11.2.1より前のバージョンの証跡からのワイルドカード・マッピング
Oracle GoldenGate 11.2.1より前のバージョンの証跡ファイルから読み取るようにReplicatが構成されている場合、ターゲットのマッピングは、下位互換性を確保するために次の方法で行われます。
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引用符で囲んだオブジェクト名は大/小文字が区別されます。
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引用符で囲んでいないオブジェクト名は大/小文字が区別されません。
次の例では、大/小文字が区別される表名"abc"
が、ターゲット"abc"
にマップされます。この処理が発生するのは、11.2.1より前のExtractにより、大/小文字が区別される構成のSQL Serverについて証跡が書き込まれた場合のみです。この例では、ターゲット・データベースがOracle DatabaseまたはDB2で、ターゲット・データベース内に大/小文字が区別されるabc
はないが、表ABC
はあるという場合、名前のフォールバック・マッピングが実行されます。
MAP hq."abc", TARGET hq.*;
次の例では、大/小文字が区別されない表名abc
が、ターゲットの表名ABC
にマップされます。旧リリースのOracle GoldenGateでは、大/小文字が区別されないオブジェクト名は大文字で証跡に格納されていたため、ターゲットの表名は常に大文字でした。大/小文字が区別されない名前変換の場合、比較はロケールを考慮せずに、大文字(AからZの文字のみ)でUS-ASCIIで行われます。
MAP hq.abc, TARGET hq.*;