ALLOWNOOPUPDATES | NOALLOWNOOPUPDATES

適用対象

Replicat

説明

ALLOWNOOPUPDATESおよびNOALLOWNOOPUPDATESでは、Replicatがno-op操作に対応する方法を制御します。no-op操作は、ターゲット表では無効な操作です。次に、これを指定する場合の例を示します。

  • ソース表に、ターゲット表に存在しない列がある、または(COLSEXCEPT句を使用して)レプリケーションから除外された列がある。どちらの場合も、そのソース列を更新する場合、Replicat SQL文内のSET句で使用するターゲット列名がありません。

  • 列を現在の値と同じ値に設定する更新が行われる。データベースは変更されなかったため、新しい値は記録されません。しかし、主キーが記録されたため、Oracle GoldenGateはこの操作を変更レコードとして取得しますが、Replicat SQL文のSET句に列値がありません。

デフォルト(NOALLOWNOOPUPDATES)では、これらのタイプの操作はデータベースを更新しないため、Replicatはエラーとともに異常終了します。ALLOWNOOPUPDATESを指定すると、Replicatは異常終了せずに操作を無視します。Replicatによってレポートされる統計には、UPDATEは行われたが、データベースは更新されないと示されます。

内部パラメータAPPLYNOOPUPDATESを使用して、強制的にUPDATEを適用させることができます。APPLYNOOPUPDATESは、ALLOWNOOPUPDATESより優先されます。両方が指定された場合、Replicatは、ソース表とターゲット表のキー列が存在する更新を適用します。デフォルトでは、ソース表にキーがあり、ターゲット表にキーがない場合、Oracle GoldenGateは次のメッセージとともに異常終了します。

2011-01-25 02:28:42 GGS ERROR    160 Encountered an update for target table TELLER, which has no unique key defined. KEYCOLS can be used to define a key. Use ALLOWNOOPUPDATES to process the update without applying it to the target database. Use APPLYNOOPUPDATES to force the update to be applied using all columns in both the SET and WHERE clause.

HANDLECOLLISIONSまたはINSERTMISSINGUPDATESパラメータが使用されているときにALLOWNOOPUPDATESが指定された場合、およびOracle GoldenGateにすべてのターゲット・キー値がある場合、Oracle GoldenGateは、SET句およびWHERE句の表のすべての列を使用して(APPLYNOOPUPDATES動作を起動して)、UPDATEを適用します。これは、Oracle GoldenGateが行の存在または欠落を判別するために必要です。欠落している場合、Oracle GoldenGateは、UPDATEINSERTに変換します。

DDLレプリケーションがアクティブではない構成でALLOWNOOPUPDATESを有効化するには、すべてのプロセスを停止し、GLOBALSパラメータ・ファイルにALLOWNOOPUPDATESを追加して、プロセスを再起動します。ALLOWNOOPUPDATESを再度無効化するには、それをGLOBALSファイルから削除して、プロセスを再起動します。

DDLサポートがアクティブな構成でALLOWNOOPUPDATES機能を有効化するには、次のステップを実行します。

  1. GLOBALSパラメータ・ファイルにALLOWNOOPUPDATESパラメータを追加します。

  2. 次のSQLを使用して、DDLスキーマのGGS_SETUP表を更新します。

    UPDATE owner.GGS_SETUP SET value='0' WHERE
    property='ALLOWNOOPUPDATES';
    COMMIT;
    
  3. Managerを含むすべてのOracle GoldenGateプロセスを再起動します。この時点から、Oracle GoldenGateは、非検証または無効の主キーを一意の識別子として選択します。

DDLサポートがアクティブな場合、ALLOWNOOPUPDATES機能を無効化するには、次のステップを実行します。

  1. GLOBALSパラメータ・ファイルからALLOWNOOPUPDATESを削除します。

  2. GGS_SETUP表に追加したレコードを0に更新します。

  3. 次のようにして、DDLスキーマのGGS_SETUP表を更新します。

    UPDATE owner.GGS_SETUP SET value='1' WHERE 
    property='NOALLOWNULLABLEKEYS'; 
    COMMIT;  
  4. すべてのOracle GoldenGateプロセスを再起動します。

デフォルト

NOALLOWNOOPUPDATES (表にキーが含まれていない場合にのみ適用)

構文

ALLOWNOOPUPDATES | NOALLOWNOOPUPDATES