データベースの要件
Oracle GoldenGateをサポートするための要件と制限事項を次に示します。
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キャプチャおよび配信でサポートされているのはユーザー・データベースのみです。
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Auto Create Statistics
およびAuto Update Statistics
がデータベースに対して有効になっていることを確認します。 -
データベースがSQL Serverインスタンスのバージョンの互換性レベルに設定されている必要があります。
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Oracle GoldenGateは、Transparent Data Encryption (TDE)で構成されたSQL Serverデータベースをサポートしています。
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(Extract)ソース・データベースは、Microsoft SQL Serverの変更データ取得機能をサポートしている任意のリカバリ・モデルに設定できます。
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別のインスタンスから作成したバックアップの復元によってソース・データベースが作成された場合は、データベース所有者のSIDと新しいインスタンスのSIDを同期する必要があります。また、
sp_changedbowner
を使用すると、復元したデータベースを現在のログインに設定できます。 -
(AlwaysOn) Extractは、プライマリ・データベースまたは読取り専用の同期コミット・モードからの取得をサポートします。非同期コミット・モードの取得はサポートしていません。
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Replicatのパフォーマンスに関する考慮事項: SQL Server 2016以降、Microsoftでは、データベース・オプション
TARGET_RECOVERY_TIME
のデフォルト設定を0秒から60秒に変更しています。これにより、Replicatのスループットが低下することが内部テストで実証されています。Replicatのスループットが低下した場合は、TARGET_RECOVERY_TIME
設定を0に調整することを検討してください。
制限事項:
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Oracle GoldenGateはシステム・データベースのキャプチャまたは配信はサポートしません。
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Oracle GoldenGateは、包含データベースからのキャプチャはサポートしません。
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ソース・データベースの名前は、121文字以内にする必要があります。この制限は、サプリメンタル・ロギングの有効化に使用されるSQL Serverのストアド・プロシージャによるものです。
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Oracle GoldenGateハートビート機能を構成する場合、SQL Serverデータベース名は107文字以内にする必要があります。
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インメモリーOLTP (インメモリー最適化)が有効なSQL Server データベースからのキャプチャはサポートされません。データベースにメモリー最適化データ・ファイル・グループを追加すると、Oracle GoldenGateでは、データベース内のどの表に対してもサプリメンタル・ロギングを有効化できなくなります。それとは逆に、メモリー最適化データ・ファイル・グループの作成前にデータベース内のいずれかの表に対してサプリメンタル・ロギングを有効化していると、SQL Serverでは、メモリー最適化データ・ファイル・グループが作成できなくなります。
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(AlwaysOn) AlwaysOn Availability Groupの非同期コミット・モードで構成されたデータベースからの取得はサポートされていません。