TRANLOGOPTIONS
適用対象
Extract
説明
TRANLOGOPTIONS
パラメータでは、Extractと、トランザクション・ログまたはトランザクション・データを渡すAPI(データベースやキャプチャ・モードによって異なる)とのやり取り方法を制御します。TRANLOGOPTIONS
文を同一のパラメータ・ファイル内で複数回使用することも、(オプションに許可されている場合は)同一のTRANLOGOPTIONS
文内で複数のオプションを指定することもできます。
各TRANLOGOPTIONS
オプションは、対象のデータベースに対してのみ使用してください。
デフォルト
なし
構文
TRANLOGOPTIONS { [{ACTIVATIONIDPADLEN | DATABASEIDPADLEN | THREADPADLEN | SEQPADLEN | RESETLOGSIDPADLEN} width] [ADGAPPLYCHECKFREQ seconds | cseconds | mseconds] [ADGCRETRYCOUNT number] [ADGTIMEOUT seconds] [ALLOWTABLECOMPRESSION] [ALTARCHIVEDLOGFORMAT string] [INSTANCE instance] [THREADID id] [ALTARCHIVELOGDEST [PRIMARY] [INSTANCE instance] path] [ALTLOGDEST path | REMOTE] [ALWAYSONREADONLYROUTING] [{DBLOGREADERBUFSIZE size}] [ASMUSER SYS@ASM_instance
, ASMPASSWORD password [algorithm
ENCRYPTKEY {key_name | DEFAULT}] [ASMUSERALIASalias
[DOMAINdomain
]] [ASYNCTRANSPROCESSING buffer_size] [BUFSIZE size] [CHECKPOINTRETENTIONTIMEdays
] [CHECKTABLELEVELSUPPLOG] [COMPLETEARCHIVEDLOGONLY | NOCOMPLETEARCHIVEDLOGONLY] [COMPLETEARCHIVEDLOGTIMEOUTseconds
] [DB2APIRETRY retry_count] [DB2ZV11COMPATIBILITYMODE] [DBLOGREADER] [DBLOGREADERBUFSIZEsize
] [DLFAILOVER_TIMEOUT seconds] [DISABLESOFTEOFDELAY] [EXCLUDETAG [tag
| NULL] | [EXCLUDETAG +] [EXCLUDETRANStransaction
] [EXCLUDEUSER user] [EXCLUDEUSERID Oracle_uid] [FAILOVERTARGETDESTID n] [FETCHLOBIFERROR] [FETCHPARTIALLOB] [FETCHINLINESFLOB] [FETCHPARTIALXML] [FILTERTABLE table] [FORCEFETCHLOB] [GETCTASDML | NOGETCTASDML] [HANDLEDLFAILOVER] [IFILOCKSECONDS (seconds)] [IGNOREDATACAPTURECHANGES | NOIGNOREDATACAPTURECHANGES] [IGNOREDIRECTLOADINSERTS] [INCLUDEAUX (AUX_specification
)] [INCLUDEREGIONID | INCLUDEREGIONIDWITHOFFSET] [INTEGRATEDPARAMS (ENABLE_PROCEDURAL_REPLICATION Y] [, ...]) (ENABLE_AUTO_CAPTURE N] [LOB_CHUNK_SIZE size] [LOGRETENTION [ENABLED | SR | DISABLED] [LOGSOURCE platform, [PATHMAP path]][MAXWARNEOF seconds] [MAXAUTOCMTTRANSSIZE (range, default)] [MINEFROMACTIVEDG | NOMINEFROMACTIVEDG] [MINEFROMSNAPSHOTSTBY | NOMINEFROMSNAPSHOTSTBY] [MININGUSER {/ | user}[, MININGPASSWORD password] [algorithm ENCRYPTKEY {key_name | DEFAULT}] [SYSDBA] [MININGUSERALIASalias
[DOMAINdomain
]] [MIXEDENDIAN [ON|OFF]] [MANAGECDCCLEANUP | NOMANAGECDCCLEANUP ] [MANAGESECONDARYTRUNCATIONPOINT | NOMANAGESECONDARYTRUNCATIONPOINT ] [NOFLUSH] [PATHMAPNFS_mount_point
log_path
] [PREPAREFORUPGRADETOIE | NOPREPAREFORUPGRADETOIE] [PERFORMANCEPROFILE HIGH|MEDIUM|LOW_RES ] [PURGEORPHANEDTRANSACTIONS | NOPURGEORPHANEDTRANSACTIONS] [QUERYTIMEOUT number] [QUERYRETRYCOUNT number] [READQUEUESIZE size] [READTIMEOUT milliseconds] [REDO_TRANSPORT_LAG_THRESHOLD seconds] [REDO_TRANSPORT_LAG_TIMEOUT value] [REQUIRELONGDATACAPTURECHANGES | NOREQUIRELONGDATACAPTURECHANGES] [SOURCE_OS_TIMEZONE timezone] [SUPPRESSNOOOPUPDATES] [TRANSCLEANUPFREQUENCY minutes] [TRACKSCHEMACHANGES ] [TRANCOUNT integer] [TSLOOKUPBEGINLRI | TSLOOKUPENDLRI] [VALIDATEINLINESFLOB] [USE_ROOT_CONTAINER_TIMEZONE] [USENATIVEOBJSUPPORT | NOUSENATIVEOBJSUPPORT] [USEPREVRESETLOGSID | NOUSEPREVRESETLOGSID] [VALIDATEINLINESFLOB] }
-
{ACTIVATIONIDPADLEN | DATABASEIDPADLEN | THREADPADLEN | SEQPADLEN | RESETLOGSIDPADLEN}
width
-
Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
Extractがフォーマット指定子%A、%D、%T、%Sおよび%Rを使用してアーカイブ・ログ名を形成する際の最小のデフォルト埋込み長を指定します。
ALTARCHIVELOGFORMAT
パラメータを使用してデータベースと異なるフォーマットを指定した場合にのみ使用してください。対応する数値がフィールド幅より小さい場合は、左にゼロが埋め込まれます。次の表に、各オプションに関連する指定子とデフォルトの長さを示します。表1-12 アーカイブ・ログ指定子とデフォルトの埋込み長
オプション 指定子 デフォルトの埋込み長 ACTIVATIONIDPADLEN
%A
8
DATABASEIDPADLEN
%D
8
THREADPADLEN
%T
Windowsでは3、その他のプラットフォームでは4
SEQPADLEN
%S
Windowsでは5、その他のプラットフォームでは10
RESETLOGSIDPADLEN
%R
10
- 例
- 次の例は、Extractが
ALTARCHIVELOGFORMATパラメータでフォーマット指定子%T、%S
および%R
を使用してアーカイブ・ログ名を形成する際の埋込み幅を指定する方法を示します。TRANLOGOPTIONS ALTARCHIVELOGFORMAT ARC_%S_%R.%T TRANLOGOPTIONS SEQPADLEN 12, RESETLOGSIDPADLEN 12, THREADPADLEN 5
-
ADGAPPLYCHECKFREQ
seconds
|cseconds
|mseconds
-
Oracleの統合Extractに有効です。
ADGのキャッチ・アップを確認する各フェッチ・チェック間でExtractが待機する秒、センチ秒またはミリ秒を指定します。数値を小さくするとレイテンシは向上しますが、
current_scn from v$database
の問合せ数は増加します。デフォルト値は3秒、最小値は1秒、最大値は120秒です。 -
ADGCRETRYCOUNT
number
-
Oracleの統合Extractに有効です。
このパラメータは、読取り専用で開かれたADGスタンバイ・データベースからフェッチするときに使用できます。ADGスタンバイは、Extractプロセスよりも大きなラグが発生することがあります。そのため、Oracle GoldenGateがADGスタンバイ・データベースから値をフェッチしようとしたときに、その値がまだ存在していないことがあります。このパラメータは(
FETCHCHECKFREQ
およびADGTIMEOUT
と併用して)、Oracle GoldenGateが、そのデータをADGスタンバイからフェッチする間隔と頻度を制御する場合や、単にタイムアウトにしてフェッチのステップを完全にスキップするかどうかを制御する場合に使用できます。この固有のパラメータでは、フェッチを放棄してスキップするまでに、レコードについてデータベースを問い合せる回数を制御します。 -
ADGTIMEOUT
seconds
-
Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
v$database.current_scn
が処理する必要のあるレコードに関連付けられたコミットSCNを過ぎていない場合にExtractがタイムアウトになる間隔を秒単位で設定します。デフォルトは30秒です。最小値は5、最大値は2147483646です。Oracle Data Guard環境でキャプチャする際にクラシック・キャプチャ・モードのExtractをサポートします。
-
ALTARCHIVEDLOGFORMAT
string
[INSTANCE
instance
] [THREADID
id
]
-
Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
ソース・データベースのアーカイブ・ログ・フォーマットをオーバーライドする文字列を指定します。
Oracle RAC環境では、各ノード上で
ALTARCHIVEDLOGFORMAT
パラメータを使用します。Extractがログ・ストリームを区別できるようにするには、INSTANCE
またはTHREADID
オプションを使用します。1つのRACスレッドのデータベースから問い合されるデフォルトのログ・フォーマットは、Extractがログ・フォーマットを見つけられず、INSTANCE
