Oracle GoldenGate for PostgreSQLのインストールの前提条件

PostgreSQLのlibpqモジュール

リリース・バージョン19.1.0.0.220419以降のOracle GoldenGateインストールの場合、必要なPostgreSQLのlibpqライブラリはOracle GoldenGateインストールにパッケージされているため、個別にインストールする必要はありません。

リリース・バージョン19.1.0.0.220419より前のOracle GoldenGateインストールの場合は、PostgreSQLのlibpqライブラリを、Oracle GoldenGateをインストールする場所に手動でインストールする必要があります。19.1.0.0.220419より前のOracle GoldenGateリリース・バージョンを実行する場合は、次の手順を実行して正しいlibpqモジュールをインストールします。

PostgreSQL libpqモジュールをインストールする手順を次に示します。
  1. 次の場所にある必要なPostgreSQLパッケージを手順に従ってインストールします: https://www.postgresql.org/download/

  2. 「Packages and Installers」ドロップダウン・リストから、Linuxオペレーティング・システム・ファミリ、Red Hat/Rocky/CentOS Linuxディストリビューションの順に選択します。

  3. Oracle GoldenGateで使用されるPostgreSQLの最高バージョンに基づいて、PostgreSQLバージョンを選択します。

  4. Oracle GoldenGateをインストールするプラットフォームを選択します(「Red Hat Enterprise」「CentOS」「Scientific」「Oracleバージョン7」など)。

  5. 「アーキテクチャ」ドロップダウン・リストから、アーキテクチャとしてx86_64を選択します。

    これにより、必要なパッケージをインストールするための、PostgreSQL設定スクリプトが提供されます。

  6. リポジトリRPMとlibsモジュールをインストールします。たとえば:

キャプチャ用のデータベース・ソフトウェアの要件

Oracle GoldenGateでは、PostgreSQLデータベースからキャプチャするためには、そのデータベースにtest_decodingデータベース・プラグインがインストールされている必要があります。このプラグインは、データベースのインストール時にデフォルトでインストールされていない場合があります。

postgresqlversion#-contribパッケージがデータベース・サーバーにインストールされていることを確認します。たとえば:

sudo yum install postgresql12-contrib

その他のプログラムおよび設定

Oracle GoldenGateをインストールする前に、LD_LIBARY_PATH環境変数とOGG_HOME環境変数を構成します。

  • リリース・バージョン19.1.0.0.220419より前のOracle GoldenGateインストールの場合は、Oracle GoldenGateをインストールする前に次の環境変数を設定します。

    1. OGG_HOME - 予定しているOracle GoldenGateインストール・パス。

    2. LD_LIBARY_PATH - $OGG_HOME/libディレクトリとPostgreSQL libpqディレクトリを含めます。

      例:

      export OGG_HOME=<path_to_install_GoldenGate>

      export LD_LIBRARY_PATH=$OGG_HOME/lib:/usr/pgsql-12/lib

  • リリース・バージョン19.1.0.0.220419以降のOracle GoldenGateインストールの場合は、Oracle GoldenGateをインストールする前に次の環境変数を設定します。

    1. OGG_HOME - 予定しているOracle GoldenGateインストール・パス。

    2. LD_LIBARY_PATH$OGG_HOME/libディレクトリを含めます。

      例:

      export OGG_HOME=<path_to_install_GoldenGate>

      export LD_LIBRARY_PATH=$OGG_HOME/lib

  • Oracle GoldenGateをリモート・サーバー(データベースが実行されている場所とは異なるサーバー)にインストールする場合は、リモート・サーバーの時間とタイム・ゾーンをソース・データベース・サーバーの時間とタイムゾーンに設定して、BEGINオプションを使用してExtractを作成するときにOracle GoldenGate Extractが時間によって正しく配置できるようにします。それ以外の場合は、有効なLSN値によって配置します。