クラシックExtractからの切替え

Oracleのみに有効です。

この手順では、既存のExtractグループをクラシック・モードからMicroservicesのExtractに切り替えます。Oracleデータベース用のExtractのモードの詳細は、『Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateの使用』「キャプチャおよび適用モードの選択」を参照してください。

統合モードへの移行をサポートするには、Extractが実行される場所に応じて、オープンしている最も古いトランザクションの開始を含むトランザクション・ログが、ソースまたはダウンストリーム・マイニング・システムで使用可能である必要があります。

最も古いオープン・トランザクションを判断するには、SHOWTRANSオプションを指定したSEND EXTRACTコマンドを発行します。このコマンドのFORCETRANSまたはSKIPTRANSオプションを使用して、特定のオープン・トランザクションを管理できますが、トランザクションをスキップするとデータが失われる可能性があること、トランザクションを強制的に証跡に書き込むと、トランザクションのロールバック時に、不要なデータが追加される可能性があることを理解している必要があります。これらのオプションを使用する前に、『Oracle GoldenGateリファレンス』SEND EXTRACTに関する項で確認してください。

GGSCI> SEND EXTRACT group, SHOWTRANS�
GGSCI> SEND EXTRACT group, { SKIPTRANS ID [THREAD n] [FORCE] |�
FORCETRANS ID [THREAD n] [FORCE] }�

Extractモードを切り替える手順

  1. 現在のOracle GoldenGate作業ディレクトリをバックアップします。
  2. Oracle GoldenGateプロセスは現在の構成で実行を継続しますが、現在の変更アクティビティに対応するために、Extractパラメータ・ファイルを新しい名前にコピーします。
  3. 統合キャプチャ・モードでビジネス・アプリケーションをサポートするために、Extractユーザーに適切な権限を付与し、必要な構成ステップを実行します。統合モードでのExtractの構成および実行の詳細は、『Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateの使用』Oracle GoldenGateへの資格証明の割当てに関する項を参照してください。
  4. マイニング・データベースがある場所に応じて、次のいずれかのコマンドを使用してマイニング・データベースにログインします。
    DBLOGIN USERIDALIAS alias
    
    MININGDBLOGIN USERIDALIAS alias

    説明: aliasは、Oracle dbms_goldengate_auth.grant_admin_privilegeプロシージャを使用して付与された権限を持っている、資格証明ストア内のユーザーの別名を指定します。

  5. Extractグループをマイニング・データベースに登録します。特に、これによりログマイニング・サーバーが作成されます。
    REGISTER EXTRACT group DATABASE
  6. 次のコマンドを発行して、アップグレード・コマンドを発行できるかどうかを確認します。登録コマンドの前に開始したトランザクションは、アップグレードを進める前に証跡に書き込む必要があります。Extractをアップグレードできるということを示すメッセージが返されるまで、複数回このコマンドを発行する必要がある場合があります。
    INFO EXTRACT group UPGRADE
  7. Extractグループを停止します。
    STOP EXTRACT group
  8. Extractグループを統合モードに切り替えます。『Oracle GoldenGateリファレンス』STOP EXTRACTに関する項でこのコマンドのOracle RACオプション(該当する場合)を参照してください。
    ALTER EXTRACT group UPGRADE INTEGRATED TRANLOG
    
  9. 古いパラメータ・ファイルを新しいパラメータ・ファイルで、同じ名前のまま置き換えます。
  10. Extractグループを起動します。
    START EXTRACT group