複数のプロセス・グループの使用
データベースから効率的に取得するために必要なExtractグループは、通常1つのみです。ただし、REDO (トランザクション)の値、またはデータと操作のタイプによっては、1つ以上のExtractグループを構成に追加する必要がある場合があります。
同様に、Replicatを調整モードで使用する場合、ターゲット・データベースにデータを適用するために必要なReplicatグループは、通常1つのみです。(詳細は、「調整Replicatモードについて」を参照してください。)ただし、Replicatを調整モードで使用する場合でも、複数のReplicatグループが必要な場合があります。Replicatをクラシック・モードで使用し、アプリケーションで大量のトランザクションが生成される場合、パラレルReplicatグループを使用する必要がある場合があります。
各Oracle GoldenGateコンポーネント(Extract、データ・ポンプ、証跡、Replicat)は独立したモジュールのため、必要に応じた組合せが可能です。複数の証跡とパラレルのExtractおよびReplicatプロセスを使用すると(データ・ポンプは使用しても使用しなくてもよい)、大量のトランザクションの処理、パフォーマンスの向上、ボトルネックの解消、レイテンシの削減または特定のデータの処理の分離を行えます。
次の図は、処理速度を高め、ネットワーク帯域幅の問題を解決するようにOracle GoldenGateを構成するいくつかの方法を示しています。
図9-1 パフォーマンスを向上させるロードバランシング構成

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A: パラレルExtractによってロードが分割されます。たとえば、スキーマごとに、あるいはフェッチを生成する表を分離する場合などです。
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B: ローカル証跡があるデータ・ポンプを、フィルタリング、変換およびネットワーク・フォルト・トレランスに使用できます。
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C: TCP/IPスループットを有効にするために、複数のデータ・ポンプがネットワークのプロセス当たりのバンド幅制限を回避します。それらの間で、TABLEパラメータ文を分割します。
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D: パラレルReplicatによってデータベースへのスループットが増加します。どの証跡も1つ以上のReplicatで読み取ることができます。それらの間で、MAP文を分割します。