暗号化されたデータのレプリケーション
Oracle GoldenGateは、システム暗号化パスワードで暗号化された列をサポートしていますが、ユーザー定義パスワードで暗号化された列はサポートしていません。Oracle GoldenGateの次の制限事項について、データの取得元となる表を確認します。
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暗号化された列を含む表には、主キーまたは一意のキーが必要です。
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暗号化を使用する列は、主キーの一部にはできません。
暗号化された列は、データ・ファイルおよびログで暗号化されるため、データベースからクリアテキスト値をフェッチするようにExtractを構成する必要があります。このフェッチをトリガーするには、ExtractのTABLE
パラメータのFETCHCOLS
オプションおよびFETCHMODCOLS[EXCEPT]
オプションを使用します。FETCHCOLS
では、ログに含まれていない値が強制的にフェッチされ、FETCHMODCOLS
またはFETCHMODCOLS[EXCEPT]
では、ログに含まれている値が強制的にフェッチされます。これらのパラメータをあわせて使用することで、暗号化された列が常にデータベースからフェッチされるようになります。
暗号化をサポートするようにExtractを構成する方法の例を次に示します。この例で、暗号化された列はcardnum
です。
TABLE ab.payments, FETCHCOLS (cardnum), FETCHMODCOLS (cardnum);