UNIXおよびLinuxシステムでのOracle変数の指定

システム上に1つのOracle Databaseインスタンスが存在する場合には、システム・レベルでORACLE_HOMEおよびORACLE_SID環境変数を設定します。これらをそのように設定できない場合、インスタンスに接続されるすべてのExtractおよびReplicatのグループのパラメータ・ファイルで次のSETENV文を使用します。SETENVパラメータはシステムの設定より優先され、これらのパラメータによって、Oracle GoldenGateのプロセスがデータベースに接続する際にセッション・レベルでの変数の設定が可能になります。

SETENV (ORACLE_HOME = path_to_Oracle_home_location)

SETENV (ORACLE_SID = SID)

システムに複数のOracleインスタンスがあり、ExtractおよびReplicatのプロセスがそれらに接続する場合、各プロセス・グループのパラメータ・ファイルでSETENV文を使用する必要があります。SETENVパラメータへの入力として、Oracle GoldenGateを正しいOracleインスタンスに指し示すためにORACLE_HOMEおよびORACLE_SID環境変数を使用します。たとえば、次のファイル引用は、それぞれ別のOracleインスタンスからキャプチャする、2つのExtractグループを示しています。

グループ1:

EXTRACT edbaa
SETENV (ORACLE_HOME = "/home/oracle/ora/product")
SETENV (ORACLE_SID = "oraa")
USERIDALIAS tiger1
RMTHOST sysb
RMTTRAIL /home/ggs/dirdat/rt
TABLE hr.emp;
TABLE hr.salary;

グループ2:

EXTRACT orab
SETENV (ORACLE_HOME = "/home/oracle/ora/product")
SETENV (ORACLE_SID = "orab")
USERIDALIAS tiger1
RMTHOST sysb
RMTTRAIL /home/ggs/dirdat/st
TABLE fin.sales;
TABLE fin.cust;