TCP/IPパケット・サイズの増加

RMTHOSTパラメータのTCPBUFSIZEオプションを使用して、Extractが保持するTCPソケット・バッファのサイズを制御します。バッファ・サイズを増やすと、ターゲット・システムにより大きなパケットを送信できます。詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンス』を参照してください。

ネットワークに最適なバッファ・サイズを決定するためのガイドラインとして、次のステップを使用します。

  1. コマンド・シェルからpingコマンドを実行し、次の例に示すような平均ラウンド・トリップ時間(RTT)を取得します。
    C:\home\ggs>ping ggsoftware.com
    Pinging ggsoftware.com [192.168.116.171] with 32 bytes of data:
    Reply from 192.168.116.171: bytes=32 time=31ms TTL=56
    Reply from 192.168.116.171: bytes=32 time=61ms TTL=56
    Reply from 192.168.116.171: bytes=32 time=32ms TTL=56
    Reply from 192.168.116.171: bytes=32 time=34ms TTL=56
    Ping statistics for 192.168.116.171:
        Packets: Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),
    Approximate round trip times in milli-seconds:
        Minimum = 31ms, Maximum = 61ms, Average = 39ms
    
  2. この値にネットワーク帯域幅を掛けます。たとえば、平均RTTが0.08秒で帯域幅が100MB/秒の場合の最適なバッファ・サイズは次のようになります。
    0.08 second * 100 megabits per second = 8 megabits
    
  3. この結果を8で割り、バイト数を決定します(8ビットから1バイトに変換します)。たとえば、次のようになります。
    8 megabits / 8 = 1 megabyte per second
    

    TCPBUFSIZEで必要な単位はバイトなので、この値を1000000に設定します。

Windows以外のシステムの最大ソケット・バッファ・サイズは、通常デフォルトで制限されています。Oracle GoldenGateがTCPBUFSIZEで構成するバッファ・サイズを増やすことができるように、システム管理者にソースおよびターゲット・システムのデフォルト値を増やすように依頼してください。