Oracle Cloud MarketplaceでのOracle GoldenGate for Big Dataインスタンスへの手動によるパッチ適用

この章では、Oracle GoldenGate for Big Dataのダウンロードで説明されているとおりに製品をダウンロードしてから環境に適したアップグレード・パスを選択することでOracle GoldenGate for Big Dataインスタンス19c (19.1.0.0)イメージに手動でパッチを適用する方法について説明します。

ノート:

次の手順は、既存のマーケットプレイス・イメージに不具合修正を手動で適用するのに役立ちます。今後、新しいマーケットプレイス・イメージをアップグレードする場合は(「Oracle Cloud Marketplaceイメージの1.0.xへのアップグレード(同じTerraformバージョン)」の章で説明)、既存のマーケットプレース・イメージに以前適用したすべての修正を手動で検証してください。そうしない場合は、イメージのアップグレードの手順に切り替えると、これらの修正が失われる可能性があります。

既存のインストールの上書きによるアップグレード

既存のOracle GoldenGate for Big Dataマーケットプレイス・イメージをアップグレードするには、Oracle GoldenGate for Big Data 19c (19.1.0.0.x)ファイルを既存の19c (19.1.0.0.x)インストール・ディレクトリにコピーします。19c (19.1.0.0.x)では構造の変更やパッケージ名の変更がないため、製品ファイルの上書きが可能です。

  1. (ソース・システム)ソース・システム上の現在のOracle GoldenGate for Big Dataインストール・ディレクトリ、およびクラスタ内の共有ドライブにインストールしてある作業ディレクトリ(該当する場合)をバックアップします。
  2. (ソース・システム) Oracle GoldenGate構成のオブジェクトに対するユーザー・アクティビティを停止します。
  3. ExtractプロセスおよびReplicatプロセスの実行を停止します。
  4. Managerプロセスを停止します。
  5. 次のコマンドを使用して、前述のすべてのプロセスが停止しているかどうかを確認します。
    ggsci> info all

    ノート:

    アップグレード・プロセスに進む前に、すべてのプロセスが停止していることを確認してください。
  6. 新しいOracle GoldenGate for Big Data 19c (19.1.0.0.x) zipを/u01/app/ogg/bigdataにコピーします。
  7. 次のコマンドを使用してパス/u01/app/ogg/bigdataに移動します。
    cd /u01/app/ogg/bigdata
  8. 新しいOracle GoldenGate for Big Data 19c (19.1.0.0.x) zipファイルを展開します。それらのファイルは複数のサブディレクトリに分けられます。

    ノート:

    次のコマンドでは、xを適切なパッチ・バージョン番号に置き換えてください。
    /u01/app/ogg/bigdata  > unzip OGG_BigData_Linux_x64_19.1.0.0.x.zip
    /u01/app/ogg/bigdata  > tar -vf OGG_BigData_Linux_x64_19.1.0.0.x.tar
  9. このコマンドで、すべてのバイナリ・ファイルがオーバーライドされたかどうかを確認します
    /u01/app/ogg/bigdata  > ls -ltr
  10. コマンドggsci -vを実行して、バージョンのアップグレードを確認します。
  11. マネージャおよびReplicatプロセスを起動し、それらが実行されていることを確認します。
    GGSCI> START MANAGER
    GGSCI> START REPLICAT group_name 
    GGSCI> INFO REPLICAT group_name
    GGSCI> VIEW REPORT group_name