MySQLのOracle GoldenGateプロセス用データベース・ユーザー

Oracle GoldenGateプロセスのデータベース・ユーザーの要件は次のとおりです。

  • Oracle GoldenGate専用のデータベース・ユーザーを作成します。データベースに接続する必要のあるすべてのOracle GoldenGateプロセスに対して同じユーザーでもかまいません。

  • DDLレプリケーションをサポートするには、MySQLユーザーにデータベース・プラグインをインストールする権限が必要です。プラグインに必要なアクセス権は、MySQL 5.7でのみ必要です。mysql.pluginシステム表に対するINSERT権限が必要です。

  • データのセキュリティを維持したり、Oracle GoldenGateの処理を的確に監視したりするには、他のユーザー、アプリケーションまたはプロセスに対してOracle GoldenGateデータベース・ユーザーでのログインまたは操作を許可しないでください。

  • データベース・ユーザーを記録します。それらをOracle GoldenGateパラメータ・ファイルのUSERIDパラメータを使用して指定する必要があります。

  • Oracle GoldenGateユーザーは、INFORMATION_SCHEMAデータベースに読取りアクセスできる必要があります。

  • Oracle GoldenGateユーザーには、次の権限が必要です。

    権限 ソースExtract ターゲットReplicat 用途

    SELECT

    あり

    あり

    データベースに接続し、オブジェクト定義を選択します

    REPLICATION SLAVE

    あり

    該当なし

    レプリケーション・マスターのバイナリ・ログに接続し、そこから更新を受信します。

    CREATE

    CREATE VIEW

    EVENT

    INSERT

    UPDATE

    DELETE

    あり

    あり

    ソースおよびターゲット・データベースのハートビートとチェックポイント表の作成、およびデータ・レコードの生成とパージ

    DROP

    あり あり

    Replicatチェックポイント表の削除またはハートビート表実装の削除

    EXECUTE

    あり あり

    ストアド・プロシージャを実行する

    ターゲット表のINSERT、UPDATE、DELETE

    該当なし

    あり

    レプリケートされたDMLをターゲット・オブジェクトに適用

    ターゲット・オブジェクトのDDL権限(DDLサポートを使用している場合)

    該当なし

    あり

    レプリケートされたDDLをターゲット・オブジェクトに発行

  • バイナリ・ログ・イベントをキャプチャするためには、管理者がExtractユーザーに次の権限を指定する必要があります。

    • MySQL構成ファイル(my.cnf)があるディレクトリの読取り権限と実行権限

    • MySQL構成ファイル(my.cnf).の読取り権限

    • バイナリ・ログがあるディレクトリの読取り権限と実行権限

    • tmpディレクトリの読取り権限と実行権限tmpディレクトリは/tmpです。MySQL 8.0より前のバージョンでは、MySQLデータベース接続に/tmp/mysql.sockファイルへのアクセスが必要です。