中間システムでデータ・ポンプを使用するレポート構成の作成

中間システムを、ソース・システムとターゲット・システムの中継場所として使用できます。この構成では、ソース・システムのデータ・ポンプは、取得したデータを中間システムのリモート証跡に送信します。中間システムのデータ・ポンプは、その証跡を読み取り、データをターゲットのリモート証跡に送信します。ターゲットのReplicatはリモート証跡を読み取り、データをターゲット・データベースに適用します。

図10-3 中間システムを通じたレプリケーションの構成要素

図10-3の説明が続きます
「図10-3 中間システムを通じたレプリケーションの構成要素」の説明

このトポロジについて検討する際、次の点に注意してください。

  • この構成は、ソース・システムとターゲット・システムが異なるネットワーク内に存在し、各システム間が直接接続されていない場合に役立ちます。両方のシステムに接続することが可能な中間システムを通じてデータを転送できます。

  • この構成を使用すると、記憶域の柔軟性が増し、ソースまたはターゲットを補うことができます。

  • この構成は、すべてのシステムの文字セットが同じ場合、データのフィルタリングや変換に使用できます。文字セットが異なる場合、データ・ポンプは文字セット間の変換を行えません。ターゲットで変換を行うようReplicatを構成する必要があります。

  • この構成は、カスケード・レプリケーションの一種です。ただし、この構成では、データは中間システム上のデータベースに適用されません。中間システムのデータベースをOracle GoldenGate構成に含めるには、「カスケード・レポート構成の作成」を参照してください。