サポートされているファイル・システム

Oracle Linuxでは、ブロック・デバイス上で構成できる多数のローカル・ファイル・システム・タイプがサポートされています。たとえば、次のものがあります。

btrfs

大規模ストレージ・サブシステムの拡大するスケーラビリティ要件に対応するように設計されている、コピーオンライト・ファイル・システムです。Btrfsでは、次のスナップショット、ロールバック機能、データ整合性のチェックサム機能、透過的な圧縮および統合された論理ボリューム管理をサポートしています。

ノート:

Oracle Linux 8では、Btrfsファイル・システム・タイプはUnbreakable Enterprise Kernel (UEK)リリースのみでサポートされています。

ext4

拡張ファイル・システムのバージョン。Ext4では、Ext3でサポートされているのと同じ機能がサポートされています。また、エクステント (すなわち、連続する物理ブロック)、事前割当て、遅延割当て、高速のファイル・システム・チェック、より堅牢なジャーナル、およびその他のいくつかの拡張機能もサポートされています。

XFS

多数のストレージ・デバイスにまたがるファイル・システムの場合でもI/Oスレッド、ファイル・システム帯域幅、ファイル・サイズおよびファイル・システム・サイズの高いスケーラビリティが確保される、高性能のジャーナル・ファイル・システムです。

システム上の認識されているファイル・システム・タイプをリストするには、次のコマンドを使用します。

sudo ls /sbin/mkfs.*

なお、次の出力は設定によって異なる場合があります。

sudo ls /sbin/mkfs.*
/sbin/mkfs.cramfs   /sbin/mkfs.ext4   /sbin/mkfs.msdos
/sbin/mkfs.ext2     /sbin/mkfs.fat    /sbin/mkfs.vfat
/sbin/mkfs.ext3     /sbin/mkfs.minix  /sbin/mkfs.xfs

これらの実行可能ファイルは、拡張子で指定されているファイル・システム・タイプの作成に使用されます。たとえば、mkfs.msdosは、mkdosfsのもう1つの名前です。mkfs.cramfsコマンドでは、埋込みシステムまたは省スペース・システムで使用するための、圧縮ROMの読取り専用cramfsファイル・システムが作成されます。