DB2 LUWについてサポートされるオブジェクトおよび操作

DB2 LUWでサポートされているオブジェクトおよび操作は、次のとおりです。

  • Oracle GoldenGate Extractは、データベースとOracle GoldenGateが異なるバイト順序サーバーで実行されているクロスエンディアン取得をサポートしています。DB2 LUWバージョン10.5以上では、バイト順序は自動的に検出されます。DB2 LUW 10.5データベースのDB2データベース自動検出が不要な場合、TRANLOGOPTIONS MIXEDENDIAN [ON|OFF] パラメータを指定して上書きできます。DB2 LUWバージョン10.1の場合、このパラメータは、クロスエンディアン取得用のExtractパラメータ・ファイルで使用する必要があります。『Oracle GoldenGateリファレンス』TRANLOGOPTIONSに関する項を参照してください。

  • DB2 pureScale環境がサポートされています。

  • Oracle GoldenGateでは、データベースでサポートされている表ごとの列の最大数およびサイズがサポートされます。

  • TRUNCATE TABLE

  • マルチディメンション・クラスタリング表(MDC)。

  • マテリアライズ問合せ表。Oracle GoldenGateでは、MQT自体をレプリケートしません。ベース表のみです。ターゲット・データベースは、Replicatによってベース表に適用された変更に基づいて、自動的にMQTの内容を整備します。

  • ROW COMPRESSIONを使用した表。DB2 LUWバージョン10.1以上では、COMPRESS YES STATICおよびCOMPRESS YES ADAPTIVEがサポートされています。

  • 拡張行サイズ機能は、デフォルトで有効になっています。これは、FETCHCOLSを使用した回避策でサポートされます。VARCHARまたはVARGRAPHICデータ型で、データベースの行外に格納されている列値の場合は、Extractパラメータ・ファイルのTABLEパラメータにFETCHCOLSオプションを使用して、これらの列を指定し、これらの拡張行をフェッチする必要があります。このオプションが設定されている場合、列値が行外にあると、Oracle GoldenGateによってこの値がフェッチされます。値が範囲外であり、FETCHCOLSが指定されていない場合は、データ損失の防止のためにExtractが異常終了します。この機能を使用しない場合は、extended_row_sizeパラメータをDISABLEに設定します。

    拡張行サイズ機能は、デフォルトで有効になっています。これは、DB2 LUW 10.1のFETCHCOLSを使用した回避策でサポートされます。VARCHARまたはVARGRAPHICデータ型で、データベースの行外に格納されている列値の場合は、Extractパラメータ・ファイルのTABLEパラメータでFETCHCOLSオプションを使用してこれらの列を指定し、これらの拡張行をフェッチする必要があります。このオプションが設定されている場合は、列値が行外にあるときに、その値がOracle GoldenGateによってフェッチされます。値が外部にあるときに、FETCHCOLSが指定されていない場合は、データ損失の防止のためにExtractが異常終了します。この機能を使用しない場合は、extended_row_size parameterパラメータをDISABLEに設定します。DB2 LUW 10.5以降では、行外の値がExtractでシームレスにキャプチャされます。該当するデータベース・バージョンから行外の列をキャプチャするために、FETCHCOLSは不要になりました。

  • DB2 LUW 10.1 FixPack 2以上のテンポラル表がサポートされています。これがReplicatのデフォルトです。

  • SHOWTRANSでサポートされるオプション:
    SHOWTRANS [transaction_ID]  [COUNT n] 
    [DURATION duration unit] 
    [TABULAR][FILE file_name] |
  • SKIPTRANSおよびFORCETRANSのオプション:
    SKIPTRANS transaction_ID  
    [FORCE] FORCETRANS transaction_ID  [FORCE]
  • 自動ハートビート表のサポートに関する制限事項は次のとおりです。

    • [THREAD n] [DETAIL]はサポートされていません。

    • Oracle GoldenGateのハートビート・パラメータの頻度およびパージ頻度は、秒単位および日単位で使用できます。ただし、DB2 LUWのタスク・スケジューラではスケジュールをcron形式でのみ受け付けるため、Oracle GoldenGateの入力値をcron形式にすると、精度が失われる可能性があります。たとえば:

      ADD HEARTBEATTABLE, FREQUENCY 150, PURGE_FREQUENCY 20
      

      この例では、FREQUENCYを150秒に設定します。この値は最も近い分単位の値である2分に変換されるので、ハートビート表は150秒ごとではなく120秒ごとに更新されます。PURGE_FREQUENCYを20に設定すると、履歴表が毎月20日の深夜にパージされます。

    • 次に、ハートビートのスケジュール済タスクの実行に必要なステップを示します。

      1. DB2_ATS_ENABLEレジストリ変数を db2set DB2_ATS_ENABLE=YESに設定します。

      2. SYSTOOLSPACE表領域を作成します(まだ存在しない場合)。

        CREATE TABLESPACE SYSTOOLSPACE IN IBMCATGROUP MANAGED BY AUTOMATIC STORAGE 
        EXTENTSIZE 4 
        
      3. インスタンス所有者にデータベース管理者権限(DBADM)があることを確認します。

        GRANT DBADM ON DATABASE TO instance_owner_name