またはTHREADID
で何も指定されていない場合に他のすべてのスレッドに対して想定されます。ALTARCHIVEDLOGFORMAT
を含むTRANLOGOPTIONS
文には、他のすべてのTRANLOGOPTIONS
オプションを含めることはできません。他のオプションを指定するには、別のTRANLOGOPTIONS
文を使用してください。-
string
-
Oracle Databaseの
LOG_ARCHIVE_FORMAT
パラメータと同じ指定子を受け入れます。Extractは、指定されるフォーマット指定子を使用してログ・ファイル名を導出します。例:arch_%T.arc
-
INSTANCE
instance
-
Oracle RACで使用します。
ALTARCHIVEDLOGFORMAT
を特定のOracleインスタンスに適用します。Extractは、データベース・カタログに対して、提供された入力を検証します。例:
TRANLOGOPTIONS ALTARCHIVEDLOGFORMAT & INSTANCE rac1 log_%t_%s_%r.arc
-
THREADID
id
-
Oracle RACで使用します。指定のログ・フォーマットを持つインスタンスのスレッド番号を指定します。
例:
TRANLOGOPTIONS ALTARCHIVEDLOGFORMAT & THREADID 2 log_%t_%s_%r.arc
-
-
ALWAYSONREADONLYROUTING
- SQL Serverに有効です
ALWAYSONREADONLYROUTING
パラメータを使用すると、SQL Server用のExtractが常にオン可用性グループ・リスナーに接続された場合に、読取り専用処理を使用可能な読取り用セカンダリにルーティングできます。
-
ALTARCHIVELOGDEST [PRIMARY] [INSTANCE
instance
]
[THREADID
id
]
path
-
Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
デフォルト以外の場所に存在するときに、Extractにアーカイブ・ログまたはバックアップOracleトランザクション・ログの場所を示します。Extractはまず指定された場所を確認し、次にデフォルトの場所を確認します。
-
path
-
代替ディレクトリのアーカイブ・ログの完全修飾パスを指定します。このディレクトリは、Oracle GoldenGateが実行されているノードにNFSマウントされている必要があります。このマウント・ポイントを
ALTARCHIVELOGDEST
に使用します。 -
PRIMARY
-
代替場所でログが見つからない場合に、Extractがデフォルトのログの場所を確認することを防ぎます。
ALTARCHIVELOGDEST
パスのみが確認されます。PRIMARY
は、アーカイブ・ログ専用(ALO)モードで実行しているExtractのデフォルトで、それ以外の場合にはオプションです。 -
INSTANCE
instance
-
指定した
ALTARCHIVELOGDEST
動作を特定のOracleインスタンスに適用します。RACでこのオプションを使用する場合は、各ノードにALTARCHIVELOGDEST
パラメータを指定する必要があります。 -
THREADID
id
-
指定された
ALTARCHIVELOGDEST
動作を特定のスレッド番号に適用します。 - 例
- 次の例では、Oracleアーカイブ・ログの場所を指定します。
TRANLOGOPTIONS ALTARCHIVELOGDEST /fs1/oradata/archive/log2
-
-
ALTLOGDEST
path | REMOTE
-
MySQLに有効です。
MySQLのログ索引ファイルの場所を指定します。Extractは、データベースのデフォルトの場所ではなく、この場所でログ・ファイルを探します。データベース構成にログの完全パス名が含まれていない場合、またはマシンに複数のMySQLがインストールされている場合に、
ALTLOGDEST
を使用できます。Extractではログ索引ファイルを読み取り、読取りが必要なバイナリ・ログ・ファイルが検索されます。ALTLOGDEST
を使用する場合、Extractでは、ログと索引は同じ場所にあるとみなされます。ディレクトリの完全パス名を指定します。Windowsでは、次の例のように、パスに空白が含まれる場合にパスを二重引用符で囲みます。
TRANLOGOPTIONS ALTLOGDEST "C:\Program Files\MySQL\MySQL Server 5.7\log\binlog.index"
Linuxでは次の形式を使用します。TRANLOGOPTIONS ALTLOGDEST "/mnt/rdbms/mysql/data/logs/binlog.index"
リモート・サーバーからキャプチャする場合や、リモート・キャプチャの場合は、リモート・サーバー上のインデックス・ファイルのパスのかわりに
REMOTE
オプションを指定するだけです。WindowsおよびLinuxの両方で、リモート・キャプチャの場合はExtractパラメータ・ファイルで次のように指定します。TRANLOGOPTIONS ALTLOGDEST REMOTE
REMOTE
オプションの使用方法の詳細は、「ロギング・パラメータの設定」を参照してください。 -
ASMUSER SYS@
ASM_instance
, ASMPASSWORD
password [
algorithm
ENCRYPTKEY {
key_name
| DEFAULT}]
-
Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
トランザクション・ログを読み取るASMインスタンスにログインするための資格証明を指定します。Oracle GoldenGate資格証明ストアが使用されていない場合に
ASMUSERALIAS
のかわりに使用できます。-
SYS@
ASM_instance
-
接続文字列のASMインスタンスを指定します。ユーザーは
SYS
である必要があります。 -
password
-
ENCRYPT PASSWORD
コマンドの結果からコピーした暗号化パスワードです。 -
algorithm
-
パスワードの暗号化に使用した暗号化アルゴリズムを、
AES128
、AES192
、AES256
またはBLOWFISH
の中から指定します。 -
ENCRYPTKEY
key_name
-
ENCKEYS
参照ファイル内のユーザー作成の暗号化キーの論理名を指定します。ENCRYPT PASSWORD
がKEYNAME
key_name
オプションとともに使用された場合に使用します。 -
ENCRYPTKEY DEFAULT
-
指定すると、Oracle GoldenGateでランダムなキーが使用されます。
ENCRYPT PASSWORD
がKEYNAME
DEFAULT
オプションとともに使用された場合に使用します。
ノート:
このパラメータは、標準のUSERID
パラメータのかわりには使用できません。ASM環境では、両方のパラメータが必要です。ASMUSER
は、ログを読み取るためにDBLOGREADER
オプションを使用している場合は不要です。 -
-
ASMUSERALIAS
alias
[DOMAIN
domain
]
-
Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
トランザクション・ログを読み取るASMインスタンスにログインするための資格証明を指定します。Oracle GoldenGate資格証明ストアが使用されている場合に
ASMUSER
のかわりに使用できます。-
alias
-
ASMインスタンスへのログインに使用されるログイン資格証明の別名を指定します。この資格証明は、Oracle GoldenGate資格証明ストアに存在する必要があります。使用する別名が不明な場合は、
INFO CREDENTIALSTORE
コマンドを発行して資格証明ストアの内容を調べることができます。 -
DOMAIN
domain
-
資格証明ストア内の指定した別名に割り当てるドメインを指定します。
ノート:
このパラメータは、標準のUSERIDALIAS
パラメータのかわりには使用できません。ASM環境では、両方のパラメータが必要です。ASMUSERALIAS
は、ログを読み取るためにDBLOGREADER
オプションを使用している場合は不要です。 -
- 例
- 次の例は、Oracle GoldenGate資格証明ストアのasmdomainドメインに別名asm1を指定することでASM資格証明を指定します。
TRANLOGOPTIONS ASMUSERALIAS asm1 DOMAIN asmdomain
-
ASYNCTRANSPROCESSING
buffer_size
-
Oracleの統合キャプチャ・モードのExtractに有効です。
統合キャプチャを非同期処理モードで実行するか、同期処理モードで実行するかを制御し、Extractが非同期モードの場合のバッファ・サイズを制御します。最小値は1、最大値は1024、デフォルト値は300です。
-
ASYNCTRANSPROCESSING
buffer_size
-
非同期トランザクション処理モードには、2つの制御スレッドがあります。
-
一方のスレッドは、論理変更レコード(LCR)をトランザクションにグループ化し、オブジェクトレベルのフィルタリングと部分ロールバック処理を行います。
-
他方のスレッドは、コミットされたトランザクションをフォーマットし、ユーザー指定の変換を実行してトレイル・ファイルに書き込みます。
トランザクション・バッファは、これらの2つのスレッド間のバッファで、あるスレッドから別のスレッドへの転送に使用されます。デフォルト・トランザクション・バッファ・サイズはコミット済トランザクション300件分ですが、キャッシュ・メモリーが不足している場合はOracle GoldenGateメモリー・マネージャによって下方に調整されます。
-
-
NOASYNCTRANSPROCESSING
-
非同期処理を無効にし、Extractを同期モードで動作させます。このモードでは、1つのスレッドですべての取得処理を行います。
-
-
BUFSIZE
size
-
DB2 LUW、DB2 z/OSおよびOracleに有効です。Oracle GoldenGate 19c (19.1.0)以降ではDB2 for iに有効です。
トランザクション・ログから読み取られるデータを格納するために割り当てられるバッファの最大サイズ(バイト)を制御します。
-
ExtractがファイルベースのREDOを処理しているOracleソースの場合、このパラメータは、バッファへの読取り操作の最大サイズ(バイト)も制御します。
-
ExtractがASM REDOを処理しているOracleソースの場合、
DBLOGREADERBUFSIZE
を指定したTRANLOGOPTIONS
で読取りサイズを制御します。どちらの場合も、バッファ・サイズはBUFSIZE
で制御します。このパラメータは、DBLOGREADERBUFSIZE
に設定されている値以上にする必要があります(使用しているかによります)。
値を大きくすると取得速度は向上しますが、Extractはより多くのメモリーを消費します。値を小さくすると、メモリーの使用量は減りますが、Extractはキャッシュ・サイズを超えるデータをディスクに保持する必要があるため、I/Oは増加します。
