統合Extractについて
Oracle GoldenGateの統合Extractプロセスは、データベース・ログマイニング・サーバーと直接対話し、論理変更レコード(LCR)形式でデータの変更を受け取ります。
次に、Extractの構成について説明する図を示します。

図downstream_ext.pngの説明
次に、Oracle GoldenGate Extractの追加機能の一部を示します。
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Extractはデータベースと完全に統合されているため、Oracle RAC、ASM、TDEなどの機能間でシームレスな相互運用が可能です。
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Extractは、データベース・ログマイニング・サーバーを使用してOracle REDOストリームにアクセスします。アーカイブ・ログの異なるコピー間またはオンライン・ログの異なるミラー・バージョン間での切替えは自動的に行われます。そのため、キャプチャでは、ディスクの破損、ハードウェア障害またはオペレータの誤操作によってログ・ファイルが消失してしまった場合でも、その他のアーカイブ・ログやオンライン・ログが使用できれば、その状態を透過的に処理できます。
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Extractを使用すると、表をより高速にフィルタリングできます。
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Extractにより、Point-in-TimeリカバリとRAC統合がより効率的に処理されます。
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Extractには、統合ログ管理の機能があります。Oracle Recovery Manager (RMAN)で、Extractで必要なアーカイブ・ログが自動的に保持されます。
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Extractは、マルチテナント・コンテナ・データベースからのキャプチャとPDB単位のキャプチャ・モードからのキャプチャをサポートしています。
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ExtractとReplicat (統合)はとちらもデータベース・オブジェクトであるため、オブジェクトのネーミングは他のOracleデータベース・オブジェクトと同じルールに従います。Oracle GoldenGate MicroservicesドキュメントのOracle GoldenGateの入力におけるオブジェクト名の指定を参照してください。
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Extractがリモート・システムから実行されている場合、Oracle GoldenGateでは、クロス・エンディアンの相互運用性が自動的に有効になります。これは、Extractが実行されているサーバーのエンディアン値とOracleデータベースが実行されているサーバーのエンディアン値が異なる場合に、クロス・エンディアンのサポートが自動的に有効になることを意味します。クロス・エンディアンのExtractが機能するには、ソース・データベースの互換性パラメータが11.2.0.4以上になっている必要があります。
- 各Extractグループでは、表のデータ型および属性に基づいて、処理モードに適したオブジェクトを処理する必要があります。一方のExtractのオブジェクトに、もう一方のExtractのオブジェクトのDMLまたはDDL依存性を含めることはできません。