7.1.1 Oracle GoldenGate暗号化キーの保管にKMSを使用する理由

証跡ファイルのOracle GoldenGate暗号化は、マスター・キーを保管するためのキー管理サービス(KMS)としてOracle Key Vaultを使用することで強化されます。

キー管理とは、企業内で暗号化キーを管理することを指します。また、必要に応じてキーの生成、交換、保管、使用および置換を処理します。KMSには、キー・サーバー、ユーザー・プロシージャおよびプロトコルも含まれます。企業のセキュリティは、キー管理の成否によって決まります。

Oracle GoldenGateでKMSを使用する利点は次のとおりです。
  • マスター・キーの一元的なライフサイクル管理。カスタム属性を使用することでマスター・キーを作成してOracle Key Vaultに直接アップロードできます。また、KMS内でライフサイクル・メンテナンス・タスクを直接実行できます。

  • Oracle GoldenGateは、マスター・キーをローカルに保管する必要はなく、マスター・キーのライフサイクル管理には関与しません。

  • Oracle GoldenGateは、キー管理に複数のセキュリティ・レイヤーを提供する特別なKMS機能を利用できます。