの数を構成します。これは証跡ファイルを読み取るために使用されるスレッドの数を制御します。最小値は1、最大値は100、デフォルトは2です。

    APPLY_PARALLELISM

    アプライアの数を構成します。これは変更を適用するために使用されるターゲット・データベースの接続の数を制御します。デフォルト値は4です。

    MIN_APPLY_PARALLELISM

    MAX_APPLY_PARALLELISM

    並列化の適用が自動チューニングされます。最小値と最大値を設定して、Replicatが並列化を自動的に調整する範囲を定義できます。デフォルト値はありません。APPLY_PARALLELISMと同時に使用しないでください

    SPLIT_TRANS_REC

    大きなトランザクションを指定のサイズのピースに分割して、パラレルに適用するように指定します。ピース間の依存関係は保持されます。デフォルトでは無効になっています。

    COMMIT_SERIALIZATION

    FULL直列化モードのコミットを有効にし、証跡の順序でトランザクションを強制的にコミットします。

    詳細パラメータ

     
    LOOK_AHEAD_TRANSACTIONS

    トランザクションをバッチ化するときに、スケジューラがどの程度先まで対象にするかを制御します。デフォルト値は10000です。

    CHUNK_SIZE

    並列Replicatで、どの程度の大きさのトランザクションを大きいトランザクションとみなすかを制御します。並列Replicatは、このサイズより大きいトランザクションを検出すると、そのトランザクションをシリアライズするためにパフォーマンスが低下します。ただし、この値を大きくすると、並列Replicatによって消費されるメモリーも増加します。

  3. 統合ReplicatまたはパラレルReplicatを統合モードで使用している場合は、Extractのパラメータ・ファイルに次のパラメータを追加します。
    • LOGALLSUPCOLS: このパラメータでは、変更前イメージの補足的にログに記録される列をキャプチャします。これはデフォルト・パラメータであり、オフまたは無効にしないでください。これはOracle GoldenGateでサポートされるすべてのソース・データベースで有効です。12cより前のExtractバージョンでは、GETUPDATEBEFORESおよびNOCOMPRESSDELETESパラメータを使用して、同じ要件を満たすことができます。主キー、一意キーおよび外部キーの変更前および変更後の値をログに記録するようにデータベースを構成する必要があります。

    • COMPACTに設定されるUPDATERECORDFORMATパラメータ: この設定では、ExtractでUPDATE操作の変更前および変更後のイメージを証跡の単一レコードに結合します。これはデフォルトのオプションであり、デフォルトの設定を変更しないことをお薦めします。

  4. 構成に推奨されるオプションのReplicatパラメータを入力します。このファイルは、EDIT PARAMSコマンドを使用して処理を開始する前にいつでも編集できます。構成のその他の考慮事項は、「統合Replicat用のその他のパラメータ・オプション」を参照してください。
  5. ファイルを保存して閉じます。