次に、有効範囲とデフォルト・サイズ(バイト)を示します。
Oracle:
-
最小: 8,192
-
最大: 10,000,000
デフォルトのバッファ・サイズはREDOデータのソースによって決定されます。
-
ファイルベースのREDOの場合、デフォルトは1000KB (1024000)です。
-
ASM REDOの場合、デフォルトは1000KB (1024000)です。
-
DBLOGREADER
REDOの場合、デフォルトは2MB (2097152)です。 -
統合キャプチャ・モードのExtractの場合、デフォルトは1000KB (1024000)です。
DB2 LUW:
-
最小: 8,192
-
最大: 10,000,000
-
デフォルト: 204,800
-
前述の値は、4096ページ・サイズの倍数である必要があります。指定された値がこの要件を満たさない場合、Extractは値を切り捨てて倍数にします。
DB2 z/OSおよびDB2 for i:
-
最小: 36KB (36864)
-
最大: 32MB (33554432)
-
デフォルト: 2MB (2097152)
-
前述の値は、4096ページ・サイズの倍数である必要があります。指定された値がこの要件を満たさない場合、Extractは値を切り捨てて倍数にします。
-
それぞれのExtractは、そのExtractが接続するDB2 z/OSシステム上のECSAの固定68KBを使用します。これはDB2 for iには適用されません。
-
-
CHECKPOINTRETENTIONTIME
days
-
Oracleの統合モードのExtractにのみ有効です。
パージされる前にExtractがチェックポイントを保持する日数を制御します。部分的な日数は、10進値を使用して指定されます。たとえば、8.25は8日と6時間を指定します。統合キャプチャ・モードのExtractのチェックポイントがパージされる場合、チェックポイントに対応するアーカイブ済REDOログ・ファイルのLogMinerデータ・ディクショナリ情報がパージされ、キャプチャ・プロセスの
first_scn
値は次のアーカイブ済REDOログの最初の変更に対応するSCN値にリセットされます。デフォルト値は7日、最小値は0.00001です。 -
CHECKTABLELEVELSUPPLOG
-
Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
Extractは、Oracle GoldenGateサプリメンタル・ログ・グループを作成するために
ADD TRANDATA
コマンドが発行されていない表を検出した場合にレポート・ファイルに警告を送信します。CHECKTABLELEVELSUPPLOG
では、表のユーザー定義ログ・グループ内のキー列が、ADD TRANDATA
コマンドで作成されたログ・グループのキー列と同じか、そのスーパーセットであるかどうかも検証されます。キー列がない場合、Extractは異常終了するか、欠落している列のフェッチを試行します。デフォルトでは、CHECKTABLELEVELSUPPLOG
検証は無効になります。 -
COMPLETEARCHIVEDLOGONLY | NOCOMPLETEARCHIVEDLOGONLY
-
Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
Extractのデフォルトのアーカイブ・ログ処理をオーバーライドします。このパラメータは、本番(ソース)アーカイブ・ログをセカンダリ・データベースにコピーし、データ・ソースとして使用するときに適用します。一部のOracleプログラムは、最初のバイトから最後のバイトまで順序どおりにアーカイブ・ログを構築せずに、たとえばまず最初の500MB、次に最後の500MB、そして最後に中間の1000MBをコピーする場合があります。Extractは、最初のバイトから読取りを開始した場合、バイト・シーケンスが中断する部分に到達したときに異常終了します。ファイル全体が書き込まれるまで待機させることにより、この問題を防止できます。
Extractは、ディスクへの書込みが完了する前にアーカイブ・ファイルの読取りを開始しますが、データのキャプチャを開始するかどうかは
COMPLETEARCHIVEDLOGONLY
とNOCOMPLETEARCHIVEDLOGONLY
のどちらが使用されているかによって決まります。COMPLETEARCHIVEDLOGONLY
は、ALO (アーカイブ・ログ専用)モードのデフォルト設定です。アーカイブ・ログが完全にディスクに書き込まれるのを待ってから、ExtractにREDOデータの処理を開始させます。通常モードでは、これを使用してデフォルトのNOCOMPLETEARCHIVEDLOGONLY
をオーバーライドします。NOCOMPLETEARCHIVEDLOGONLY
は、通常モードのデフォルト設定です。Extractは、アーカイブ・ログが使用可能になると、完全にディスクに書き込まれるのを待たずに、即座にアーカイブ・ログからのREDOデータの処理を開始します。ALOモードでは、これを使用してデフォルトのCOMPLETEARCHIVEDLOGONLY
をオーバーライドします。 -
COMPLETEARCHIVEDLOGTIMEOUT
seconds
-
Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
COMPLETEARCHIVEDLOGONLY
モードのExtractが、REDOログが完全にディスクに書き込まれたかどうかを検証できないときに、検証の再試行を待機する秒数を制御します。このオプションは、TRANLOGOPTIONS
のCOMPLETEARCHIVEDLOGONLY
オプションとともに使用します。デフォルトでは、このオプションは無効化されており、Extractはファイルがディスクに書き込まれたかどうかを検証できない場合、10秒後に異常終了します。検証では、最後のブロックからブロック・ヘッダーを読み取り、予測される順序番号と照合することにより、最後のブロックが書き込まれたかどうかを判断します。seconds
には、0よりも大きい任意の値を使用します。デフォルトは20です。 -
DB2APIRETRY number of retries
- ExtractがDB2のログ読取りAPI
db2ReadLog()
からエラーを受け取った場合、特定のエラーについてはAPIコールが再試行されます。この再試行の回数は、DB2APIRETRY
を使用して変更します。デフォルトの再試行回数は3に設定されています。APIが再試行されるSQLコードは、SQLCODE -30108
です。 -
DB2ZV11COMPATIBILITYMODE
-
DB2 z/OSのExtractに有効です。
Oracle GoldenGateを使用して一部の互換性モードのDB2 z/OSバージョン11から抽出すると、Extractプロセスで実際のデータベースのバージョンがプログラムによって決定されず、OGG-00551またはOGG-00804エラーが発生する場合があります。このオプションをExtractパラメータ・ファイルで使用して、正しいデータベース・バージョンを手動で設定します。
-
DBLOGREADER
-
Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
Extractは、Oracle 11.2.0.2およびそれ以降の11g R2バージョン時点で使用可能な新しいAPIを使用します。このAPIは、データベース・サーバーを使用してREDOおよびアーカイブ・ログにアクセスします。
DBLOGREADER
を使用して、通常のディスクおよびRAWディスク上にログをマイニングでき、Oracle ASMインスタンスに直接接続するかわりに使用できます。使用するデータベース・システムは、このAPIモジュールを含むライブラリを含み、かつ実行中である必要があります。この機能を使用するには、Extractデータベース・ユーザーはSELECT ANY TRANSACTION
権限を持っている必要があります。DBLOGREADER
を使用する場合、Extractは最大4MBの読取りサイズを使用できます。これは、DBLOGREADERBUFSIZE
オプションで制御されます。デフォルトのOCIバッファを使用するときの最大読取りサイズは、28672バイトです。バッファを大きくすると、REDO率が高い場合にExtractのパフォーマンスが向上する可能性があります。DBLOGREADER
をASMとともに使用する場合は、TRANLOGOPTIONS
のASMUSER
またはASMUSERALIAS
とASMPASSWORD
オプションを使用しないでください。このAPIは、USERID
またはUSERIDALIAS
パラメータで指定されたユーザーおよびパスワードを使用します。ASMでのOracle GoldenGateの使用の詳細は、『Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateの使用』のクラシック・キャプチャ・モードでのASMストアド・ログのマイニングに関する項を参照してください。 -
DBLOGREADERBUFSIZE
size
-
Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
ASMでトランザクション・ログの各読取り結果を保持する内部バッファへの読取り操作の最大サイズ(バイト)を制御します。値を大きくすると取得速度は向上しますが、Extractはより多くのメモリーを消費します。値を小さくすると、メモリーの使用量は減りますが、Extractはキャッシュ・サイズを超えるデータをディスクに保持する必要があるため、I/Oは増加します。
ソースASMインスタンスがOracle 11.2.0.2およびそれ以降の11g R2バージョンの場合は、
DBLOGREADERBUFSIZE
をDBLOGREADER
オプションとともに使用します。これらのリリースで新しいASM APIを使用すると、古いリリースの場合よりもパフォーマンスが向上します。次に、有効範囲とデフォルト・サイズ(バイト)を示します。
-
最小: REDOログの1ブロックのサイズ
-
最大: 4MB
AIXでは、最大バッファ・サイズが1048576の場合、この最大サイズを超えるバッファを読み取ろうとすると、エラーになります。
-
デフォルト: 2MB (2097152)
ほとんどのケースでは、デフォルト値で十分に機能するはずです。
BUFSIZE
オプションの値は、常に少なくともDBLOGREADERBUFSIZE
の値以上である必要があります。 -
-
DLFAILOVER_TIMEOUT seconds
-
Oracleの統合モードのExtractに有効です。
ロール・トランジション後にスタンバイ・データベースの復帰を許可するための、構成可能なタイムアウト(秒)を指定します。これは
HANDLEDLFAILOVER
と一緒に使用して、統合Extractがロール・トランジションの直後に起動できるようにします。タイムアウト期間の終了時にスタンバイ・データベースがまだ使用できない場合、Extractは終了します。デフォルトは300秒です。センチ秒またはミリ秒も使用できます。
-
DISABLESOFTEOFDELAY
-
OracleおよびDB2 LUWの統合モードまたはクラシック・モードのExtractにのみ有効です。
Extractパラメータ・ファイルで
DISABLESOFTEOFDELAY
を使用して、返すレコードがない状態でEOFステータスが報告されると、待機時間が有効になるように設定します。 -
