スタンバイREDOログ・ファイルの作成

次のステップでは、スタンバイREDOログ・ファイルをダウンストリーム・マイニング・データベースに追加する手順を概説します。スタンバイREDOログの作成ルールを次に要約します。

  • 各スタンバイREDOログ・ファイルのサイズは、少なくともREDOソース・データベースの最大REDOログ・ファイルと同程度である必要があります。管理を簡単にするために、ソース・データベースのすべてのREDOログ・ファイルとダウンストリーム・マイニング・データベースのスタンバイREDOログ・ファイルを同じサイズにすることをお薦めします。

  • スタンバイREDOログは、ソース・データベースのREDOスレッドごとにソース・データベースのREDOログより1つ以上多い数のREDOログ・グループを持つ必要があります。

スタンバイREDOログ・ファイルの追加に必要な特定のステップやSQL文は、環境によって異なります。スタンバイREDOログ・ファイルをデータベースに追加する手順の詳細は、フィジカル・スタンバイ・データベースの作成を参照してください。

ノート:

1つのダウンストリーム・マイニング・データベースにREDOを送信するソース・データベースが複数ある場合、それらのソースのうち1つのみがマイニング・データベースのスタンバイREDOログにREDOを送信できます。このソース・データベースからのREDOをマイニングするExtractプロセスはリアルタイム・モードで実行できます。他のソース・データベースはすべてアーカイブ・ログのみをダウンストリーム・マイニング・データベースに送信し、このデータを読み取るExtractはアーカイブ・ログのみモードで実行されるよう構成される必要があります。

スタンバイREDOログ・ファイルを作成する手順

  1. SQL*Plusで、管理ユーザーとしてソース・データベースに接続します。
  2. ソース・ログ・ファイルのサイズを確認します。結果をノートにとっておきます。
    SELECT BYTES FROM V$LOG;
  3. ソース・データベースに構成されているオンライン・ログ・ファイル・グループの数を確認します。結果をノートにとっておきます。
    SELECT COUNT(GROUP#) FROM V$LOG;
  4. 管理ユーザーとしてダウンストリーム・マイニング・データベースに接続します。
  5. スタンバイ・ログ・ファイル・グループをマイニング・データベースに追加します。スタンバイ・ログ・ファイルのサイズは、ソース・ログ・ファイルのサイズ以上である必要があります。スタンバイ・ログ・ファイル・グループの数は、ソース・オンライン・ログ・ファイル・グループの数より1つ以上多い数である必要があります。これは、RACインストールの各インスタンス(スレッド)に適用されます。ソース・データベースにn個のスレッドがあり、それぞれm個のREDOログ・グループがある場合は、ダウンストリーム・マイニング・データベースでn*(m+1)個のREDOログ・グループを構成する必要があります。

    次の例は、3つのスタンバイ・ログ・グループを示しています。

    ALTER DATABASE ADD STANDBY LOGFILE GROUP 3
    ('/oracle/dbs/slog3a.rdo', '/oracle/dbs/slog3b.rdo') SIZE 500M;
    ALTER DATABASE ADD STANDBY LOGFILE GROUP 4
    ('/oracle/dbs/slog4.rdo', '/oracle/dbs/slog4b.rdo') SIZE 500M;
    ALTER DATABASE ADD STANDBY LOGFILE GROUP 5
    ('/oracle/dbs/slog5.rdo', '/oracle/dbs/slog5b.rdo') SIZE 500M;
    
  6. スタンバイ・ログ・ファイル・グループが正常に追加されたことを確認します。
    SELECT GROUP#, THREAD#, SEQUENCE#, ARCHIVED, STATUS
    FROM V$STANDBY_LOG;

    結果は次のようになります。

    GROUP#     THREAD#    SEQUENCE#  ARC STATUS
    ---------- ---------- ---------- --- ----------
             3          0          0 YES UNASSIGNED
             4          0          0 YES UNASSIGNED
             5          0          0 YES UNASSIGNED
    
  7. ソース・データベースのログ・ファイルが、設定したローカルのLOG_ARCHIVE_DEST_nLOCATION属性で指定した場所にあることを確認します。ディレクトリ内のファイルを確認するために、ソース・データベースでログ・ファイルの切り替えが必要な場合があります。