透過的HugePagesの構成に使用するパラメータ

次の表に、透過的HugePages (THP)の構成時に使用できる選択されるパラメータ設定を示します。

表3-1 一般的に使用されるTHPパラメータ

パラメータ ファイルの場所 値のオプション
enabled /sys/kernel/mm/transparent_hugepage/enabled THPとそのモードを設定します。このモードは次のいずれかです:
  • always (デフォルト): THPはsystem-wideモードで有効になっています。

    この設定では、カーネルは可能なかぎり、大きな連続する仮想メモリー領域を使用するプロセスにヒュージ・ページを割り当てます。

  • madvise: THPはper-processモードで有効になっています。

    この設定では、カーネルは、madvise()システム・コールを介してヒュージ・ページを明示的にリクエストするアプリケーション・プロセスにのみ、ヒュージ・ページを割り当てます。

  • disabled: THPは無効になっています。
defrag /sys/kernel/mm/transparent_hugepage/defrag
THPが使用できない場合にアプリケーションがページをどのように積極的に再利用し、メモリーをデフラグするかを決定します。次のリストに、使用可能なオプションを示します。
  • always: THPをリクエストしているアプリケーションは、割当て失敗時に停止し、ページおよびコンパクト・メモリーを直接再利用してすぐにTHPを取得します。

  • defer: アプリケーションは停止しませんが、小さなページを引き続き使用します。アプリケーションは、カーネル・デーモンkswapdおよびkcompactdにページおよびコンパクト・メモリーを再利用するようにリクエストし、後でTHPを使用できるようにします。
  • defer+madvise:

    madvise(MADV_HUGEPAGE)コールを使用しているリージョンは、割当て失敗時に停止し、ページおよびコンパクト・メモリーを直接再利用してすぐにTHPを取得します

    ただし、他のすべてのリージョンは、カーネル・デーモンkswapdおよびkcompactdにページおよびコンパクト・メモリーの再利用をリクエストして、後でTHPを使用できるようにします。

  • madvise (デフォルト): madvise(MADV_HUGEPAGE)コールを使用しているリージョンは、割当て失敗時に停止し、ページおよびコンパクト・メモリーを直接再利用してすぐにTHPを取得します