[EXCLUDETAG
[tag
| NULL] | [EXCLUDETAG +]
-
Oracleの統合モードまたはクラシック・モードのExtractに有効です。
EXCLUDETAG
tag
では、指定したREDOログでタグ付けされた各レコードを無視するようにExtractプロセスに指示します。Oracle Databaseのすべてのリリースがタグ付けをサポートしているとはかぎりませんが、このパラメータにはデータベース・リリースの制限がありません。古いバージョンと比較すると、新しいトレイル・ファイルにはタグ・トークンが含まれ、古いトレイル・リーダーの問題は発生しません。EXCLUDETAG
+では、REDOログでタグ付けされた各レコードを無視するようにExtractプロセスに指示します。各レコードをタグ付けするには、Replicatパラメータ・ファイルで
SETTAG
オプションを指定してDBOPTIONS
パラメータを使用します。これらのパラメータを使用して、双方向構成のReplicatの個別のレコードのサイクル(ループバック)を防いだり、他のトランザクションの取得をフィルタリングします。デフォルトのSETTAG
値は00です。 - 例
- 次の例は、
EXCLUDETAG
を使用してタグ指定子を使用する方法です。TRANLOGOPTIONS EXCLUDETAG 00 TRANLOGOPTIONS EXCLUDETAG + TRANLOGOPTIONS EXCLUDETAG 0952
-
EXCLUDETRANS
transaction
-
Oracleの統合Extractに有効です。
Replicatデータベース・ユーザーまたは他の任意のユーザーのトランザクション名を指定し、Extractによるこれらのトランザクションの取得を防ぎます。双方向処理で、データベース間でのデータのループを防止するために使用します。
双方向同期の詳細は、『Oracle GoldenGateの管理』のアクティブ/アクティブ構成の概要に関する項を参照してください。
-
EXCLUDEUSER
user
-
DB2 LUW、DB2 for z/OS、DB2 for iおよびOracleに有効です。
GETREPLICATES
またはIGNOREREPLICATES
パラメータのルール適用対象となるトランザクションを特定するフィルタとして使用する、Replicatデータベース・ユーザーまたは他の任意のユーザーの名前を指定します。通常このオプションは、双方向またはカスケード処理構成で、除外または取得するReplicatトランザクションを特定するために使用します。ただしこのパラメータは、特定のビジネス・アプリケーションなど、その他のユーザーのトランザクションの特定にも使用できます。EXCLUDEUSER
とEXCLUDEUSERID
は、同一のパラメータ・ファイルで使用できます。どちらのパラメータでもワイルドカードは使用しないでください。ユーザー名は有効である必要があります。Oracle GoldenGateは、データベースに問い合せて関連するユーザーIDを取得し、この数値識別子をユーザー名にマップします。そのため、名前解決がデフォルトの
DYNAMICRESOLUTION
に設定されているときに、指定されたユーザーが削除および再作成された場合、EXCLUDEUSER
は有効のままです。名前解決がNODYNAMICRESOLUTION
に設定されているときに同一のトランザクションが実行されると、EXCLUDEUSER
が無効になるため、Extractを停止してから再起動してEXCLUDEUSER
を有効にする必要があります(「DYNAMICRESOLUTION | NODYNAMICRESOLUTION
」を参照)。-
z/OS上のDB2での考慮事項: z/OS上のDB2では、このユーザーは常にトランザクションのプライマリ許可IDで、通常はログオンした元のRACFユーザーのIDですが、トランザクション・プロセッサまたはDB2イグジットによって変更されているときは、別の許可IDの場合もあります。
-
Oracleでの考慮事項: OracleおよびDB2 LUWデータベースでは、複数の
EXCLUDEUSER
文を使用できます。指定されたすべてのユーザーは、GETREPLICATES
またはIGNOREREPLICATES
ルールの対象になるという意味で、Replicatユーザーと同一とみなされます。他のすべてのサポート対象データベースとは異なり、適切に操作するにはEXCLUDEUSER
にIGNOREAPPLOPS
パラメータを含める必要があります。EXLCUDEUSER
は、マルチテナント・ソース・データベースではサポートされません。
-
- 例
- 次のOracle例は、2人のユーザーを(1人は名前、1人はユーザーIDで)フィルタ処理します。これらのユーザーによって生成されたトランザクションは、
GETREPLICATES
またはIGNOREREPLICATES
ルールに従って処理され、新しいトランザクション・バッファ・サイズが指定されます。TRANLOGOPTIONS EXCLUDEUSER ggsrep, EXCLUDEUSERID 90, BUFSIZE 100000
-
EXCLUDEUSERID
Database_uid
-
OracleのExtractに有効です。
GETREPLICATES
またはIGNOREREPLICATES
パラメータのルール適用対象となるトランザクションを特定するフィルタとして使用する、Replicatデータベース・ユーザーまたは他の任意のユーザーのデータベース・ユーザーID (uid
)を指定します。このパラメータは、マルチテナントExtractでは無効です。そのかわりに、タグ付けとEXCLUDETAG
を使用してください。使用方法は
EXCLUDEUSER
と同じです。Oracle_uid
は、負でない整数で、最大値は2147483638です。ユーザーIDを取得するために問い合せることのできるシステムはいくつかあります。最も簡便なものはALL_USERS
ビューです。Oracle GoldenGateは、ユーザーIDを検証しません。指定したユーザーIDに関連付けられているユーザーが削除および再作成された場合、このユーザーには新しいユーザーIDが割り当てられるため、このユーザーにはEXCLUDEUSERID
は無効になります。 -
FAILOVERTARGETDESTID
n
-
OracleのExtractに有効です。
Oracle Data Guard構成でのOracle GoldenGate Extractプロセスの使用時は、GoldenGate Extractプロセスが、Oracle Data Guardスタンバイ・データベースに適用されているREDOの後ろに留まる必要があります。
FAILOVERTARGETDESTID
パラメータは、スタンバイ(つまり、Extractが後ろに留まる必要があるフェイルオーバー・ターゲット)を指し示すLOG_ARCHIVE_DEST_n
初期化パラメータを特定するために使用されます。このパラメータをHANDLEDLFAILOVER
とともに使用して、Oracle Data Guardスタンバイ・データベースの適用進捗に基づいてExtractでトレイル・データのその書込みをスロットルするかどうかを制御します。なお、Data Guard構成でファスト・スタート・フェイルオーバー(FSFO)が有効になっている場合、FAILOVERTARGETDESTID
は必要ありません。最小値は0、最大値は32、デフォルト値は0です。 - 例
-
TRANLOGOPTIONS FAILOVERTARGETDESTID
Extractパラメータの正しい値を判断するには、Extractによるデータ抽出元のデータベースに接続し、次のコマンドを発行します。SQL> show parameters log_archive_dest NAME TYPE VALUE ----------------------------------------------------------------------------- log_archive_dest_1 string location=USE_DB_RECOVERY_FILE_DEST, valid_for=(ALL_LOGFILES, ALL_ROLES) log_archive_dest_2 string service="ggs2d", ASYNC NOAFFIRM delay=0 optional compression =disable max_failure=0 max_connections=1 reopen=300 db_unique_name="GGS2D" net_timeout=30, valid_for=(online_logfile,all_roles)
-
FETCHLOBIFERROR
-
クラシック・キャプチャ・モードのOracleのExtractに有効です。
REDOログからのLOBキャプチャの結果が、不完全なデータなどのエラーになる場合、Extractのデフォルトの異常終了をオーバーライドします。REDOログからLOBを読み取る際にエラーが発生する場合、Extractに、データベースからLOBをフェッチさせます。
注意:
フェッチが発生する前に値が削除された場合、ExtractによってNULLがトレイルに書き込まれます。フェッチの前に値が更新された場合、Extractによって更新された値が書き込まれます。これらの不正確な動作を防ぐには、Extractレイテンシを低く維持するようにします。処理のパフォーマンスのチューニングおよびFETCHOPTIONSについては、Oracle GoldenGateの管理のOracle GoldenGateのパフォーマンスのチューニング のガイドラインを参照してください。「
FORCEFETCHLOB
」オプションも参照してください。 -
FETCHPARTIALLOB
-
Oracleの統合キャプチャ・モードのExtractに有効です。
このオプションは、異種ターゲットにレプリケートする場合、またはLOBイメージ全体が必要なその他の場合に使用します。REDOレコードからの部分的な変更オブジェクトを使用せずに、Extractに完全なLOBオブジェクトをフェッチさせます。デフォルトでは、データベース・ログマイニング・サーバーは、ソースLOBのすべてが更新されたか一部が更新されたかに応じて、LOBの全体または一部をExtractに送信します。LOBのスナップショットが確実に正しいものになるように、Oracle Flashback機能を表に対して有効にし、Extractが使用するように構成する必要があります。Extractの
FETCHOPTIONS
パラメータはフェッチを制御し、USESNAPSHOT
(NOUSESNAPSHOT
がない場合のデフォルト)に設定する必要があります。Flashbackスナップショットがない場合、Extractは表からLOBをフェッチしますが、REDOレコードが生成された時点とは異なるイメージである可能性があります。 -
FETCHINLINESFLOB
-
クラシックExtractでこのオプションを使用して、LOBの暗号化、圧縮、重複解除が行われていない場合でも、インライン
SECUREFILE
LOBに対してフェッチを強制します。FETCHINLINESFLOB
の後で予期される値はありません。 -
FETCHPARTIALXML
-
統合キャプチャ・モードのOracleのExtractに有効です。
