2 Pythonのインストール

Oracle Linux 8システムにPython 3.6をインストールするには:

sudo dnf install python3

python3コマンドは、システムにインストールされている場合、Python 3.6を指します。この動作を確認するには、次のコマンドを実行します。

python3 --version

Oracle Linux 8では、pythonコマンドはデフォルトで別名指定されていません。Pythonスクリプトの実行時に、python3コマンドを使用してPythonインタプリタのバージョンを指定します。

pythonコマンドを別名指定して既存のスクリプトおよびアプリケーションの互換性の問題を修正する必要がある場合は、手動で設定できます。たとえば、Python 3をデフォルトのインタプリタ・バージョンとして設定するには、次のコマンドを実行します:

sudo alternatives --set python /usr/bin/python3

pythonコマンドの使用方法の詳細は、python(1)マニュアル・ページを参照してください。

ノート:

Python 3.6は、Oracle Linux 8のライフサイクル全体にわたって維持されます。

Python 2.7や最近のバージョンのPython 3などのアプリケーション・ストリーム・パッケージには独自のメジャー・バージョン・リリースがあり、メンテナンスの期間が短くなります。詳細は、『Oracle Linux: 製品ライフサイクル情報』を参照してください。

Oracle Linux 8.8以降を実行している場合は、オプションでPython 3.11をインストールすることもできます。

sudo dnf install python3.11

Oracle Linux 8.10以降を実行している場合は、オプションでPython 3.12をインストールすることもできます。

sudo dnf install python3.12

python3コマンドはPython 3.6にデフォルトで別名が設定されているため、新しいバージョンのPython 3の場合は正しいバイナリを明示的に参照する必要があります。たとえば、次のコマンドは、Python 3.12がシステムにインストールされていることを検証します。

python3.12 --version

または、alternativesコマンドを使用して、デフォルトのPython 3バージョンを編集できます。たとえば、Python 3.12を使用するようにpython3コマンドを再マップするには、次のコマンドを実行します:

sudo alternatives --set python3 /usr/bin/python3.12

その変更を行った後にPython 3.6をアンインストールしないでください。新しいバージョンのPython 3がメンテナンス期間の終わりに達したときに、コマンドを元に戻す必要があるためです。また、Python 3.6を維持することで、Python 3.6に対してテストされたOracle Linux 8のシステムおよびコンポーネントの問題のトラブルシューティングまたは解決のために、コマンドを元に戻すことができます。

追加のPythonライブラリのインストール

Oracle Linux yumサーバーから追加の依存関係をインストールすることもできます。たとえば、デフォルトのランタイム・バージョンのPython 3用のrequestsライブラリをインストールするには、python3-requestsパッケージをインストールします。

sudo dnf install python3-requests

特定のPythonバージョンの依存関係パッケージをインストールするには、パッケージ名にランタイム・バージョンを追加します。たとえば、Python 3.12用のrequestsライブラリをインストールするには、次のコマンドを実行します。

sudo dnf install python3.12-requests

この方法でインストールされる依存関係は、同じシステム上の互換性のあるPythonインストールで使用できます。さらに、既存のPythonインストールを削除せずに、一致するパッケージを削除することもできます。