稼働中のファイル・システムでのデバイスの置換え

稼働中のファイル・システムのデバイスは、ファイル・システムをアンマウントすることや、ファイル・システムを使用しているタスクを停止することなく置換できます。置換えが実行されている間にシステムがクラッシュしたり電源を失ったりした場合、システムがファイル・システムを次にマウントするときに操作が再開されます。

マウントされているBtrfsファイル・システムのデバイスを置換するには、次のコマンドを使用します。

sudo btrfs replace start source_dev target_dev [-r] mountpoint

前のコマンドのsource_devtarget_devには、置換されるソース・デバイス(ソース・デバイス)と置換デバイス(ターゲット・デバイス)を指定します。mountpointは、ソース・デバイスを使用しているファイル・システムを指定します。ターゲット・デバイスには、ソース・デバイス以上のサイズが必要です。ソース・デバイスが使用できなくなっている場合や、-rオプションを指定した場合は、その他のデバイス、たとえば使用可能な別のミラーなどから取得した冗長データを使用してデータを再構築します。操作が完了すると、ソース・デバイスはファイル・システムから削除されます。

btrfs replace status mountpointコマンドは、置換操作の進行状況を確認するために使用します。btrfs replace cancel mountpointコマンドは、その操作を取り消すために使用します。