RMTTASK

適用対象

Classic ArchitectureのExtract

説明

初期ロードExtract用のRMTTASKパラメータでは、Oracle GoldenGateダイレクト・ロードまたはSQL*Loaderへのダイレクト・バルク・ロード中に、Replicat処理タスクを開始します。RMTTASKでは、ExtractにTCP/IPを介してReplicatと直接通信させ、Collectorプロセスまたはトレイル・ストレージの使用をバイパスします。またRMTTASKでは、ExtractからManagerに、Replicatを自動起動させ、実行の終了時にReplicatを停止するようにリクエストさせます。タスクはチェックポイントを作成しません。

次に依存関係にあるパラメータを示します。

  • 初期ロードExtractパラメータ・ファイルの各RMTTASK文の後に、RMTHOST文を続ける必要があります。

  • 初期ロードExtractパラメータ・ファイルで、EXTRACTを使用する必要があります。

  • 初期ロードReplicatパラメータ・ファイルで、REPLICATを使用する必要があります。

  • ADD EXTRACTコマンドで、SOURCEISTABLEを使用する必要があります。

  • ADD REPLICATコマンドで、SPECIALRUNを使用する必要があります。

RMTTASKは、どのような種類の暗号化もサポートしていません。暗号化を使用するには、ファイルにデータを書き込み、Replicatがこのデータを読み込んでロードする初期ロード方式を使用する必要があります。

RMTTASKでは、BLOB、CLOB、NCLOB、LONG、UDTおよびXMLを含むすべてのOracleデータ型がサポートされます。

RMTTASKを使用するときは、ReplicatをSTART REPLICATコマンドで起動しないでください。Replicatは、このタスク中に自動的に起動されます。

初期データ・ロードの実行の詳細は、『Oracle GoldenGateの管理』を参照してください。

デフォルト

なし

構文

RMTTASK REPLICAT, GROUP group_name
[FORMAT RELEASE major.minor]
GROUP group_name

ターゲット・システム上の初期ロードReplicatグループ名。

FORMAT RELEASE major.minor

Extractから、トレイル、ファイル、または(リモート・タスクの場合)別のプロセスに送信されるデータのメタデータ・フォーマットを指定します。リーダー・プロセスは、メタデータに基づいて、データ・レコードが自身がサポートしているバージョンかどうかを把握します。メタデータのフォーマットは、Oracle GoldenGateプロセスのリリースによって異なります。古いOracle GoldenGateリリースには、新しいリリースとは異なるメタデータが含まれます。

FORMAT RELEASEでは、Oracle GoldenGateのリリース・バージョンを指定します。majorはメジャー・バージョン番号、minorはマイナー・バージョン番号です。X.xには、Oracle GoldenGateの現在または以前のGenerally Available (GA)リリースを指定する必要があります。有効な値は、11.1から現在のOracle GoldenGate X.xバージョン番号(たとえば11.2または12.1)です。リリース・バージョンは、プログラムによって適切なトレイル・フォーマット互換性レベルにマッピングされます。デフォルトは、このトレイルに書き込むプロセスの現在のバージョンです。

ノート:

12.1より前のRELEASEのリリースでは、3つの部分からなるオブジェクト名はサポートされません。

ノート:

単一のExtractで複数の証跡を使用する場合は、同じRELEASEバージョンのみが共存できます。

Oracle Database 12.2以降では、次の設定がサポートされます。

  • 互換性が12.1に設定されたOracle Database 12.2以降の非CDBの場合は、FORMAT RELEASE 12.2以上がサポートされます。

  • 互換性が12.2に設定されたOracle Database 12.2以降の非CDBの場合は、FORMAT RELEASE 12.2以上がサポートされます。

  • 互換性が12.2に設定されているOracle Database 12.2以降のCDB/PDBの場合は、FORMAT RELEASEの値に12.3以上のみがサポートされます。これは、PDBのローカルUNDO操作を使用しているためです。trx IDの一意性を保証するためにPDB番号を使用してトランザクションIDを増やす必要があります。

RMTTASK REPLICAT, GROUP initrep, FORMAT RELEASE 12.3