前提条件

アップグレード処理を実行する前に、Oracle GoldenGateリリース・ノートを読んで、新しいリリースが構成内の次の項目に与える影響を判断してください。

  • 新しいデフォルトのプロセス動作。

  • 変更された、または非推奨になったパラメータ。

  • 必要な新機能またはデータベース・タイプをサポートするために追加されたパラメータ。

  • 変更されたパラメータのデフォルト値。

  • TABLE文またはMAP文の変更が必要となる新しいデータ型のサポート。

  • データベースの変更が必要になるネイティブ・データベース・コンポーネントとの対話。

問題が発生した場合に簡単にトラブルシューティングできるように、最初は最小限のアップグレードを実行することをお薦めします。環境が正常にアップグレードされたことを確認したら、新機能を実装できます。

データベースとOracle GoldenGateを同時にアップグレードする場合は、最初にデータベースをアップグレードする必要があります。ただし、Oracle GoldenGateのバージョンがデータベースのバージョン以降であることを確認してください。

Oracle Databaseの場合、dirprmdirdatなどのOracle GoldenGateディレクトリを指すシンボリック・リンクを使用している場合は、パラメータALLOWOUTPUTDIRをGLOBALS内で使用する必要があります。

必要なパラメータ変更を事前に実行してプロセスの再起動時に準備が完了しているようにすることで、起動の遅延を防げます。プロセスの実行中にパラメータを変更することはできませんが、次のことが可能です。
  1. パラメータ・ファイルのコピーを作成します。

  2. コピーを編集します。

  3. アップグレード処理中にプロセスを停止した後、古いパラメータ・ファイルをコピーして新しい名前を付けます(バックアップ保存用)。

  4. 新しいパラメータ・ファイルをコピーして古いパラメータ・ファイルの名前を付けます。

次のアップグレード前要件を考慮に入れてください。
  • 証跡ファイル形式が変更されている場合のみ、Oracle GoldenGateプロセスはOracle GoldenGateの証跡にある現在のすべてのDMLおよびDDLデータの処理を完了できます。

  • データベースとOracle GoldenGateを同時にアップグレードする場合は、最初にデータベースをアップグレードする必要があります。