3 gprofngの開始

実験ディレクトリの作成、パフォーマンス・データの取得、および結果の検査。

binutils-gprofngパッケージをインストールします。詳細は、「gprofngのインストール」を参照してください。

gprofngプロファイリング・ツールを使用して、コードの最適化を目指す開発チームを支援し、アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。

  1. 実験ディレクトリを設定します。

    必要なディレクトリ構造が自動的に生成されるため、任意のディレクトリ内でgprofngコマンドを実行できます。

    パフォーマンスの実験用に別のディレクトリを作成することを検討してください。そのディレクトリは、ユーザー・ホーム・ディレクトリ内などの任意の場所に格納するか、コード・プロジェクト・フォルダ内のバージョン管理されていないサブディレクトリとして格納することができます。

  2. プログラムのパフォーマンス・データを収集します。

    gprofng collect appコマンドを使用して、アプリケーションを起動し、実行中にパフォーマンス・データを収集します:

    gprofng collect app /path/to/application -options
  3. 取得されたパフォーマンス・データを確認します。

    gprofng display textコマンドを使用して、パフォーマンス・データを分析します。デフォルトでは、実験結果はtest.n.erのネーミング・パターンに従った実験ディレクトリに格納されます。ここで、nはテストの数値識別子であり、.erは必須の接尾辞です。

    たとえば、test.1.erディレクトリに格納されているパフォーマンス・データを確認するには、次のコマンドを実行します:

    gprofng display text -functions test.1.er

実験ディレクトリが作成され、パフォーマンス・データが取得されました。そのパフォーマンス・データが格納されているテスト・ディレクトリをgprofng displayコマンドを使用して分析できます。