このオプションは、異種ターゲットにレプリケートする場合、またはLOBイメージ全体が必要なその他の場合に使用します。REDOレコードからの部分的な変更イメージを使用せずに、Extractに完全なXMLドキュメントをフェッチさせます。デフォルトでは、データベース・ログマイニング・サーバーは、ソースXMLのすべてが更新されたか一部が更新されたかに応じて、XMLドキュメントの全体または一部をExtractに送信します。XMLのスナップショットが確実に正しいものになるように、Oracle Flashback機能を表に対して有効にし、Extractが使用するように構成する必要があります。Extractの
FETCHOPTIONS
パラメータはフェッチを制御し、USESNAPSHOT
(NOUSESNAPSHOT
がない場合のデフォルト)に設定する必要があります。Flashbackスナップショットがない場合、Extractは表からXMLドキュメントをフェッチしますが、REDOレコードが生成された時点とは異なるイメージである可能性があります。 -
FILTERTABLE
table
-
MySQL、PostgreSQLおよびSQL ServerのExtractに有効です。
このオプションを使用して、フィルタリングのソース・トランザクションを識別します。ソース・トランザクションに、指定された
FILTERTABLE
の操作が含まれている場合、そのトランザクションはレプリケートされたトランザクションとして識別されます。トランザクション・フィルタリングは、GETREPLICATES
/IGNOREREPLICATES
およびGETAPPLOPS
/IGNOREAPPLOPS
パラメータに基づきます。デフォルトはIGNOREREPLICATES
であるため、フィルタ表では、レプリケートされたすべてのトランザクションがデフォルトで無視されます。このオプションを使用すると、ターゲットReplicatで使用されるチェックポイント表の完全修飾名としてFILTERTABLE
を指定することによって、Oracle GoldenGateの双方向構成でのデータのループを回避できます。Replicatがチェックポイント表を使用する場合、適用する各トランザクションの最後にリカバリ・レコードをチェックポイント表に書き込みます。Replicatによって適用されたすべてのトランザクションにチェックポイント表への更新が含まれていると、Extractは、Replicatによって適用されたトランザクション全体を無視して、データのループを防止します。
チェックポイント表の作成の詳細は、『Oracle GoldenGateの管理』のチェックポイント表の作成に関する項を参照してください。
PostgreSQLおよびSQL Serverの場合は、チェックポイント表の
TRANDATA
が追加されていることを確認します。このオプションは、レプリケートされたトランザクションの識別に使用できる単一のチェックポイント表がないため、パラレルReplicatではサポートされていません。 -
FORCEFETCHLOB
-
Oracleのクラシックおよび統合キャプチャ・モードのExtractに有効です。
REDOログからLOBデータを取得するデフォルトの動作をオーバーライドします。デフォルトでは、データベースからLOBをフェッチさせます。
注意:
フェッチが発生する前に値が削除された場合、ExtractによってNULLがトレイルに書き込まれます。フェッチの前に値が更新された場合、Extractによって更新された値が書き込まれます。これらの不正を回避するには、Extractのレイテンシを少なくしてください。Oracle GoldenGateドキュメントにプロセスのパフォーマンス・チューニングのガイドラインが記載されています。また、フェッチ・オプションの設定方法の詳細は、『Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateの使用』の表とDDLからのフェッチ間の相互作用に関する項を参照してください。 -
GETCTASDML | NOGETCTASDML
-
CREATE TABLE AS SELECT (CTAS)機能を有効にします。
GETCTASDML
が有効な場合、CTAS DMLはLogMinerから送信され、ターゲットでレプリケートされます。このオプションはデフォルトでは有効になります。CTAS DDLの実行はターゲットで抑止されます。このパラメータは、DDLメタデータ・トリガーの使用中は有効にできません。CTAS機能を有効にして生成されるトレイル・ファイルは、12.1.2.1.0未満のバージョンのReplicatでは使用できません。GETCTASDML
では、CTASでCTASの挿入をリプレイできるため、レプリケーション中にOIDを保持できます。このパラメータは、統合ディクショナリでのみサポートされるため、トレイルを使用するには、ダウンストリームReplicatが12.1.2.1以上である必要があり、そうでないと、相違が生じる場合があります。 -
HANDLEDLFAILOVER
-
Oracleの統合Extractのみに有効です。
ファスト・スタート・フェイルオーバー・スタンバイ・データベースの適用進捗に基づいて、Extractがトレイル・データの書込みを抑制するかどうかを制御します。この目的は、データ損失のフェイルオーバーに対してExtractを安全に保つことです。Data Guard構成でのデータ損失に対してこれを使用しファスト・スタート・フェイルオーバー(FSFO)を使用しない場合は、ロール・トランジション後に、
FAILOVERTARGETDESTID
Extractパラメータを設定して、スタンバイを接続できる場所にアーカイブ・ログの宛先をID指定する必要があります。 -
IFILOCKSECONDS SECONDS
-
DB2 z/OSに有効です
ExtractでIFCID 0306のコールによってデータベースに保持されている暗黙ロックを保持する間隔を、秒単位で設定します。このロックは、
REORGS
などの特定のデータベース操作を実行できるかどうかに影響する可能性があります。デフォルト値は20秒であり、最小値と最大値はそれぞれ1秒と300秒です。ノート:
IFILOCKSECONDS
パラメータが長期間に設定されている場合、ExtractのIFIコールによる内部ロックが原因で、REORGS
などのその他のデータベース操作が影響を受ける可能性があります。そのため、Extractに関してロック競合が発生した場合は、操作のロック・タイムアウトをIFILOCKSECONDS
パラメータの値より長い期間に設定するか、Extractを停止します。 -
IGNOREDATACAPTURECHANGES | NOIGNOREDATACAPTURECHANGES
-
DB2 LUWに有効です
DATA CAPTURE CHANGES
が設定されていない表をExtractがキャプチャするかどうかを制御します。IGNOREDATACAPTURECHANGES
は、DATA CAPTURE CHANGES
が設定されていない表を無視します。表がワイルドカードで指定されている場合に、変更取得セットが含まれている表の処理を継続するために使用します。スキップされた表に対する警告がエラー・ログに発行されます。デフォルトはNOIGNOREDATACAPTURECHANGES
です。 -
IGNOREDIRECTLOADINSERTS
-
Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
ExtractにすべてのOracleダイレクト・ロード
INSERT
を無視させます。デフォルトの動作(このパラメータなし)では、Oracleダイレクト・ロードINSERT
を取得します。このオプションは、Oracle 10g以上のログと互換性があるOracleログに適用されます。 -
INCLUDEREGIONID | INCLUDEREGIONIDWITHOFFSET
-
Oracleのどちらのキャプチャ・モードのExtractにも有効です。
これらのオプションは、
TZR
(US/Pacific
などのタイムゾーン・リージョンを表す)として指定されたOracleデータ型TIMESTAMP WITH TIME ZONE
をサポートします。デフォルトでは、Extractは、タイムゾーン・リージョンが含まれる場合、TIMESTAMP WITH TIME ZONE
で異常終了します。これらのオプションにより、ターゲット・データベース・タイプに基づいて、このタイムスタンプを処理できます。ソースのデータ型が
TIMESTAMP
で、リージョンIDマッピング・トークンがあることが検出された場合、Extractは次のようにタイムスタンプを適用します。-
ターゲットのOracleリリースでサポートされている場合、
TIMESTAMP WITH TIME ZONE
とTZR
が適用されます。 -
異種データベース、または、
TIMESTAMP WITH TIME ZONE
とTZR
をサポートしていない以前のリリースのOracleには、タイムスタンプとUTCオフセットが適用されます。
-
INCLUDEREGIONID
-
Oracle統合Extractにのみ有効です。
INCLUDEREGIONID
は、Oracle GoldenGate 19c (19.1.0)では非推奨です。Oracle GoldenGate 19c (19.1.0)以降では、リージョンIDデータを持つTIMESTAMP WITH TIME ZONE
が、初期ロードなどにデフォルトで含まれています。Oracleソースから、同じリリース以降のOracleターゲットにレプリケートする場合に使用します。
INCLUDEREGIONID
を指定すると、Extractは、列索引と2バイトのTMZ値
をタイムゾーン・マッピング・トークンとして追加し、それをYYYY-MM-DD HH:MI.SS.FFFFFF +00:00
のUTCフォーマットでトレイルに出力します。 -
INCLUDEREGIONIDWITHOFFSET
-
Oracle統合Extractにのみ有効です。
このオプションは、リージョンIDを時間および分のオフセット値(+06:00など)に変換するために使用します。このオプションが指定されていない場合、タイムスタンプは常にUTCでトレイル・ファイルに書き込まれ、タイムゾーンは常に+00:00となります。
タイム・ゾーン値をUTCではなく時間および分で保存する必要がある場合は、このオプションを使用できます。
次の場合は、TIMEZONE値を時間および分のオフセットで保持するために、このオプションが強制的にオンになります。-
古いトレイル・ファイル形式(ReplicatでリージョンIDがサポートされていないため)。
-
XML
、TEXT
およびSQL
形式(リージョンIDをサポートしていないため)。
-
-
-
LOB_CHUNK_SIZE
-
SQL Server、PostgreSQLに有効です。
非常に大きいLOBデータ・サイズの場合、
LOB_CHUNK_SIZE
をデフォルトの4000バイトから最大65535バイトまで調整できるため、フェッチ・サイズを大きくして、LOB全体をフェッチするために必要なトリップ回数を削減できます例:
TRANLOGOPTIONS LOB_CHUNK_SIZE 8000
(PostgreSQL)
COM
にプッシュするために使用されるLOB
(CLOB
/BLOB
)データのチャンク・サイズを指定します。単位はバイトです。最小および最大のlob_chunk_size
値は、4000から65535バイトの間です。 -
INTEGRATEDPARAMS (
parameter
value
[, ...])
