A Admin Clientを使用する方法

Admin Clientはコマンドライン・ユーティリティです(クラシックGGSCIユーティリティに似ています)。これは、Microservicesサーバーによって公開されたREST APIを使用して、Oracle GoldenGateデプロイメントでの管理と構成のタスクを実行します。

Microservices Webユーザー・インタフェースを使用するかわりに、Admin Clientがプロセスの作成、変更および削除に使用されます。

デプロイメントとのAdmin Client接続を自動化する必要がある場合は、Oracle Walletを使用してユーザー資格証明を格納できます。格納されている資格証明には、次の特性があります。
  • 単一ユーザー名(アカウント)およびパスワード

  • Admin Clientが実行される環境に対してローカル

  • 現在ログインしているユーザーのみが使用可能

  • Admin Clientによって管理

  • 資格証明名を使用して参照

  • Oracle GoldenGateのデプロイメントおよびプロキシ接続に使用可能。

ノート:

管理タスクにAdmin Clientを使用するには、Service ManagerとAdministration Serverの両方で機能するユーザー資格証明が必要です。

Admin Clientを使用するには、次のステップを実行します。

  1. 環境変数のOGG_HOMEOGG_VAR_HOMEを設定します。

    $OGG_HOME/binに移動して、次のコマンドを実行します。
    [oracle@bigdatalite bin]$ ./adminclient
    Oracle GoldenGate Administration Client for Oracle
    Version 19.1.0.0.0 OGGCORE_19.1.0.0.0_PLATFORMS_yymmdd.HHMM_FBO
    
    Copyright (C) 1995, 2019, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.
    
    Linux, x64, 64bit (optimized) on Dec 31 2016 23:58:36
    Operating system character set identified as UTF-8.
    
    OGG (not connected) 1> 
    
    
  2. セキュリティ・ユーザー資格証明を使用してデプロイメントにログインします。これは、Oracle GoldenGateインスタンスに対するデプロイメントの追加中に作成したユーザーです。
    connect http(s)://localhost:port deployment deployment name as security role user
  3. デプロイメントのセキュリティ・ロール・ユーザー以外のユーザーを追加するには、ADD CREDENTIALSコマンドを使用します。このコマンドの動作の詳細は、Oracle GoldenGateコマンドライン・インタフェース・リファレンスADD CREDENTIALSを参照してください。ユーザー資格証明に関するその他のコマンドには、INFO CREDENTIALSおよびDELETE CREDENTIALSがあります。

  4. Admin Clientからデプロイメントまたはプロキシ・サーバーに接続できます。

    ノート:

    管理クライアントからセキュアまたは非セキュアなデプロイメントに接続するためのパスワードの末尾に感嘆符(!)が付いている場合は、CONNECTコマンドを単一行で使用するときに、そのパスワードを二重引用符で囲んで入力する必要があります。そうしないと、そのパスワードは受け入れられず、接続に失敗します。これは、強力なパスワード・ポリシーがあるすべてのデプロイメントで必要になります。
    構文
    CONNECT - Connect to an Oracle GoldenGate Service Manager
            |CONNECT server-url [ DEPLOYMENT deployment-name]
            |[ ( AS deployment-credentials-name|
            | USER  deployment-user-name )
            |[PASSWORD deployment-password] ]
            |[PROXY proxy-uri|
            |[(AS proxy-credentials-name
            |USER proxy-user-name)
            |[ PASSWORD proxy-password] ] ] [ ! ]

    ノート:

    データベース資格証明の格納に使用されるOracleウォレットはAdministration Serverで管理されるため、デプロイメント資格証明を資格証明ストアにUSERIDALIASとして格納できません。かわりに、Admin Client用に別のOracleウォレットが作成されます。Oracleウォレットはユーザー・ホーム・ディレクトリに格納されます。
    次の例は、デプロイメントおよびプロキシ・サーバーへの接続を示しています。
    OGG (not connected) 1> ADD CREDENTIALS admin USER oggadmin PASSWORD oggadmin-A1
    2019-02-14T00:35:38Z  INFO OGG-15114  Credential store altered. 
    OGG (not connected) 2> ADD CREDENTIALS proxy USER oggadmin PASSWORD oggadmin-A2
    2019-02-14T00:35:48Z  INFO OGG-15114  Credential store altered. 
    OGG (not connected) 3> CONNECT http://abc.oracle.com:12000 AS admin PROXY http:111.1.1.1:3128 as proxy 
    Using default deployment 'Local' 
    OGG (http://abc.oracle.com:12000 Local) 4>
    資格証明がプロキシ接続に無効な場合は、次のようなエラーが発生します。
    OGG (not connected) 2> ADD CREDENTIALS proxy USER proxyadmin PASSWORD invalid
    2019-02-14T00:48:12Z  INFO OGG-15114  Credential store altered. 
    OGG (not connected) 3> CONNECT http://abc.oracle.com:12000 AS admin PROXY http://111.1.1.1:3128 as proxy 
    ERROR: Proxy server user name 'proxyadmin' or password is incorrect.
  5. Admin ClientのすべてのコマンドのリストはHELPコマンドを使用して表示できます。HELP SHOWSYNTAXコマンドは、特定のコマンドの構文を表示する場合に使用します。