5 バッチ・ジョブの動作の変更
バッチ・ジョブの負荷平均制限および最小間隔時間を変更します。
システム・ロード平均とは、一定期間にCPUまたはCPUコアでの実行のためにキューに入れられるプロセスの平均数のことです。 通常、負荷平均がCPUまたはCPUコアの数の0.8倍を超えるまで、システムは過負荷とみなされません。 このようなシステムでは、atd
を使用して、デフォルトの制限である0.8ではなく、ロード平均がCPUまたはCPUコアの数より少ない場合にバッチ・ジョブを実行できます。 たとえば、4つのCPUコアがあるシステムでは、ロード平均制限を3.2に設定でき、これを超えるとatd
でバッチ・ジョブを実行できません。
バッチ・ジョブの実行に1分以上かかることが多い場合は、バッチ・ジョブの開始間隔をatd
が待機する最小間隔を変更することもできます。 デフォルトの最小間隔は60秒です。
CPU使用率のモニタリングおよびシステム負荷平均の表示の詳細は、「Oracle Linux 8: システムのモニタリングおよびチューニング」を参照してください。
これらのステップを実行した後、最小間隔とロード平均制限がデフォルトから変更されます。 詳細は、systemctl(1)
およびatd(8)
の各マニュアル・ページを参照してください。