-
Oracle StandardまたはEnterprise Edition 12c以降の統合キャプチャ・モードのExtractに有効です。
Extractが統合キャプチャ・モードの場合、パラメータと値をOracle Databaseログマイニング・サーバーに渡します。入力は次のように
parameter value
の形式である必要があります。TRANLOGOPTIONS INTEGRATEDPARAMS (downsream_real_time_mine Y)
有効な
parameter
指定とその値は次のとおりです。-
max_sga_size
-
データベース・ログマイニング・サーバーによって使用されるSGAメモリーの量を指定します。正の整数をMB単位で指定できます。
streams_pool_size
が1GBより大きい場合、デフォルトは1GBです。それ以外の場合、streams_pool_size
の75%がデフォルトになります。 -
parallelism
-
データベース・ログマイニング・サーバーをサポートしているプロセスの数を指定します。正の整数を指定できます。デフォルトは2です。
-
downstream_real_time_mine
-
統合キャプチャがダウンストリーム・マイニング・データベースをリアルタイム・モードでマイニングするかどうかを指定します。値
Y
では、リアルタイムの取得を指定し、スタンバイREDOログがダウンストリーム・マイニング・データベースで構成されている必要があります。値N
は、ダウンストリーム・マイニング・データベースに転送されたアーカイブ・ログから取得することを指定します。デフォルトはN
です。 -
enable_procedural_replication
-
キャプチャでのプロシージャ・レプリケーションを有効にします。プロシージャ・レプリケーションはデフォルトでは無効です。値
Y
でプロシージャ・レプリケーションが有効になります。このオプションをいったんExtractでオンにすると、そのままになります。このパラメータ値を元に戻すことはできません。
-
-
LOGRETENTION [ENABLED [DAYS
n
] | SR | DISABLED]
-
Oracle Enterprise Editionのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
Extractがリカバリに必要とするログ・ファイルをOracle Recovery Manager (RMAN)が保持するかどうかを指定します。
REGISTER EXTRACT
コマンドを使用している場合、現在のデータベースSCNに基づいて、コマンドが発行された時点からログを保持します。ログは、手動で削除するまで保持されます。このパラメータは、データベース自体の中のRMANを有効化または無効化しません。LOGRETENTION
に関するその他の情報:-
Oracleフラッシュ・リカバリ記憶域がいっぱいの場合、Extractで必要とされていても、RMANによってアーカイブ・ログがパージされます。この制限は、Extract (および他のOracleレプリケーション・コンポーネント)の要件がデータベースへのREDOの可用性を妨げないようにするために存在します。
-
Extractに割り当てられていて、
USERID
またはUSERIDALIAS
パラメータで指定されているデータベース・ユーザーは、DBLOGIN
パラメータに必要な権限と同じ権限を持っている必要があります。
ノート:
Oracle RACでRMANログ保存をサポートするには、Extractグループを追加する前にBUGFIX 11879974で提供されているデータベース・パッチをダウンロードおよびインストールする必要があります。-
ENABLED
[DAYS
n
]
-
ログ保持機能を有効化します。OracleデータベースのExtractがアーカイブ・ログ専用(ALO)モードの場合を除いて、これはデフォルトです。
REGISTER EXTRACT
コマンドをLOGRETENTION
オプションとともに使用して、Extractをデータベースに登録する必要があります。デフォルトでは、
ENABLED
はBounded RecoveryチェックポイントのSCNを適用し、そのポイントまで(そのポイントも含む)のログを保持します。このチェックポイントは、オープンしている最も古いnon-persistedトランザクションのログ・ファイルを表します。Bounded Recoveryの問題が永続データに影響する場合、オープンしている最も古いトランザクションを再処理するのに必要なログが使用できる必要があります。DAYS
オプションを使用すると、特定の日数(1から365までの整数)の間、ログを保持できます。DAYS
のデフォルトは7日間です。より保守的にするには、かわりに
SR
オプションを使用できます。Bounded Recovery機能の詳細は、BRを参照してください。 -
SR
-
ログ保持機能を有効化しますが、Extractが標準(通常)リカバリ・モードに戻るのに必要なログのSCNまで(そのSCNも含む)のログを保持します。標準モードでは、Extractは、メモリーにあったオープンしている最も古いトランザクションを含むログにアクセスする必要があります。
SR
を使用することは、Bounded Recoveryモード(デフォルト)で保持されるログより多いログを保持する保守的な方法ですが、Bounded Recoveryが失敗した場合にデータの可用性を確認します。REGISTER EXTRACT
コマンドをLOGRETENTION
オプションとともに使用して、Extractをデータベースに登録する必要があります。 -
DISABLED
-
ログ保持機能を無効化します。OracleソースのExtractがアーカイブ・ログ専用(ALO)モードで動作している場合、これはデフォルト設定ですが、必要に応じてオーバーライドできます。
REGISTER EXTRACT
コマンドを使用してExtractを登録した場合は、ログ保持の無効化後にUNREGISTER EXTRACT
コマンドを使用して関連するExtractグループをデータベースから登録解除します。
-
-
LOGSOURCE
platform
, [PATHMAP
path]
-
Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
REDOログまたはアーカイブ・ログ、またはその両方が、データベースをホストしているプラットフォーム以外のプラットフォームに保持されているときに、そのオペレーティング・システムおよびパス名(オプション)を指定します。
LOGSOURCE
を使用するときは、TRANLOGOPTIONS
文全体を1行にまとめてください。アンパサンド(&)行終了文字を使用して行を複数に分割しないでください。-
platform
-
REDOまたはアーカイブ・ログをホストするプラットフォームを指定します。有効な値は次のとおりです。
-
AIX
-
HPUX
-
LINUX
-
MVS
-
SOLARIS
-
VMS
-
WINDOWS
-
S390
正しいデータ位置を保持するために、指定した
platform
とExtractを実行するプラットフォームは、エンディアン・オーダーとビット幅(32ビット、64ビットなど)が同一である必要があります。次に互換性のあるエンディアン・プラットフォームを示します。-
ビッグ・エンディアン: AIX、HPUX、MVS、SOLARIS、S290
-
リトル・エンディアン: LINUX、VMS、WINDOWS
たとえば、ExtractをHP-UXで実行している場合、
LOGSOURCE
platform
をAIX
に設定すると有効ですが、LINUX
は無効です。 -
-
PATHMAP
path
-
ログへのパスを指定します。
- 例
- 次に、データベースをホストするプラットフォームと別のプラットフォーム上にあるトランザクション・ログを処理する方法を示します。この文は、このドキュメントのスペースの制約によって、複数の行にまたがっています。
TRANLOGOPTIONS, LOGSOURCE VMS, PATHMAP DKA200:[RDBMS.ORACLE.ORA9201I.64.ADMIN.GGS.ARCH] /net/deltan/uservol1/RDBMS.DIR/ORACLE.DIR/ORA9201I.DIR/ 64.DIR/admin.DIR/ggs.DIR/ARCH.dir PATHMAP DKA200:[RDBMS.ORACLE.ORA9201I.64.ORADATA.GGS] /net/deltan/uservol1/rdbms.dir/oracle.dir/ora9201I.DIR/ 64.dir/oradata.dir/ggs.dir
-
-
[MANAGESECONDARYTRUNCATIONPOINT | NOMANAGESECONDARYTRUNCATIONPOINT ]
-
PostgreSQLに有効です。
先行書込みログの切捨てを有効にするか無効にするかを制御するために使用します。
TRANLOGOPTIONS NOMANAGESECONDARYTRUNCATIONPOINT
の使用時には注意が必要です。PostgreSQLログの切捨てが発生しなくなり、先行書込みログのサイズが大きくなるにつれてディスク領域も大きくなるためです。
-
MAXWARNEOF
seconds
-
Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
警告メッセージを生成するまで、Extractが新しいログ・ファイルを待機する秒数を指定します。Extractは、特定の順序番号に対して警告メッセージを1つのみ生成します。
MAXWARNEOF
を指定しない場合、Extractはデフォルトで1時間待機します。値0を指定すると、Extractが待機した時間にかかわらず、警告メッセージは生成されません。最小値は0、デフォルト値は3600です。 -
MAXAUTOCMTTRANSSIZE (range, default)
-
DB2 for iにのみ有効です。
自動コミット・トランザクションの最大サイズの範囲を指定します。
DB2 for iの自動コミット・レコード(ジャーナル・エントリのCCIDが0と等しいもの)には、ジャーナル内のコミット・レコードがありません。そのため、Oracle GoldenGateでは、そうしたレコードを証跡に含めるために暗黙的なトランザクションを作成する必要があります。デフォルトでは単一のトランザクションに単一のレコードを含めることができます。この場合は、IO時間がトランザクションのコミットに基づいているため、レコードごとに示されるIO時間の精度が維持されます。
このパラメータでは、暗黙的に作成されるトランザクションに含めるレコードの最大数を設定しますが、最大値に到達する前にジャーナル内で別のタイプのエントリが見つかった場合は、その数が少なくなることがあります。この動作によって、明示的にコミットされたレコードに属するレコードでチェックポイントが重複する問題を回避します。
このパラメータの値を1 (デフォルト値)に設定すると、潜在的にExtractのスループットが低下しますが、自動コミットされるレコード(ジャーナル・エントリのCCIDが0)の証跡で各レコードの正確なIO時間が示されます。このパラメータの値は、これらのレコードのトランザクションがメモリーにキャッシュされる可能性のある最大サイズにも影響します。この値を小さい値に設定すると、Extractが暗黙的なトランザクションごとにエントリの最大数を格納できる場合は、トランザクション・メモリーが少なくなります。定義により、そのような暗黙的なトランザクションは常に1つのみ存在できます。これは、その他のトランザクション・レコードでは、すでにメモリー内に存在する暗黙的なトランザクションに含まれるレコードの証跡への即時コミットが発生するためです。
デフォルトの範囲は1から10000です。デフォルト値は1です。
-
MINEFROMACTIVEDG
-
Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
ExtractでREDOをActive Data Guardインスタンスからマイニングできるように指定します。このパラメータがないと、Extractは異常終了してエラーになります。Oracle Data Guard環境でキャプチャする際にクラシック・キャプチャ・モードのExtractをサポートします。
MINEFROMACTIVEDG
はDBLOGREADER
をサポートせず、ASMストレージでのREDOログの読取りについてASMUSER
のみをサポートします。 -
MININGUSER {/ |
user
} [, MININGPASSWORD
password]
-
[
algorithm
ENCRYPTKEY {
key_name
| DEFAULT}] [SYSDBA]]
-
Oracleの統合キャプチャ・モードのExtractに有効です。
ログマイニング・サーバーとやり取りするダウンストリームOracleマイニング・データベースにログインするための、Extractのログイン資格証明を指定します。Oracle GoldenGate資格証明ストアが使用されていない場合に
MININGUSERALIAS
