UNIX上での動的ビルドのライブラリ・パスの設定

Oracle GoldenGateでは、共有ライブラリを使用します。Oracle GoldenGateをUNIXシステムにインストールする場合、GGSCIまたは他のOracle GoldenGateプロセスを実行するに、必ず次のことを確認してください。Oracle GoldenGateプログラムをUNIXシステム上のOracle GoldenGateインストール・ディレクトリ外から実行する場合は、次のようにします。

  • (オプション) Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリを、PATH環境変数に追加します。

  • (必須) Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリを共有ライブラリの環境変数に追加します。

Oracle GoldenGateがSQL*Net経由でリモートからデータベース・サーバーに接続する場合は、次の条件を満たす必要があります。
  • Replicat: Oracleクライアント・ライブラリとOracle GoldenGateビルドでOracleバージョン、ビット・タイプ(64ビットまたはIA64)およびオペレーティング・システムのバージョンを同一にしておく必要があります。

  • Extract: Oracleクライアント・ライブラリとOracle GoldenGateビルドでOracleバージョン、ビット・タイプ(64ビットまたはIA64)およびオペレーティング・システムのバージョンを同一にしておく必要があります。さらに、両方のオペレーティング・システムは同じエンディアンであることが必要です。

たとえば、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリが/users/oggの場合、次の例の2つ目のコマンドではこれらの変数が設定されている必要があります。

表2-4 ライブラリ変数を必要とするコマンド

コマンド 環境変数にGGライブラリが必要か

$ users/ogg > ./ggsci

いいえ

$ users > ./ogg/ggsci

あり

Kornシェルで変数を設定する方法:

PATH=installation_directory:$PATH
export PATH
shared_libraries_variable=absolute_path_of_installation_directory:$shared_libraries_variable
export shared_libraries_variable

Bourneシェルで変数を設定する方法:

export PATH=installation_directory:$PATH
export shared_libraries_variable=absolute_path_of_installation_directory:$shared_libraries_variable

Cシェルで変数を設定する方法:

setenv PATH installation_directory:$PATH
setenv shared_libraries_variable absolute_path_of_installation_directory:$shared_libraries_variable

ここで: shared_libraries_variableは、**INTERNAL XREF ERROR**に示されている変数のいずれかです。

表2-5 UNIX/Linuxライブラリ・パス変数(プラットフォーム別)

プラットフォーム(1) 環境変数

IBM AIX

IBM z/OS

LIBPATH

HP-UX

SHLIB_PATH

Sun Solaris

LINUX

LD_LIBRARY_PATH脚注2

脚注1 Oracle GoldenGateで、特定のプラットフォームがご使用のデータベース用にサポートされている場合とサポートされていない場合があります。

脚注2

32ビットのOracleデータベースが存在する64ビット環境の場合、Oracle GoldenGateでは32ビットのOracleライブラリが含まれるようにLD_LIBRARY_PATHを設定する必要があります。

export LD_LIBRARY_PATH=/ggs/12.0:$LD_LIBRARY_PATH

ノート:

Oracle GoldenGateプロセスに必要なライブラリを表示するには、そのプロセスを開始する前にldd goldengate_processシェル・コマンドを使用します。欠落がある場合には、このコマンドによってエラー・メッセージも表示されます。