6 実行時のカーネル・パラメータの管理

/proc、特に/proc/sysの下にある一部の仮想ファイルは書込み可能です。これらのファイルを使用して、実行中のカーネルの設定を調整できます。たとえば、ホスト名を変更するには、/proc/sys/kernel/hostnameファイルを次のように変更します:

echo www.mydomain.com | sudo tee /proc/sys/kernel/hostname

その他のファイルには、/proc/sys/net/ipv4/ip_forwardで定義されているIP転送の設定など、バイナリ値またはブール値が使用されます:

cat /proc/sys/net/ipv4/ip_forward
0
echo 1 | sudo tee /proc/sys/net/ipv4/ip_forward
cat /proc/sys/net/ipv4/ip_forward
1

sysctlコマンドは、/proc/sysディレクトリの下にある値を表示または変更する場合に使用します。

ノート:

rootであっても、/proc下の仮想ファイル・エントリのファイル・アクセス権限は回避できません。/proc/partitionsなどの読取り専用エントリの値を変更しようとしても、write()システム・コールを処理するカーネル・コードはありません。

詳細は、sysctl(8)およびsysctl.d(5)の各マニュアル・ページを参照してください。