オプションのかわりに使用できます。ユーザーは、次を満たす必要があります。
-
dbms_goldengate_auth.grant_admin_privilege
で付与される権限を持っている。 -
この
MININGUSERALIAS
に関連付けられているExtractグループに、MININGDBLOGIN
またはMININGDBLOGINALIAS
およびREGISTER EXTRACT
またはUNREGISTER EXTRACT
コマンドを発行するユーザーである。 -
Extractが統合キャプチャ・モードである間は変更されない。
-
/
-
データベース・ユーザー・ログインではなく、Oracle用のオペレーティングシステム・ログインを使用するようにOracle GoldenGateに指示します。この引数は、データベースによってオペレーティングシステム・レベルでの認証が許可されている場合にのみ使用します。データベースレベルの認証をバイパスすることにより、アプリケーションのパスワードが頻繁に変更される場合に、Oracle GoldenGateパラメータ・ファイルを更新する必要がなくなります。
このオプションを使用するには、Oracle
OS_AUTHENT_PREFIX
初期化パラメータの値との関連で、正しいユーザー名がデータベースに存在している必要があります。OS_AUTHENT_PREFIX
で指定されている値は、ユーザーのオペレーティング・システム・アカウント名の先頭に追加され、データベース名と比較されます。この2つの名前は一致する必要があります。OS_AUTHENT_PREFIX
が' '
(NULL文字列)に設定されている場合は、ユーザー名をIDENTIFIED EXTERNALLY
として作成する必要があります。たとえば、OSユーザー名がogg
の場合は、次のようにしてデータベース・ユーザーを作成します。CREATE USER ogg IDENTIFIED EXTERNALLY;
OS_AUTHENT_PREFIX
がOPS$
または別の文字列に設定されている場合は、ユーザー名は次のフォーマットで作成する必要があります。OS_AUTHENT_PREFIX_value OS_user_name
たとえば、OSユーザー名が
ogg
の場合は、次のようにしてデータベース・ユーザーを作成します。CREATE USER ops$ogg IDENTIFIED BY oggpassword;
-
user
-
マイニング・データベース・ユーザー名またはSQL*Net接続文字列を指定します。
-
password
-
ユーザーのパスワードです。データベース・ユーザーのパスワードを指定するためにデータベース認証が必要な場合に使用します。パスワードが
ENCRYPT PASSWORD
コマンドによって暗号化されている場合は、暗号化されたパスワードを指定します。それ以外の場合は、クリアテキストのパスワードを使用します。パスワードに大/小文字の区別がある場合は、そのように入力してください。ユーザーIDまたはパスワードのいずれかが変更されると、必要に応じて、パスワードの再暗号化など、Oracle GoldenGateパラメータ・ファイルの変更を行う必要があります。 -
algorithm
-
ENCRYPT PASSWORD
でパスワードの暗号化に使用した暗号化アルゴリズムを指定します。次のいずれかになります。AES128 AES192 AES256 BLOWFISH
-
ENCRYPTKEY {
key_name
| DEFAULT}
-
ENCRYPT PASSWORD
で指定した暗号化キーを指定します。-
ENCRYPTKEY
key_name
は、ENCKEYS
参照ファイル内のユーザー作成の暗号化キーの論理名を指定します。ENCRYPT PASSWORD
がKEYNAME
key_name
オプションとともに使用された場合に使用します。 -
ENCRYPTKEY DEFAULT
を指定すると、Oracle GoldenGateでランダムなキーが使用されます。ENCRYPT PASSWORD
がKEYNAME DEFAULT
オプションとともに使用された場合に使用します。
-
-
SYSDBA
-
ユーザーが
sysdba
としてログインするように指定します。
-
-
MINEFROMSNAPSHOTSTBY | NOMINEFROMSNAPSHOTSTBY
-
OracleのClassic Extractに有効です。
スナップショット・スタンバイ・データベースによってアーカイブされたREDOからOracle GoldenGateがキャプチャできるかどうかを制御します。
MINEFROMSNAPSHOTSTBY
を使用すると、クラシック・キャプチャ・モードまたは統合キャプチャ・モードで、Extractをアップストリーム構成でスナップショット・スタンバイに対して実行できますが、スナップショット・スタンバイ・データベースは、そのREDOログを別のデータベースに転送しないため、ダウンストリーム構成での実行はサポートされていません。デフォルトは
NOMINEFROMSNAPSHOTSTBY
であり、Extractはスナップショットであるデータベースから取得できません。Extractを物理スタンバイ・データベースに対して実行できず、そのソース・スナップショット・データベースを物理データベースに変更するとExtractは異常終了します。 -
MININGUSERALIAS
alias
-
Oracleの統合キャプチャ・モードのExtractに有効です。
ログマイニング・サーバーとやり取りするダウンストリームOracleマイニング・データベースにログインするためにExtractが使用するログイン資格証明の別名を指定します。Oracle GoldenGate資格証明ストアが使用されている場合に
MININGUSER
のかわりに使用できます。この別名は、次を満たす必要があります。
-
ローカルOracle GoldenGate資格証明ストアに格納されているデータベース・ユーザー・ログイン資格証明に関連付けられている。このユーザーは、
dbms_goldengate_auth.grant_admin_privilege
で付与された権限を持っている必要があります。 -
この
MININGUSERALIAS
に関連付けられているExtractグループのMININGDBLOGIN
またはMININGDBLOGINALIAS
およびREGISTER EXTRACT
またはUNREGISTER EXTRACT
コマンドを発行するユーザーである。
この別名とユーザーは、Extractが統合キャプチャ・モードである間は変更しないでください。
-
-
MIXEDENDIAN [ON|OFF]
- Oracle GoldenGateプライマリExtractと使用のDB2 LUWで有効
DB2 LUWのためのOracle GoldenGate Extractは、データベースとOracle GoldenGateが異なるバイト・オーダーのサーバーで稼働している状況でのクロスエンディアン・キャプチャをサポートしています。DB2 LUW データベース・バージョン10.5以上では、自動的にバイト・オーダーが検出されます。DB2 LUW 10.5の自動検出を無効にする必要がある場合は、このパラメータを指定することで上書きできます。バージョン10.1の場合は、クロスエンディアン・キャプチャのためにExtractパラメータ・ファイルでこのパラメータを使用する必要があります。デフォルトでは、バージョン10.1用の値は
OFF
に設定されています。構文:
TRANLOGOPTIONS MIXEDENDIAN [ON|OFF]
ON
: この設定の場合、ExtractはデータベースとOracle GoldenGateが異なるバイト・オーダーのサーバーで稼働していて、必要なバイト反転変換が実行されると見なします。OFF
: この設定の場合、ExtractはデータベースとOracle GoldenGateが同じバイト・オーダーのサーバーで稼働していて、バイト・オーダーの反転変換が実行されないと見なします。 -
MANAGECDCCLEANUP | NOMANAGECDCCLENUP
-
SQL Serverに有効です。
SQL Server表でサプリメンタル・ロギングを有効にする場合は、データベースの記憶域をクリアするために、CDCステージング表およびその他のCDCシステム表のデータを定期的にパージする必要があります。
デフォルトでは、Extractの開始時に
MANAGECDCCLEANUP
は有効化されており、Extractに対してOracle GoldenGate CDCクリーン・アップ・ジョブの存在をチェックするように指示します。このアプローチをお薦めします。Oracle GoldenGateのCDCクリーン・アップ・ジョブをインストールするには、ogg_cdc_cleanup_setup.bat
プログラムを使用します。NOMANAGECDCCLEANUP
オプションは、ExtractにOracle GoldenGate CDCクリーン・アップ・ジョブの存在をチェックしないよう指示します。これは本番環境にはお薦めしませんが、Oracle GoldenGateのCDCクリーン・アップ・ジョブを作成することなくExtractをテストするために使用できます。 -
NOFLUSH
-
DB2 z/OSに有効です。
ログ・バッファのフラッシュを防止します。
-
PATHMAP
NFS_mount_point log_path
-
Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
REDOログおよびアーカイブ・ログが、データベースをホストしているシステム以外のシステムに保持されているときに、その場所を指定します。複数の
PATHMAP
文を使用できます。PATHMAP
を使用するときは、TRANLOGOPTIONS
文全体を1行にまとめてください。アンパサンド(&
)行終了文字を使用して行を複数に分割しないでください。PATHMAP
は、このシステムがデータベースをホストしているシステムとは異なるプラットフォームの場合に、LOGSOURCE
オプションとともに使用できます。 -
PREPAREFORUPGRADETOIE
|NOPREPAREFORUPGRADETOIE
-
Oracle用のOracle RACでクラシックExtractから統合Extractにアップグレードする場合に有効です。
Oracle RACでクラシックExtractから統合Extractにアップグレードする場合は、アップグレード対象のクラシックExtractを停止する前に
PREPAREFORUPGRADETOIE
オプションを設定し、アップグレードを続行する前に、パラメータが有効になっていることを示すレポート・ファイルの情報メッセージが表示されるまで待機する必要があります。 -
PERFORMANCEPROFILE HIGH|MEDIUM|LOW_RES
- 統合キャプチャ・モードのExtractに有効です。
-
PURGEORPHANEDTRANSACTIONS | NOPURGEORPHANEDTRANSACTIONS
-
Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
Oracle RACノードに障害が発生し、Extractがロールバックを取得できないときに発生する孤立トランザクションのパージを制御します。
-
QUERYTIMEOUT number
-
SQL Serverに有効です。
SQL Serverへの問合せで、タイムアウト・エラー・メッセージを報告するまでに結果を待機する時間を指定します。このオプションは整数値を使用して秒数を表します。デフォルトの問合せタイムアウト値は300秒(5分)です。最小値は0秒です(無限タイムアウト)。最大値は2147483645秒です。
次の例では、SQL Serverがタイムアウトまでに結果を60秒待つように指示しています。
TRANLOGOPTIONS QUERYTIMEOUT 60
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QUERYRETRYCOUNT
number
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MySQLおよびSQL ServerのExtractに有効です。
結果セットがタイムアウトした場合に、Extractで使用されるCDCストアド・プロシージャへのコールを再試行する回数を指定します。
QUERYRETRYCOUNT
を指定すると、再試行が複数回行われます。すべての再試行が失敗すると、Extractは通常の接続タイムアウト・エラー・メッセージを示して異常終了します。デフォルトでは、再試行が1回行われた後、プロセスが異常終了します。最小設定値(0)は無限です。最大値は1000です。デフォルトは1です。
MySQLの場合、最小およびデフォルト設定は50で、最大は1000です。無限値はありません。
QUERYRETRYCOUNT
を最小値未満に設定しようとすると、エラーまたは警告がない場合は無視されます。次の例では、ExtractによってCDCストアド・プロシージャのコールが4回試行されます。
TRANLOGOPTIONS QUERYRETRYCOUNT 4
次の例では、ExtractによってCDCストアド・プロシージャのコールが100回試行されます。TRANLOGOPTIONS QUERYRETRYCOUNT 100
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READQUEUESIZE
size
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MySQLに有効です。
トランザクション・データの内部キューのサイズをバイト単位で指定します。これによりパフォーマンスが向上します。有効な値は、3から1500までの整数です。デフォルトは256バイトです。高い値に調整する前に、デフォルトから開始して、パフォーマンスを評価してください。
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REDO_TRANSPORT_LAG_THRESHOLD seconds
- ダウンストリーム・マイニング・モードの統合Extractに有効です。
REDOログが転送されるときに、ソース・データベースとターゲット・データベース間のネットワーク・レイテンシをモニタリングします。レイテンシが指定されたしきい値を超えると、レポート・ファイルに警告が表示され、ラグが通常レベルまで減少すると後続の情報メッセージが表示されます。
デフォルトのしきい値は30秒です。指定可能な最小しきい値は15秒です。
詳細は、ソースからダウンストリーム・マイニング・データベースへのREDO転送の構成に関する項を参照してください
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REDO_TRANSPORT_LAG_TIMEOUT value
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このパラメータ・オプションに入力として指定される値は、Extractが各スレッドからのREDOを待機する期間です。すべてのスレッドで待機のタイムアウト(秒単位)が経過し、REDOを受信していない場合、Extractは異常終了します。
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REQUIRELONGDATACAPTURECHANGES | NOREQUIRELONGDATACAPTURECHANGES
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DB2 LUWに有効です。
DATA CAPTURE
がNONE
、またはINCLUDE LONGVAR COLUMNS
のないCHANGES
に設定され、パラメータ・ファイルに、一部またはすべての列値のビフォア・イメージを必要とするOracle GoldenGateパラメータ(GETBEFOREUPATES
、NOCOMPRESSUPDATES
およびNOCOMPRESSDELETES
)が含まれている場合に、Extractの応答を制御します。この2つのDATA CAPTURE設定
では、LONGVAR
列のビフォア値が記録されません。Extractがこれらの列を使用できない場合、ターゲット・データの整合性に影響が及ぶことがあります。 -
SOURCE_OS_TIMEZONE timezone
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Oracleの統合キャプチャ・モードのExtractに有効です。
ソース・データベースのシステム・タイムゾーンを指定します。通常、データベースのシステム・タイム・ゾーンはオペレーティング・システムのデフォルトのタイムゾーンによって指定されますが、データベースの起動時に
TZ
環境変数を設定することでオーバーライドできます。このオプションは、ソース・データベースとExtractプロセスで別のシステム・タイムゾーンを使用する場合にのみ指定する必要があります。たとえば、ソース・データベースとExtractプロセスが異なるタイムゾーンの別のサーバー上で実行される、ダウンストリーム・キャプチャのデプロイメントの場合です。このオプションの値はタイムゾーンのリージョン名またはUTCオフセット・フォームで指定できます。ソース・データベースで使用されるフォームと同じものを使用する必要があります。たとえば、ソース・データベースがAmerica/New_Yorkのようなリージョン名のフォームを使用する場合は、America/New_York、US/EasternまたはEST5EDTを指定する必要があります。また、ソース・データベースが-05:00のようなUTCオフセット・フォームを使用する場合は、構文
(GMT)[+|-]hh[:mm]
を使用する必要があります。たとえば、GMT-05:00または-5。 -
SUPPRESSNOOOPUPDATES
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Oracle Database 12c (12.2)以降のExtractに有効です。
統合Extractでno-op更新をフィルタリングするかどうかを制御できます。デフォルトでは抑制されません。
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TRACKSCHEMACHANGES
- DB2 z/OSに有効です
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TRANSCLEANUPFREQUENCY
minutes
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Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
Oracle GoldenGateが孤立トランザクションのスキャン、再スキャン、および削除の一連の動作を実行する間隔(分)を指定します。最初のスキャンでは、孤立していると思われるトランザクションをマーク付けします。2回目のスキャンで孤立していることを確認し、次にこれらのトランザクションを削除します。有効な値は1から43200分です。デフォルトは10分です。
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TRANCOUNT
- SQL Serverに有効です。
SQL Serverのチェンジ・データ・キャプチャのステージング表からデータをプルするための、Extractによる1コール当たりの処理されるトランザクションの数を調整できます。トランザクション・ワークロードに基づいて、この値を調整することでキャプチャ率のスループットが向上することがあります。最小値は1、最大値は100です。デフォルトは10です。
例:
TRANLOGOPTIONS TRANCOUNT 20
この例では、チェンジ・データ・キャプチャが有効な表から一度に20件のトランザクションをフェッチするようにExtractに指示しています。
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[TSLOOKUPBEGINLRI | TSLOOKUPENDLRI]
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DB2 LUW v 10.1以降に有効です。
これらのパラメータを使用してLRI範囲を指定すると、Extractは、
ADD
またはALTER EXTRACT
コマンドで指定したタイムスタンプをこの範囲内で検索します。これにより、Extractは、データベース・トランザクション・ログの特定のタイムスタンプの参照プロセスを最適化できます。TSLOOKUPBEGINLRI
パラメータは必須ですが、TSLOOKUPENDLRI
はオプションです。TSLOOKUPBEGINLRI
なしでTSLOOKUPENDLRI
のみを指定することは無効です。たとえば:TRANLOGOPTIONS TSLOOKUPBEGINLRI 75200.666197, TSLOOKUPENDLRI 75207.666216 TRANLOGOPTIONS TSLOOKUPBEGINLRI 75200.666197
指定されたLRI範囲の間で指定したタイムスタンプが失敗する場合、または指定したタイムスタンプが
TSLOOKUPBEGINLRI
LRIタイムスタンプの後に失敗する場合、Extractは、指定したタイムスタンプと等しいか、直前のタイムスタンプのレコードから起動します。指定したタイムスタンプが
TSLOOKUPBEGINLRI
LRIタイムスタンプの前に失敗する場合、Extractは、指定したTSLOOKUPBEGINLRI
LRIから起動されます。指定したタイムスタンプがTSLOOKUPENDLRI
タイムスタンプの後に失敗する場合、Extractは異常終了します。TSLOOKUPENDLRI
のみを指定すると、情報メッセージが表示され、Extractは、指定したタイムスタンプと等しいか、直前のタイムスタンプのレコードから起動します。 -
USENATIVEOBJSUPPORT
| NOUSENATIVEOBJSUPPORT
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Oracleの統合キャプチャ・モードのExtractに有効です。
統合キャプチャでは、ユーザー定義型(UDT)および
ANYDATA
データ型のREDOベースのキャプチャが追加されています。これは、デフォルトで有効で、ソース・データベースのバージョンが12.1.0.1以上で、ソース・データベースの互換性が12.0.0.0.0以上の場合にのみ有効にできます。Oracle GoldenGateリリース12.1.2.1.0以降のReplicatを使用する必要があります。ネイティブ・サポートを使用するには、互換性を確保するため、すべてのOracleデータベースおよびOracle GoldenGateインスタンスがリリース12.1.0.1以上である必要があります。REDOベースのキャプチャが有効になっているが、サポートされていない属性がUDTに含まれている場合、統合キャプチャはフェッチを使用してUDTのキャプチャを再試行します。キャプチャのサポートの制限の詳細は、『Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateの使用』のXMLデータ型に関する項を参照してください。
CREATE TABLE AS SELECT
(CTAS)文を使用してオブジェクト表を作成する場合は、オブジェクト表を完全にサポートするために、CTAS操作からDMLをキャプチャするように統合キャプチャを構成する必要があります。CTASの使用の詳細は、『Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateの使用』のOracle GoldenGateの導出オブジェクト名の処理方法に関する項を参照してください。デフォルトは
USENATIVEOBJSUPPORT
です(サポートされている場合)。 -
USE_ROOT_CONTAINER_TIMEZONE
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Oracle統合Extractにのみ有効です。
このパラメータはCDB環境用です。CDB内の各PDBは、異なるデータベース・タイムゾーンを使用できます。データベース・タイムゾーンが使用可能な場合、Extractは統合ディクショナリからPDBのタイムゾーンを取得しようとします。タイムゾーン抽出には、マイニング・データベースでのパッチが必要です。パッチが使用可能でない場合、Extractはタイムゾーンを取得するためにPDBに問合せを送信します。データベース・パッチまたはPDBへの接続が使用可能でなく、このパラメータが指定されている場合、Extractによって、PDBデータベース・タイムゾーンはルート・コンテナのデータベース・タイムゾーンと同じであるとみなされます。
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USEPREVRESETLOGSID
|NOUSEPREVRESETLOGSID
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Oracleのクラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です。
Extractが前の
RESETLOG
IDを現在のブランチとして取得するように指定します。デフォルトはNOUSEPREVRESETLOGSID
です。Oracle Data Guard環境でキャプチャする際にクラシック・キャプチャ・モードのExtractをサポートします。 -
VALIDATEINLINESFLOB
-
これは、OracleのClassic Extractにのみ有効です。
このオプションをクラシックExtractで使用して、REDO列値からLOBデータを抽出したときにインライン
SECUREFILE LOB
を検証します。VALIDATEINLINESFLOB
の後で予期される値はありません。
親トピック: Oracle GoldenGateパラメータ